MIYO'S WEBSITE-全盲難聴のんたんの育児記録と卵巣ガンで思ったこと

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは21歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。

日光街道千住宿めぐり⑤ バードコートで締めのワイン(2018年5月31日)

2018年6月2日 東京都障害者スポーツ大会で。(全盲難聴・のんたん 22歳)


5月31日


千住宿界隈を歩いていて、偶然見つけtお店。
なんと、食パンの専門店でした。
焼きたて食パン専門店「一本堂」とあります。



中に入ってみると・・・。
本当に、食パンしか置いてないんですよ。^^
いろんな種類があったようなのですが、
この時間には、ほとんどのタイプが、
売り切れてしまっていました。


そういえば、朝食用のパンがなくなってたな、と思い出し、
かろうじて残っていた「プレーン」を買いました。
私たちのあとにも、お客さんが次々に入ってきます。
地元の人気店なんですね。^^



ずいぶん歩き、小腹がすいてきました。
どこかで軽く食べていこうか、とお店を探していると、
突然目の前に現れた、焼き鳥屋さん。
「バードコート」です!



うわ~
なつかし~^^


2000年にオープンした、人気の焼き鳥屋さんです。
銀座にある焼鳥の名店「バードランド」の暖簾分け店です。
扱う鶏は、奥久慈軍鶏。
選び抜かれた紀州備長炭を使い、
繊細な温度管理でじっくり焼き上げています。


10年くらい前に、うわさをききつけて、
夫とふたりで出かけたことがありました。
人気店だけあって、お店の前に並んで入ったような記憶があります。


その後、2011年からは、ミシュランの一つ星を獲得しており、
知る人ぞ知る、焼き鳥の名店となりました。


どうせ予約でいっぱいだろうな、と思ったのですが、
お店に入ってみると、
カウンター席なら、2名分が空いているとのこと。^^


ということで、思いがけず、
2軒めは、ミシュラン星獲得のバードコートという、
贅沢な展開になりました。


いただいたのは、こちらです。


ブルゴーニュのワイン。お通しは、軍鶏のスープ。

焼きチーズ(カチョカヴァロ)


「徳多和良」でたくさん食べたので、
ここでは、ちょっとだけ、おやつ代わりです。^^
十分満足し、お店をでました。


外はもう真っ暗。
街路樹が並んだ、静かな夜道を、
夫とふたり、歩いて帰りました。
もちろん、帰りもがんばって、一時間、歩きましたよ~。^^


(おわり)


(おまけ)
この日長女は、出勤でした。
(新入社員なので、まだ休暇がないのです。)
「おなべに親子どんぶりがあるから、
 卵を割り入れて食べてね」
と言ってあったのですが・・・。


自宅までの道を歩いていると、
長女から、「卵焼き、作ったよ!」と、
メールが届きました。


「親子どんぶりがあるのに、なんで卵焼き作ったの?」
と聞くと。
「食べたくなったから」と。


写真が送られてきました。
自分で初めて作った卵焼きなので、
見せたかったようです。^^



4月から働き始めた長女。
毎日、がんばって出勤しているので、
ほっとしています。


「おかあさんたち、会社休んで、居酒屋に行ったの?
 いいなあ・・・。」


はいはい。
こんどはいっしょに行こうね。^^

日光街道千住宿めぐり④ 千住宿の町並みを満喫する(2018年5月31日)

2018年5月5日 カラオケパセラ・上野公園点で。(全盲難聴・のんたん 22歳)


5月31日


「徳多和良」のお店を出ましたが、
まだ夕方5時です。
日暮れまでには時間があり、あたりも明るいので、
ちょっとそのへんを散歩してみることにしました。
実は、夫が好きそうな場所、知ってるんです。^^


駅前商店街のはずれに、ひっそりと佇む、
古い洋館のような建物。
現在は、「大橋眼科医院」として使用されている建物です。
景観に配慮しているのか、
ここだけ、アーケードもかかっておらず、
建物をじっくりと堪能できます。



ここには、元々、1917年(大正6年)に建てられた、
ドイツの民家風の医院(初代院長:故・大橋重義氏)がありました。
でも、老朽化により、取り壊すことに。
しかし、惜しむ声が多く、
現・大橋眼科の経営者である鈴木英夫氏の意向で、
旧建物をイメージして、1982年(昭和57年)に改築したのだそうです。


旧・大橋眼科医院の面影を、かなり残しているうえに、
都内の古い建築物から部材を集めたそうなので、
東京の数々の歴史を継承していることになります。



「いいねえ! 味があるよねぇ」
と、夫、喜んで、写真を撮っています。


これが気に入ったのなら、
そういえば、もっと古い病院が、
たしか北千住にあったはず・・・。


江戸時代から続く、有名な接骨院である、
「名倉医院」を紹介する記事を、
少し前に新聞で読んだことを、思い出しました。
当時の建物の一部が、今も残っているのだとか。


スマホで検索すると、すぐに出てきたので、
それを頼りに、歩いて行ってみることにしました。


駅前から、地元の方にききながら、歩くこと、15分。
さすが、下町です。
通りがかった方が、「どこに行くの?」と、
尋ねてくれたり、なんてこともありました。^^


そして、名倉医院に到着です。
雰囲気たっぷりですが、
実はこの医院、現在も、
子孫である名倉院長が、診療しておられます。


写真の門や蔵は、江戸時代からのものがそのまま保存されています。

医院前の駐車場。ここには当時、患者が宿泊する、下宿屋があったそうです。奥に見えるのが、医院の玄関です。


名倉医院へと歩いているうちに、
このあたりが、「日光街道千住宿」であることがわかりました。
日光街道は、東北地方への交通の拠点ですが、
江戸から出発したときの最初の宿場町が、ここ「千住宿」でした。
幕末には、1万人が住んでおり、
江戸近郊の、最大の宿場町だったと言われています。


歩けば歩くほど、古い建物が現れます。
気ままに歩いておりましたが、
気がつくと、すっかり、「千住宿めぐり」になっておりました。


横山家住宅。江戸時代に栄えた商家です。上野の戦いで、彰義隊が斬りつけた玄関の跡など、多くのドラマを残しています。


この他にも、代々(現在も!)千住絵馬を作り続けている「吉田家」、
大正時代創業のお魚屋さんや銭湯など、
この界隈には、古い建造物が、現在も大切に残されています。



事前になにも調べずに来てしまったので、
次々と現れる、古い建物にびっくり。
楽しみながら歩いているうちに、
「ちょっと散歩」のつもりが、
2時間も歩き続けていました。(笑)


(つづく)

日光街道千住宿めぐり③ とにかく食べた、一時間(2018年5月31日)

2018年5月5日 カラオケパセラ・上野公園点で。(全盲難聴・のんたん 22歳)


5月31日


ようやく、店内に入ることができました。


私たちが案内されたのは、
入り口を入って左側に歩いてすぐの、カウンター席。
目の前には、たくさんの万願寺とうがらしや大皿料理が並んでいて、
それだけでそそられます。^^



まずはお飲み物を、ということで、
ハイボール(マルスウイスキー)を注文しました。
ハイボールは飲んだことがないのですが、
このお店ではこれがおすすめ、とどこかに書いてあったので、
とりあえずしたがってみました。^^


ドリンク類は、200円台から400円台ということで、
これまた良心的なお値段です。


ハイボール(マルスウイスキー)300円


続いて、作戦会議で決定したメニューを、
矢継ぎ早に注文しました。
料理が運ばれるまでの間も、もう、期待感でいっぱいです。^^


私たちが立っている席から、
厨房は、こんなふうに、丸見えです。
細長い店内を縦割りにした、その半分以上の広さを、
厨房が占めています。
同時に入店した15人くらいのお客の注文を、
大将とご家族の皆さんが、手際よくこなしていました。


細長いお店の、左側2/3が厨房、右側1/3がカウンター席です。


それでは、お料理をご紹介していきます。


海鮮マリネ 500円

小松菜と油あげ煮浸し 400円

天然かんぱち刺 500円

黒むつ昆布じめ 600円

万願寺唐辛子天ぷら 400円

小柱磯辺揚げ 400円

鮭ハラス焼 400円

江戸前穴子天ぷら 600円

白海老かき揚げ 500円


いや~。
一時間で、けっこう食べられるものです。^^
おにぎりとか、ごはんものがないのが、ちょっと残念でしたが、
夫とふたりで、食べまくりました。


穴子の天ぷらは一本丸々だし、
写真ではわかりにくいですが、
白海老のかき揚げもけっこう大きいし、
ということで、お腹いっぱいになりました。


難点は、「立ったままで」ということですが、
それも、一時間だけのことですから。
まあ、がんがん食べているうちに、
あっという間に、お店を出る時間になってしまいます。


これだけ食べて、ドリンクも込みで、
お会計は、5000円(ふたり分)くらいだったかと思います。


食材はその日に使い切るというだけあって、
お料理はどれも新鮮でした。
海鮮マリネは、
お刺身で使った魚の端っこの部分も有効活用していて、
新鮮なお魚がたくさんはいっていました。
タマネギよりも、お魚の方が、量が多い。笑
おいしいものを少しでも安く、という、
お店の気概が感じられる一品でした。


私は、基本、あれこれとルールを決められるようなお店は、
あまり行きたくありません。
ですがここは、
「少しでもお安く」
「たくさんの人に食べてもらいたい」
ということを考えて、ルールを決めています。
「オトク」のためなら、従いますよ~。^^


こういうお店が、多くの人に受け入れられ、
評判のお店になるというのは、
それはそれでいいことじゃないかな、と思いました。


ゲーム感覚でルールにしたがいながら、
一回くらいは、ここで食べてみるのも、おもしろいと思います。


残念ながら、平日の早い時間に、という制限がありますので、
私たちには、なかなか気軽に行けるお店ではありません。
定年退職したら、また、散歩がてら、行ってみたいと思います。(笑)


というわけで、午後5時。
お腹いっぱいになって、お店を出たのでした。


(つづく)


2018年7月 タイ・バンコクの花


日光街道千住宿めぐり② お店の前で、作戦会議(2018年5月31日)

1990年9月 タイの山岳地帯を、半日かけて、象に乗って移動しました。山の斜面の細い道を、象に乗って進むのは、コワかった! ここで象がすべって落ちたら、象の下敷きになって死ぬなあ、などと思いながら(苦笑)。写真は、そのときに訪ねた首長族の村で。1991年の年賀状になりました。^^ 当時、この村まではなかなか行くことができなかったのですが、今では、バンコク近郊に、観光用の村があるそうです。


5月31日


「徳多和良」に行くと決めた、当日になりました。
会社の休みをとったので、
午前中はのんびりできるのですが、
夫婦ともに、朝からそわそわ。笑


お店が開くのは午後4時なので、
そこまで歩いていくとして、家を出るのは3時ごろにしようか、
ということになりました。


中川にかかる橋を渡ると、足立区になります。


自宅と、お店がある足立区の間には、中川が流れています。
そこにかかる大きな橋をわたり終えると、
下町の、小さな家がひしめく住宅街が続きます。


夫とふたりで、あれこれとおしゃべりしたり、
道端のいろんなお店をのぞいたりしながら、
歩くこと、約40分。
ようやく、めざす「徳多和良」に到着しました。



小さなお店です。
到着したのは、3時40分でしたが、
すでに、3名の方が、列に並んで待っておられました。
私たちは、4番目と5番目ということになります。
これなら、開店と同時に、中に入ることはできそうです。


お店の前に置いてある看板。4名以上のグループは入店できないこと、店内での待ち合わせはできないこと、お店にいられるのは一時間以内であること、が書いてあります。

「徳多和良」の入り口。ここを入ると、L字型のカウンターがあるだけの、小さなお店です。同時に入れるのは、15人くらいであったかと思います。


列に並んで待っていると、お店の前に、
今日のメニューが貼り出されました。



開店時は300円均一だったそうですが、
今ではちょっと値上がりしています。
でも、それでも安いですよね。^^


 小柱磯辺揚げ 400円
 天然かんぱち刺 500円
 白海老かき揚げ 500円
 黒むつ昆布じめ 600円
 江戸前穴子天ぷら 600円


ああ、早く食べたい!笑
夫とふたり、メニューとにらめっこしながら、
お店の前で作戦会議。


なにしろ、一時間しかいられないのです。
メニューを見て迷っているヒマはありません。
入店と同時に、食べたいものをいっきに注文して、
効率よく食べきってしまおう、という作戦です。


なにを食べようか、と、
あれこれ相談しているあいだも、
お客さんは次々にやってきます。
ほんの10分くらいの間に、
すでに10人以上が並んでいました。


そこへやってきた、4人組の女性。
60代くらいでしょうか。
お店のうわさをききつけて、
仲良し4人で来てみたのでしょう。
が、残念、ルールまでは聞いていなかったようです。
「4人」なのです。
このお店、なんどもいいますが、
「3人」までのグループしか、入店できません。


4人で列に並び、
楽しげにおしゃべりしているのを見て、
お店の方が出てこられました。
「すみませんが・・・。」と。


本当に、4人だと、入れてもらえないんですよ。
ルール通りとはいえ、ちょっと驚きました。


「どうするんだろうね。
 きっと、楽しみにして、遠くから来たんだろうに。」
と私が言うと、夫、あっさりと、
「まっ ひとりが帰るんだなっ!」
と言ってのけるではありませんか。
それはないですよね・・・。(苦笑)


4人で話し合った結果、
その中の2人が、あきらめることになったようで、
帰ってしまわれました。
ちょっとお気の毒でした・・・。


私だったら・・・。
2人ずつのグループに別れ、別々に並んでしまうと思います。
どうせ、お店にいられるのは、一時間ですから。^^
そしらぬ顔で、「ふたりで来ました」っていうふりをし、
食べてしまいますね。
でもって一時間後は、どこか別のお店で、
4人で二次会をやればいいんじゃないかな。


・・・なんて、他人の余計なお世話な話を、
夫としゃべっているうちに、
4時になり、お店が開きました。


いよいよ、入店です。
どんなお店でしょうか。
もう、期待感でいっぱいです。笑


お店の中は、こんな感じです。本当に、写真のとおり、カウンターだけの、立ち飲みのお店です。カウンターの内側に、中村氏が大皿料理といっしょに写っておられますが、私たちが食事したのは、ちょうど、中村氏の向かい側のカウンター席でした。小さな、小さな、スペースです。

  ↑
「徳多和良」を紹介している雑誌が、店内にたくさん置いてあったので、写真を撮らせてもらいました。


(つづく)

日光街道千住宿めぐり①「徳多和良」へ行こう(2018年5月31日)

2018年5月5日 上野・しのばずの池で、大好きなボート漕ぎ。^^(全盲難聴・のんたん 22歳)


5月31日


足立区の北千住駅前通りから
旧日光街道宿場町通り(サンロード商店街)へ。
そしてさらに奥へと続く一体は、
江戸時代からにぎわう宿場町です。
実は、我が家から歩いて、一時間もかかりません。^^


そこを歩いてみよう、と思い立ったのは、
別に、歴史に興味があったわけではなく、
北千住に評判の居酒屋さんがある、ときいたからでした。


数々のメディアで紹介されている、有名なお店です。


“割烹くずし"を謳う、「徳多和良(とくだわら)」。
北千住駅西口の繁華街から少し外れた立地でありながら、
開店の16時から21時のクローズまで、
連日、満席状態が続く繁盛店です。



一見、ふつうの立ち飲み居酒屋なのですが、
このお店にはいるには、
いくつかのルールを守らなければなりません。


ルール①
4名以上での入店禁止。
ルール②
滞在は1時間以内。
ルール③
予約は受けつけない。


その理由は、「殺到するお客様に対応しきれないから」なのです。
店主の中村弘文氏がこの地に店を開いたのは、10年以上前。
若い人が気軽に日本料理を楽しめるようにと、
料理・酒とも300円均一とし、
立ち飲みスタイルで営業することにしたのだそうです。
300円とはいえ、安いからと妥協せず、
素材は料理人としての厳しい目で厳選したものばかりです。


値段が安いのに、「割烹」にふさわしいものを食べさせてくれる、
ということで、すぐに評判になりました。
以来10年以上、客足が途絶えることがありません。


仕込みは、中村氏ご夫婦と娘さん2人の4人。
1時間制のため、矢継ぎ早に飛び込む注文にも、
チームワーク良く、素早く対応してくれます。


毎日、中村氏が作りたいと思うものを作り、
お客は、その日のメニューに載っているものを見て、注文します。
4時の開店と同時に、店内は満席状態になり、
お料理はどんどんなくなります。
6時過ぎごろに行っても、もはや、
大部分の料理が品切れになっていることが多いとか。
それでも、常連客は、残っているメニューがあることを喜び、
おいしく食べて飲む、というのが、この店のスタイルだそうです。


このお店では、
大勢のお客さんが押し寄せるからと言って、
さらに多めに料理を作ったりはしません。
毎日、適量を用意し、それが全部なくなったら、
閉店時間の前でも、お店を閉めてしまいます。


つまり、
その日のメニューを余らせることなく、
すべて売りつくす。
薄利多売ではなく、
無理のない量を、すべて売り切る。
「食材を無駄にすることがない」というのが、
このお店の単価が安い、大きな理由なのです。


ここまでを聞いたら、
このお店に、ぜひ、行ってみたくなりました。
平日のみの営業、
開店は16時、18時には食材がなくなりはじめ、
閉店は21時、となったら、
平日に、仕事の休みをとって行くしかありません。
たかが、立ち飲みの居酒屋に行くために、有給休暇。(爆)
でも、もう、いてもたってもいられません(苦笑)。


「このお店、ぜひ行きたいんだけどっ!
 平日にしかやってないから、休みとって行こうよ!」
と言うと、夫ものってくれました。
こうして、5月末に会社をお休みして、
夫婦で居酒屋に行くことが決定。(←アホです。)
どうせなら、自宅からお店まで、小一時間の道を、
散歩がてら歩いて行こう、ということになりました。


自宅から北千住まで続く道を、夫婦で歩きました。左手の奥にうっすらと見えているのは、スカイツリーです。


(つづく)