MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
http://limings.muragon.com/tag/?q=2019%E5%B9%B49%E6%9C%88-10%E6%9C%88%E3%80%80%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0&p=4 
をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
https://limings.muragon.com/tag/?q=2017%E5%B9%B412%E6%9C%88%E3%80%80%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0
小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
http://limings.sweet.coocan.jp/

4年ぶりのベトナム。北部から中部へと歩いた18日間 30 - ハロン湾船上ホテルにお泊まり⑮ クッキング教室とサンセットパーティー(2) / ライムリーフペッパーソルトでベトナム風ごはん(2023年6月16日/3日め)

2023年6月16日 サンセットパーティーで。


6月16日(金)


ハロン湾・ワンナイトクルーズ。
船上での、サンセットパーティーが始まりました。


プログラムには、
Enjoy Sunset Party and Cooking Class,
making fresh noodle roll.
Also enjoy product which you make it.
と書いてありました。


つまり、パーティーのクッキングクラスで、
「ヌードルロールを作って、
 自分でそれを食べてね。」
ということのようです。


材料はコレ。すでに用意されていて、あとは巻くだけ。これで「クッキングクラス」と言っていいのかどうか。笑

ガイドさんの説明が始まりました。

「まずは、ライスペーパーを一枚とってください。とても薄いですが、一枚で大丈夫です。」

「皿にペーパーを置いて、そこに具を載せていきます。」

「まずはキュウリ。順番はどうでもいいんですけどね。」

「そして人参やブンと…。」

「卵や葉っぱも載せて…。」

「全部載せたら、クルンクルンと巻いていきます。」

巻きあがったのを見ると、円錐形で、なんか手巻き寿司みたいです。笑

「これに、スイートチリソースを流し込めばできあがりです。みなさんも、自分で作ってみてくださいね。」



できあがったのは、日本でもポピュラーな、
「生春巻き」ですね。^^
ただし、ライスペーパーは水で戻さず、
乾燥したままのものを使っていました。


「それでは、みなさんもグラスを持ってください。」

「カンパイ!」

「イェーーイ!」

MIYOも、自分のヌードルロールを作ってみたのですが、これは、具を載せすぎてますね。こんなに載っけたら、巻けません。🤣🤣

いいんです。四隅をつまんで包んで、おにぎりみたいにして食べました。😅 おいしかったです。


楽しく始まったサンセットパーティー。
…のはずだったのですが。
実はこのとき、MIYOと多動夫の間で、
タイヘンなことが起こっていました。


ガイドさんが、
「みなさん、グラスを取ってください。」
と言ったときのことです。


テーブルのグラスをふたつ取った夫。
そのひとつを、
右隣りにいる私に向かって差し出したので、
私も、「ありがとう」
と言って受け取ろうとしました。


ところがグラスは、私の前を素通り…。
こともあろうに、夫はそのグラスを、
私のさらに右隣りに居たフィリピン人女性に
渡したのです。😨


「え? え? え? なに?」
って思いましたよ…。😮


フィリピンの女性は、まさか、
他の男性が自分にグラスを差し出すとは
想像もしてなくて(←あたりまえ)、
びっくりしていました。
もちろん、その隣りには、
彼女のご主人も立っていたわけで、
彼も驚いていましたけどね…。
多動夫は、自分が場違いなことをしたことに
全く気がついてなかったみたいです。😔


いや、ヤキモチをやいてるとか、
そんなカワイイものじゃないです。😅
夫は外面が良いので、昔から、
「妻を犠牲にして他人にいい顔をする。」
という行動を繰り返していて、それは、
私たちの夫婦仲が悪くなった
原因のひとつでもありました。
(↑詳細は書きませんが。)
その悪い癖が、つい出てしまったんですね…。


こういうときは、その場で夫に言わないと、
後から言ってもなかったことにされる、
と、長年の人生で学習済みなので、
もちろん、その場で言いました。


「あのさ。最初に取ったグラスを、
 隣りにいる、妻の私を差し置いて、
 その向こうにいる他の女性に
 渡しちゃったのはなぜ? 
 理由を説明して。」


多動夫、このときになって初めて、
自分がとんでもない失敗を犯したことに
気がついたみたいです。
(遅すぎるんですけどね…。)


夫、そそくさと、テラスの隅に、
逃げて行ってしまいました…。😮
テーブルに、MIYOをひとり残して。
こういう行動が、
さらに怒りを呼ぶんですけどね…。😤


最高にいい雰囲気だった、サンセットパーティー。

どの船も、テラスではパーティーが開かれていて、華やかに夜が更けていきました。


そんななか、私たちだけが、
ワイングラスを持ったままで、大げんか。
ってか、夫が私を怒らせた。😅


せっかくの、すてきな夜だったのに、
台無しになってしまいました。


(つづく)


(おまけのお話)


ちょっとサビシイエンディングに
なってしまったので、😅
もうひとつ、別のお話を…。


ベトナムから帰って来て、
もうすぐ一ヶ月になるのですが、
この旅日記を毎日書いていることもあり、
頭の中は、「今だにベトナム」です。
家の中のそこかしこにも、
ベトナムの思い出がころがっています。笑


なので昨日は、
ベトナムから持ち帰ったもので、
お昼ご飯を作ってみました。


まずはコレです。タムさんからお土産にいただいた、ライムリーフペッパーソルト。


ネットで調べたところ、これ、
「ベトナムでとても流行っている調味料」
なのだそうです。
原材料は、
食塩、砂糖、コショウ、ライムの葉
とあります。
原産国は、もちろん、ベトナム。


どうやって使おう…と悩んだのですが、
シンプルに、鶏肉にまぶして、
エスニックチキンソテーにしてみました。


そして、もうひとつのベトナムの思い出はこちら。ロッテリアのケチャップとチリソース。笑


ベトナムのダナンで、滞在したホテルまで、
ロッテリアから出前してもらいました。笑
そのときに、大量についていた調味料。
使いきれなくて、そのまま日本まで、
持ち帰ってしまいました。笑


使い道に困っていたのですが、
お米に投入して、ベトナム製ブイヨンと、
マッシュルーム、ウインナー、人参などの
具も入れて、
炊飯器で炊いてみました。
これも、エスニック風の
ピラフみたくなるかな…と。笑


…で、こうなりました。

エスニックピラフ、ニンニクとライムリーフペッパーソルトのチキンソテー、ツナと野菜のサラダ、そして沖縄風スープ(切り昆布、シイタケ、チンゲン菜)。

合わせたワインは、オーストラリアのメタル ソーヴィニヨンブラン。ANAの通販サイトで、割引クーポンをもらったので買ってみました。


あいかわらず、見た目はイマイチですが、😅
チキンもピラフもすごくおいしかったです。^^
いかにもエスニック、という感じで、
日本ではちょっと食べたことがない、
そんな味になりました。


これは、私のウデと言うよりも、
ライムリーフペッパーソルトと
ベトナムのケチャップが
もともとおいしかった、

…ということだと思います。笑


ライムリーフペッパーソルト。
ネットで調べたら、
日本でも売ってるみたいでした。
すごくおいしいです。
お肉にまぶして焼くだけで、
エスニック味の料理ができあがります。
オススメです。^^

4年ぶりのベトナム。北部から中部へと歩いた18日間 29 - ハロン湾船上ホテルにお泊まり⑭ クッキング教室とサンセットパーティ(1)(2023年6月16日/3日め)

2023年6月16日 ティートップ島の向こうに、夕焼けが見えました。


6月16日(金)


楽しかった、ティートップ島。


ゲルマン・チトフ像と…、

頂上の展望台。

そして夕暮れの中、母船に戻りました。遠くの方に、ティートップ島が見えます。

頂上にチョコンと展望台が飛びでている島が、ティートップ島です。

他の船も、どんどん集まってきました。ここは小さな岩山に囲まれている場所なのですが、このエリアが、ワンナイトクルーズ船の停泊スポットになっているようです。


日帰りツアーのクルーズ船で
ハロン湾ツアーに参加した人々は、
夕暮れが始まる前に、帰路につきます。
今頃は疲れ切って、
ハノイへ向かう車の中で爆睡しているはず。笑
(MIYOもそうでしたから。😄)


この、夕暮れ時のハロン湾を見られるのは、
ワンナイトクルーズで参加した人だけの
お楽しみです。(たぶん)


船内では、ハッピーアワーと言うことで、バーのカクテルが全品半額セール中。😄

半額だったらいいか、ってことで、パッションフルーツのカクテルを。夫はクーバリブレ。


そんな中、
「サンセットパーティの準備ができました」
というアナウンスが流れたので、
ルーフトップテラスに上がりました。


テーブルには、赤ワインが注がれたグラスが並んでいました。

まわりの船にも灯りが灯っていて、きっとどの船でも、パーティが始まっているのだろうと思います。^^

この日は雲が多くて、サンセットは見られませんでしたが、それでもいい眺めでした。

さて。テーブルに戻ります。

赤ワインと…、

なにかの具。白いのはそうめんと似ていますが、これはブン(ベトナムのポピュラーな麺。お米でできています。)です。

フルーツは、スイカとドラゴンフルーツ。


で、ここから何が始まるかと言うと…。


クッキング教室です。🤣🤣


「クッキング教室を行う」と、たしかに、
ツアーのプログラムにも書いてあります。
「ささっとフォーでも茹でて、
 みんなで麺をすするのかな。」
などと、てきとうに想像していました。


そしたら、ちゃんとオサレに、
ベトナム風おつまみを作るのだそうです。
サンセットパーティーですものね…。
フォーは、ちょっと違いますね。😅


ということで、ガイドさんの説明が始まりました。


パーティーというと、
やっぱり張り切るのは、アメリカ組ですね。🤣
ガイドさんの周りを囲んで、興味津々。
みなさん、ティートップ島で泳いで、
船に戻ってシャワーを浴びて、服も着替えて、
もう、めいっぱいバカンス気分です。笑


ティートップ島ごしに、夕焼けが見えました。


美しい夕焼けを眺めながらの、
ハロン湾の夜。
満喫中です。^^


(つづく)

4年ぶりのベトナム。北部から中部へと歩いた18日間 28 - ハロン湾船上ホテルにお泊まり⑬ ティートップ島で撮影会 (2) / 家族でお揃い(2023年6月16日/3日め)

2023年6月16日 ハロン湾・ティートップ島で。


6月16日(金)


ティートップ島の頂上で、
ワン家の皆さんに
写真を撮っていただきました。



おもしろ写真を撮っては、
みんなで笑いあっていたのですが、
集合時間が迫っているので、
そろそろ地上に降りようか、
ということになりました。


再び、420段の石段です。
今度は夫とふたりで降り始めました。
すると、前を歩いていたアンが振り向いて、
「写真を撮ってあげるわ。^^」
と…。


ワン家の3女・アン (Ann)です。Vサインをしているところがかわいらしい。^^

このときに、アンが撮ってくれた写真です。


「どうもありがとうございます。
 あなたのお写真もお撮りしますよ。」
と言うと、彼女は、
「私はいいのよ。さ、次に行くわよ。」
と、すたすたと石段を降り始めました。


え、どういう意味だろ?と思いながら、
私たちも石段を降りたのですが、
要所要所で、彼女が、
「次はここに立って。撮るわよ。^^」
と…。


こうして、地上に降りるまで、
アンの撮影会が続きました。


このときに撮っていただいた、写真の数々です。

登る時にはタイヘンだった石段ですが、降りる時はあっという間。笑

ようやく地上に到着。^^


お互いに写真の撮りっこをするわけでもなく、
地上に降りるまで、
私たちの写真を何枚も撮り続けてくれた、アン。
どうしてこんなに親切にしてくれるのかと、
びっくりしたし、恐縮していました。
いえ。
アンだけではなく、ワン家の兄弟は、
誰もがあたたかでした。


海岸沿いに停まっていた漁船です。時刻は夕方6時。

夕暮れが、始まろうとしていました。

船着場まで戻ってきましたが、もう暑くて死にそうです。

ハロン湾では「ペットボトル禁止」となっていただけに、島の売店で買ったお水は、さすがにペットボトルではなく、ガラスボトルでした。30000ドン(約150円)と高かったけど、よく冷えてて最高においしかった。^^ 夫とふたりで一気飲みしました。

船着場の前にある、ゲルマン・チトフ像の前で。


【ゲルマン・チトフ像】
ティートップ島は、1962年にベトナムのホー・チ・ミン大統領と、旧ソビエト連邦の宇宙飛行士ゲルマン・チトフ(Ghermann Titov )が訪れた地です。この訪問を両国の友情の証として、チトフの名であるTitovを元に、島は「ティートップ島」と名付けられました。このことを記念して、ティートップ島の船着場近くには、ゲルマン・チトフの像が建てられています。


…で、結局こうなってしまうんですけど。(アホ)

同じ場所で、ワン家の人々も写真を撮っていました。「同じ団体旅行で来た人々」と勘違いした理由がわかりました。全員、お揃いのTシャツを着ていたのです。誰のアイデアなんでしょうね。^^

とてもいい写真だったので、夫のスマホでも撮らせていただきました。


左から、
 長男・ミン (Ming)
 長女・ラナ (Lana)
 叔父・カー (Kha)
 次女・ミンディ (Mindy)
 次男・ヘンリー (Henry)
 母・スアン (Xuan)
 三男・ヴィンス (Vince)
 三女・アン (Ann)
…であると、あとでヘンリーが教えてくれました。


ヘンリーのFacebookから、許可をいただいてお借りした写真です。地面に置いたカメラをみんなでのぞきこんでいたのですが、できあがった写真がこれでした。とてもいい写真。^^


スアンおかあさんの頑張りが、
45年後のこの日につながったのだと思うと、
胸に迫るものがありました。


この旅を機に、私たちは、
ヘンリーとFacebookでつながり、
今もときどき、メッセージの交換をしています。


これは後日送っていただいたもの。ヘンリーが作成してくれた、私たちのフォトカードです。「さすが、プロが撮った写真は違う。」と、夫は、この写真をとても気に入っています。

「はしけ」に乗り、母船に帰ります。あれほどにぎわっていた海水浴場も、ほとんどの人が帰ってしまったようで、今では人影もまばらでした。

ティートップ島が、どんどん小さくなっていきました。頂上に、小さな展望台が見えます。


あの展望台まで登ったんだなあ。
…と思うと、感無量でした。


夕暮れの中、すべての船が、同じところをめざして帰路につきました。

楽しかった(タイヘンだった)、ティートップ島。


こうして、一日めが終わりました。
…と言いたいところですが、
いやいや、ワンナイトクルーズですからね。
終わらないんです。🤣


これから、夜のプログラムが始まります。
母船に戻って、サンセットパーティーですよ…。
ハロン湾ワンナイトクルーズ、
お楽しみは、まだまだ続きます。


(つづく)


(おまけのお話)


ワン家のみなさんが
お揃いのTシャツを着ておられていて、
ほっこりしましたが、
実は私たちも、前に同じことをやっています。


2019年のタイ旅行での写真です。長男が長年お世話になっているボランティアさんたちと、総勢8人で行きました。
このときの日記です。
17年めのタイ。8人で食べ歩いた、3泊5日のおトク旅 3 - Bangkok Center Hotelに到着(2019年5月9日/1日め) - MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

このシャツは、2009年7月のベトナム旅行で買ったもので、ヤシの木とアオザイの女性が刺繍されています。家族で出かけた、初めての海外旅行。子どもたちは中学2年生でした。


家族4人の海外旅行。
けっこう、あちこちにでかけました。
 2009年 ベトナム(中2)
 2010年 カンボジア(中3)
 2011年 インド(高1)
 2012年 中国厦門・福建土楼(高2)
      エジプト(高2)
 2017年 ベトナム(22歳)
 2019年 タイ(24歳)


今でも長男に、
「夏休み、どこに行きたい?」
などと訊くと、なにげに、
「ベトナム」
と答えたりして、笑かしてくれます。😄
みんなで旅行したこと、長男は今でも、
覚えてくれているみたいです。^^

4年ぶりのベトナム。北部から中部へと歩いた18日間 27 - ハロン湾船上ホテルにお泊まり⑫ ティートップ島で撮影会 (1)(2023年6月16日/3日め)

2023年6月16日 ハロン湾・ティートップ島で。


6月16日(金)


ティートップ島では、
約1時間の自由時間がありました。
島での選択肢はふたつ。
 海水浴場でまったりする。
 または、
 展望台まで、420段の階段を登る。😂


ここでおもしろいことに、
国というか、人種と言うか、
まあそんなもので、参加者19人の中で、
選択したものがはっきりと別れました。


まず欧米人。
彼らは全員水着になり、
海水浴場で1時間を過ごすことに、
なんの迷いもありませんでした。


「海水浴場なんてどこにでもあるし、
 せっかくベトナムまで来たんだから、
 ここでしか見られないものを見たい。」
とMIYOは思うのですが、
彼らの頭の中は、そうではないみたいです。😄


そして、参加者の中のアジア人は、
こぞって、展望台へと向かいました。
もちろん、ワン家の6人兄弟たちも、
思い思いに、石段を昇り始めました。
(彼らはアメリカ国籍ではあるんですけどね。^^)


MIYOも、
 海水浴場よりは展望台
と思うので、不承不承ではありますが、
登ることにしました。


ティートップ島の地図です。

そしてこれが、ティートップ島の全景です。手前から、船着場、その左が海水浴場、そして頂上にあるのが展望台です。(画像をお借りしました)


船着場から現在地まで歩いて、
観光客でごった返す海水浴場を
左に見ながら直進すると、
石段のスタート地点に到着します


420段の、石段です。😂😂


こんなもん、誰が作ったんだ…。
と、恨みながら登ります。😅


MIYOが転ばないかと心配だったようで、
隣りで夫がずっとついていたのですが、
40段登っては休む…
なんてことを繰り返していると、
だんだん、夫の存在を気にするのが
しんどくなってきました。笑
(もう少し長くここで休みたい、とか思っても、
 横についてる人がいると、気を遣ってしまって
 そうそう休めないんですよ…。)


1/3くらいまで登ったところで、
もうほとんどあきらめました。
なので、
「もうさ。
 私は私のペースで勝手に行くから、
 あなたはひとりで先に登っていいよ。
 私は私で、休みながら、
 登れるところまで行ってみる。
 もしかしたら、
 途中でやめるかもしれないから、
 頂上で私を待たなくていいよ。」
と夫に言いました。


夫は、
「わかった。」
とだけ言うと、とっとと登り始めました。
日頃、山で鍛えている人なので、
420段くらいはどうってことないみたいです。😅


この頃の、石段での写真がありません。
もう、石段を登るので精一杯で、
写真を撮る余裕もありませんでした…。


頂上に着くまでに、小さな休憩スポットがあります。ここからも、ハロン湾を見渡すことができます。

こちらは、夫が撮った写真。


余裕しゃくしゃくで、
頂上まで登ってしまった多動夫。
MIYOはね。
もう、余裕くしゃくしゃですよ…。😅


休憩スポットで呆然としていたら、なにやら、撮影が始まってしまいました。

ベトナムの俳優さんのようです。もちろん、MIYOは知らない人ですが、イケメンでした。笑


撮影を見ながらひと休みしたあと、
再び、石段を上がります。
よろよろしながら登っていると、
上から降りてきた、見知らぬ人々が、
「あと1/3だよ。」
「頂上はすごくきれいだからね。」
「がんばれ。」
などと、声をかけてくれます。


「知らない同士が励まし合いながら登る」
…っていうのは、このことなんだな、
と思いました。^^
それにしても苦しい。
もうやめよう。
あと30段登ったらやめよう。


…などと思いながら足を運んでいるうちに、
気がついたら、頂上に着いていました。


「いえぃ。とうとう着いたね。やったね。♪」
と、ワン家の末っ子、Vince(ヴィンス)が
迎えてくれました。


「やっと着いたか~。
 ずっと待ってたけど、来ないし、
 もうすぐ集合時間だから、
 そろそろ帰ろうかと思ってたんだよ。」
と夫。


集合時間なんて、知りませんよ…。
もうね。
ただただ登り続けただけで、それ以外のこと、
なにも考えられませんでした。🤣


先に着いていた夫は、私を待っているあいだ、ワン家の人々と話し込んでいたらしいです。


よくがんばったね、と、
みなさんが口々にほめてくれました。^^


さてそれでは、有名な、
「ティートップ島展望台からの眺望」
をご覧ください。


ティートップ島の頂上からは、360度、すべての方向に、ハロン湾が見渡せます。

ぜえぜえ息をしながら、それでもがんばって撮ってます。🤣

次は、夫が、MIYOを待ちながら撮った写真です。美しい、ハロン湾の山並みが続きます。

この眺めは、がんばってティートップ島に登った人だけが楽しめる、ごほうびです。

余裕しゃくしゃくで登りました。🤣


そしてここから、思いがけず、
ワン家の人々による撮影会が
始まってしまいました。😄


まずは普通の一枚。

そして我が家の定番。


これが、みんなに大ウケしてしまい、
「次は、絶対にコレをやって!!」
とリクエストされたのが、
次の一枚です。


ワン家の次男・ヘンリー指導による一枚。「自分も前に、妻と同じポーズで写真を撮ったんだ。どうだ、いいだろう?」と、見本の写真を見せてくれました。ちなみに、ヘンリーはプロのフォトグラファーです。笑

「いいね。いいね。じゃ、次はコレやってみて。」と更なる演技指導が…。ワン家のみなさん、そろって大笑いしてました。😄


このあとも、撮影会はさらに続きました。


しんどかったけど、最高に楽しかった、ティートップ島。


(つづく)

4年ぶりのベトナム。北部から中部へと歩いた18日間 26 - ハロン湾船上ホテルにお泊まり⑪ ボーホン島からティートップ島へ(2023年6月16日/3日め)

2023年6月16日 スンソット鍾乳洞で。


6月16日(金)


ボーホン島に来ています。
スンソット鍾乳洞を出て、
美しい海の景色を楽しみました。


岩の間を抜けて、続々と入ってくるクルーズ船。壮観な眺めです。

島の船着場に接岸して停まっている船がたくさん見えます。これらはすべて、ワンデークルーズ(日帰りツアー。ランチクルーズとも言います。)の船です。その手前に停めている小さなボートが、ワンナイトクルーズ(船上ホテル)用の「はしけ」です。

長い石段を降りて、船着場まで戻りました。

船着場には、同じような「はしけ」が3隻並んでいました。左から、「Tender of Starlight」「COZY BAY CRUISE」「AQUAMARINE」とあります。プレートが付いているので、私たちの「はしけ」もすぐに見つかりました。

「はしけ」に乗船。これで、ボーホン島とはお別れです。

出発!

ワン家の長女・ラナ (Lana) とおかあさん、そしてカー (Kha) 叔父さん。


ラナは、周囲の山々を眺めては、
観光を楽しんでいました。
けれどその手にあった扇子では、いつも、
おかあさんと叔父さんをあおいでいました。
ラナだけでなく、ワン家の他の兄弟もみんな、
常に、そしてごく自然に、
おかあさんと叔父さんを気遣っていました。
私は、そんな一家のようすを見ているのが、
とても好きでした。^^


扇子でふたりに風を送っているラナ。

豪華船「HALONG AQUAMARINE」の横を通り過ぎ…、

その豪華ぶりに感嘆しながら、私たちが次に向かったのは、「ティートップ島」でした。

ほどなく到着。^^ ティートップ島です。


【ティートップ島】
ハロン湾の中心に位置している島です。日本人が日帰りツアーで通常利用する、バイチャイ埠頭のフェリーターミナルから約8kmのところにあります。ティートップ島には、400段もの階段があり、それを登った先に展望台が設けられています。かなりの体力が必要になりますが、そこからは、ハロン湾を360度見渡せる絶景を満喫することができます。頂上の展望台とは別に、途中にも小さな展望台があるので、そこから、体力に自信がない人でも景色を楽しむことができます。
夏には、美しいビーチで海水浴を楽しむことができ、バカンスに訪れる人も多いティートップ島。ハロン湾随一の観光スポットになっており、ほとんどのクルージングツアーには、ティートップ島が組み込まれています。


船の上から見たティートップ島です。海水浴を楽しむ人が大勢見えました。

船着場で下船。よく見ると、この時点で、すでに水着でやってきてる人、多数。みなさん、泳ぐ気まんまんです。😄

船着場から、全員がぞろぞろと歩くこと数分。

海水浴場に到着。そしてご覧ください。沖に停泊している、クルーズ船の数々。ざっと数えても、20隻を軽く超えていました。毎日これだけの船が、ハノイから観光客を満載してやってきて、夜にはそのまま湾内に泊まっちゃうというのが、現在のハロン湾です。


これだけの船が並ぶさまを見ていると、
ハロン湾は、ハノイの一大産業だなあ…、
と、しみじみ実感します。


それにしても暑い!ってことで、売店でスイカのアイスをお買い上げ。20000ドン(約100円)くらいだったかな。海水浴場値段ですが、ここまで運んできて冷凍庫で冷やしてくれてるのですから、高いなんて言ってられません。

スイカの形のアイスキャンデー。黒いタネはチョコレートです。ベトナム滞在中は、このスイカアイスに何度もお世話になりました。笑


さて、このティートップ島ですが、
ハイライトスポットと言われる展望台まで、
420段もの階段
登っていかなければなりません。


ハンパではない、その階段の数。
見知らぬ観光客同士が、
お互いに励まし合いながら頂上まで登り続け、
最後には喜びを分かち合う。
…と言われる、有名な場所です。
もうね。
登る前から、ウンザリしています。🤣🤣


夫「たぶんね。
  安土城ほどじゃないと思うよ…。😅」


それ、全然、励ましになっていない、
と思う、MIYOでした。


夫に騙されて、急勾配を延々と登り続けた、安土城址。このときの行軍が過激すぎて、その後2年間は、思い出すたびに、夫への怒りがわいてきました。😅(2020年9月24日 滋賀県近江八幡市)
そのときの日記です。
コロナでも滋賀県。湖の国(うみのくに)を歩く、3泊4日のおトク旅 17 - 安土城跡①(2020年9月24日/3日め) - MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。


(つづく)