MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
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をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
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小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
http://limings.sweet.coocan.jp/

ガンになって - お守りよりも ①

2003年6月6日 小学二年生の長男です。
このころには、学校の中の位置関係が、すっかり頭に入っていました。写真のように、廊下の壁にちょっと手を触れるだけで、すいすい歩いて、校内を移動していました。(全盲難聴・のんたん 7歳)



台湾・孔子廟で、たくさんのお守り札を見て、
思い出したことを…。


子どもたちが生まれたのは、もう20年以上も前になります。
超未熟児で生まれた双子が、何ヶ月も生死の境をさまよい、
帝王切開で出産した私は腸閉塞を起こし、
我が家は、夫以外の3人が、長期間の入院生活を送ることになりました。


こうなったら、周囲ができることといったら、
神頼みしかありません。
実家の母からは、大量のお守り札が届くようになりました。


その後、長男に障害が残ってしまったころからでしょうか。
親戚からも、折に触れて、お守りを送っていただくようになります。


双子なので、送っていただくお守りは、たいてい、ふたつです。
だから、あちこちからいただくと、
それこそ、大量のお守りが、家の中に蓄積されていきました。


身に着ける、といっても、限度があります。
せいぜい、1個か2個でしょう。
それ以外のお守りの使い道に困りましたが、
結局、子どもたちの服をしまうたんすの引き出しに入れることにしました。


たんすの引き出しをあけるたびに、目にはいる、お守り。
送っていただいたことは、ありがたいことです。
けれど、正直言って、
「このお守りのおかげで、ここまで来れた」
と思ったことは、一度もありません。


ひとりは障害児、もうひとりは慢性肺疾患の双子を育てながら、
フルタイムの仕事を続ける。
ときには、修羅場もあったけれど、
それでも、なんとかのりきって、子育ても仕事も続けることができました。
そんな私たち家族を助けてくれたのは、
保育園であり、学校や学童保育であり、友人知人であり、そして、
のべ何千人ものボランティアさんたちでした。


 私たちを応援し、助けてくれたのは、いつも「人」だった。
 「お守り」じゃない。


お守りを見ると、いつもそう思ってしまうのです。


その後も、お守りは、家の中にどんどん溜まっていきました。
簡単に捨てることができないお守りは、
増えることはあっても、減ることはありません。


子供達が中学校にはいるくらいになると、
お守りはとうとう、机の引き出しひとつがいっぱいになるくらいまで
たまってしまいました。
困っていたところ、母が、
「私が神社に持っていくから、送りなさい。」
と。


箱いっぱいのお守りを、宅配便で実家に送りました。(苦笑)
宅配便代がもったいないなあ、と思いました。


こんな具合だから、私は、どこに旅行に行っても、
お守りは絶対に買いません。


いらない物は、そもそも買いたくないし、
日本の神社のお守りって、けっして安くはない、と思います。
そのうえ、最近知ったのですが、お守りの有効期間は、一年なのだそうです。
「一年たったら、また新しいのを買いなさい。」
ということらしいです。


ネットで調べたところによると・・・。
古いお守りは、神社で引き取ってもらえますが、
その際、「お焚き上げ料」を支払うものなのだそうです。
ちなみに、お焚き上げ料は、「お守りを買ったときの金額と同じくらいで。」とのこと。


買うときに高いお金を支払って、
いらなくなったら、また同じだけの金額を払うんだ・・・。


そう思うと、ますます、「お守りは絶対に買わない。」という気持ちになりました。
ところが。
買うんです。我が家の多動夫が。
私の気持ちを話し、「お守りは買わないで。」と言ってるのに、
どこかに遊びに行くと、そこのお守りを買わずにいられないみたいです。


これは、「お守り」っていうより、
「行った記念」ですね。(苦笑)


「おみやげだよ」
と、うれしそうに渡してくるので、
「こんなものいらない。」
とも言えず、仕方なく受け取り、
こっそりと、ヤフオクに出品しました。(爆笑)
私、本当に、お守りはいらないんです。


ちなみに、出品したお守りは、すぐに売れました。(苦笑)
もちろん、買ったときよりも格段に安く出品しています。


落札してくださった方に、お守りをお送りし、
これでようやく、いらない物(お守り)がかたづいた、と、
ほっとしました。
ところが・・・


(つづく)


「ガンになって」シリーズを、
http://limings.sweet.coocan.jp/miyo01/miyo1704.html
でご紹介しています。


MIYO'S WEBSITE(全盲難聴の、のんたんの育児記録)
http://limings.sweet.coocan.jp/
も、少しずつ更新しています。

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