MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
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をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
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小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
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ベトナム・カンボジアを歩いた14日間 57 - アンコールトム⑩ バイヨン・中央祠堂と、東塔門のゾウさん(2024年1月17日/6日め)

2010年7月26日 バイヨン・中央祠堂で。(男と長女・14歳/中3)


1月17日(日)- 6日め


アンコールトムの第三層を歩いています。


アプサラのレリーフといっしょに。

蓮の花の上で踊るアプサラたち。

そして、建ち並ぶ石柱の向こうにあるのが…、

中央祠堂です。


居並ぶ四面像たち。
圧巻でした。


中央祠堂まで行き、ここで、
アンコールトムの見学は終わるのですが、
このあと、もうひとつのイベントがありました。


このカンボジア旅行は、いつものように夫が、
「とにかく行きたい。」
と強引に決めてしまったのですが、
遺跡を歩くのは、長男にとっては、
たいくつなことだったろうと思います。
なので、旅行の途中、あちこちで、
長男にとってのお楽しみを考えてありました。


ここバイヨンでは、ゾウさん体験です。^^


まずは、ゾウさんにバナナをあげる長女。お鼻をなでてます。😄

このころ、アンコールトムの東塔門前にはゾウさんがいて、エサを買い、エサやり体験をすることができました。

「のんたんもやってみる?」

…と言われても、ゾウがなんであるかわからない長男。思わず手を引っ込めて…、

そしてそのあと、おそるおそる、ゾウさんの鼻を触っていました。^^

慣れてくると、「これはなに?」と興味津々。笑 ゾウさんの横顔、かわいいですね。^^

ということで、ゾウに乗ります。これは乗り場に上がったところです。けっこうな高さがありますが…、

長女がいっしょに乗ってくれたので、大丈夫。😄

しゅっぱ~つ。

ゾウに乗って、バイヨンの周りを一周します。(料金は15ドル) 道路で、乗用車が走る横を、のっしのっし。笑

このときのビデオを見てみたら、長男、「もっとはしって! もっとはしって!」と言ってました。笑

せっせとついて歩くMIYO。夫は撮影係。😄

長男、すっかり慣れたようで、落ち着いて座っています。^^

バイヨンの近くをぐるりと一周して…、

再び、東塔門に戻ってきました。

子どもたちとバイヨンを撮ったつもりが、トゥクトゥクが写り込んでしまいました。これはこれでおもしろいので、掲載しておきます。

左側に見えた、バイヨン。ついさっき歩いた、第一回廊です。


長男が楽しんでくれてよかった…。
と、私も夫も気をよくして、
旅行中、ゾウさんを見つけては、
子どもたちを乗せていたのですが、
最後には長女から、
「もう乗らない。ゾウさんはもう飽きた!」
と、おこられてしまいました。😓


今回、再びバイヨンを訪れたら、
東塔門前のゾウさん乗り場は撤去され、
影も形もありませんでした。
コロナを機に、
ゾウ乗りは禁止になったのだそうです。


コロナで観光客が来なくなり、
ゾウを養うことができなくなり、
世界中の観光地で、ゾウが飢餓状態にある。
…と言うニュースを聞いたことがあります。


今はひっそりとした東塔門前。
14年前、ここで、
子どもたちを乗せてくれたゾウさんは、
元気でいるだろうか。
今はどこにいるのだろうか。
…と、思いを馳せました。


(つづく)

ベトナム・カンボジアを歩いた14日間 56 - アンコールトム⑨ バイヨン・第三層のテラス(2024年1月17日/6日め)

2010年7月26日 バイヨン・第三層で。デバター(右)とアプサラ(下)といっしょに。(カンボジア・シェムリアップ)


1月17日(日)- 6日め


アンコールトムの第二回廊を通り、
第三層のテラスを歩いているところを、
2010年の写真でご紹介しています。


アンコールトムの案内図です。いちばん外側が第一回廊で、その内側にあるのが第二回廊。中央にそびえる中央祠堂の周囲は、石畳のテラス状になっており、四面塔に囲まれて歩くことになります。

これは、現在の見学可能エリア。2020年1月から修復工事を行っているため、ピンクの部分が立ち入り禁止エリアになっています。つまり現在、第二回廊の内側は、ほぼ壊滅状態に近いくらい、歩くことができません。😥


「四面像の観音菩薩に囲まれながら
 第三層のテラスを歩く。」
というのがアンコールトムの醍醐味です。
それができなくなっているということで、
夫はかなり残念がっていましたが、
修復工事中なのでしかたありません。


…ということで、以下は、2010年に訪れた時の写真です。なんだかわからないけど、MIYOといっしょに歩き続ける長男。あくびしてます。🤣

長男にはつまらないよね、ごめんね。😔

どの塔にも、四面像が彫られています。その四面塔の真下に立って、上を見上げました。観音菩薩のでっかい鼻の穴が見えます。笑

出入り口の周囲にも、レリーフが残っています。

塔の内側に入りました。

四面像が、こんなに近いところにあります。

たくさんの観音菩薩に囲まれて。(2010年7月26日 長男と長女・14歳/中3)

長男は手をたたいて、音の響きを確認しています。😄

観音菩薩の真横に立ちました。第三層では、こんなこともできます。^^

「バイヨンの微笑」の前で、記念写真。^^

このときの写真が、2011年の年賀状になりました。


アンコールワットでなくて、
アンコールトムなんですけどね…。😅



次回は、中央祠堂まで歩きます。


(つづく)

ベトナム・カンボジアを歩いた14日間 55 - アンコールトム⑧ バイヨン・第二層から第三層へ(2024年1月17日/6日め)

2010年7月26日 バイヨン・第二層で。(長男と長女・14歳/中3))


1月17日(日)- 6日め


アンコールトムの、
第二層(第二回廊)を歩いています。
今回の旅では立ち入り禁止になっていたので、
ここから先は、
2010年に訪れたときの写真を掲載いたします。


後ろの四面塔に、観音菩薩が見えます。


観音菩薩は、人々の音(声)を観て(聞いて)、
その苦悩から慈悲を持って救済する菩薩様です。
したがって、
「人々の悩みに応じて、千変万化の相となる」
とされています。
ここバイヨンでは、約200の観音菩薩が、
穏やかな微笑を見せていて、
それを「バイヨンの微笑」と呼ぶそうです。
そのどれをとっても、同じものはありません。
その微笑は、見る人の心に応じて、
少しずつ変わって見えるのかもしれません。


建設当時は、美しく彩られた仏塔の四面に、穏やかな微笑の観世音菩薩が浮かび上がっていたと思われます。

この観世音菩薩の顔や表情は、バイヨンを建立したジャヤバルマン7世がモデルになっていると言われています。

このときの長女は中学3年生。中学生でこんなところまで、親に連れてこられたのが影響したのか?😅、現在の長女は、「ラーマーヤナ」が大好きという、不思議なムスメになりました。

長女の隣りには、デバターと兵士の像が見えます。デバター像は、第二層に入ると、より増えてきます。

兵士(左)とデバター(右)です。

みなさん、ウエストのくびれがすごい。😄

ここにも連子窓が見えますが、これは見せかけの窓。連子の後ろは壁になっています。

遺跡を歩いても、長男には見ることができないので、親につきあわせて申し訳なかったなあ、と今も思います。

ただでさえデコボコしている石畳。そのうえ雨で濡れています。長男が転ばないよう、気を遣いました。それでも長男は、最後まできげんよく歩いてくれました。😄

第二回廊と、そこにそびえる四面塔。

観音菩薩がごろごろ並んでいます。笑 

その表情は、歩くごとに、そして見る角度によって、違って見えます。(←気のせいですが。😅)

2010年に訪れたときは、こんなに近くから、バイヨンの微笑を見ることができました。その四面塔を下で支えているのは、ガルーダでしょうか。

遠くにも近くにも、観音菩薩。バイヨンの微笑だらけです。

優し気な菩薩さまの微笑に囲まれながら、さらに歩きました。

寺院内には、200もの菩薩様が彫られているそうです。林立する「バイヨンの微笑」に囲まれて歩くのが、アンコールトムの醍醐味です。


第二層から第三層に向かって、
さらに歩きます。


(つづく)

ベトナム・カンボジアを歩いた14日間 54 - アンコールトム⑦ バイヨン・第二回廊(祈る人々)(2024年1月17日/6日め)

2010年7月26日 バイヨン・第二回廊で。(カンボジア・シェムリアップ)


1月17日(日)- 6日め


第二層(第二回廊)に入りました。
ここには16の塔があり、どの塔にも、
観音菩薩と思われる四面像が彫られています。
この回廊のレリーフには、
ヒンドゥー教色の強いデザインが見られます。


祠堂の4面に掘られている(四面像)、観音菩薩。

観音菩薩の笑顔に引き込まれるようです。

出入り口の上に並ぶ、仏像のレリーフです。

第二回廊の、屋根が残っている部分です。ここは修復中のようです。アンコールトムの修復は、日本政府(JASA)の支援事業として、現在も進行中です。

ご覧いただきたいのは、どこにいても目に入っていしまう、観音菩薩像たち。

どの顔も、慈愛に満ちていてすばらしい。^^

祠堂の下の部分です。現在も、祠になっていることが多いです。

第二回廊のアプサラたち。


さて。
今回の旅で、
私たちが訪れたアンコールトムの写真は、
ここでぷつりと終わっています。
本来なら、
第一回廊(第一層)と第二回廊(第二層)
を経て、中央祠堂がある第三層へと
向かうことができます。
しかしここでいきどまりになっていて、
先に進むことができませんでした。
修復工事のため、2020年1月から、
立ち入り禁止になっているそうです。


残念でしたが、
でも、それほど落胆はしませんでした。
なぜなら、2010年の家族旅行で、
私たちは、中央祠堂まで歩いているからです。


なので、この先の部分は、
2010年に訪れたときの写真を
掲載させていただきます。


14年前の家族旅行。アンコールトムの入口です。(2010年7月26日 長男と長女・14歳/中3)

入口を入ってすぐのところに、経蔵があります。日本政府(JASA)の支援事業により、現在は修復が完了しています。

第一回廊です。

後ろに見えているのは、第二回廊と祠堂。

雨に濡れた観音菩薩は、なにか重みを増しているような気がします。

深みのある緑。晴れた日のアンコールトムとは、雰囲気が変わりますね。

祠堂の中には、仏様が祀られていて…、

現在も、地元の方々がお参りに来られます。

この、祠堂の窓から外をのぞくと…、

観音菩薩の顔が、こんなに近くに見えます。^^

ちなみに、祠堂の中から上を見上げると、こんなふうになっています。

石柱には、やはりレリーフが残されています。

蓮の花の上で踊る、アプサラたちです。

さらに歩きます。


第二回廊(外回廊)は、
約160メートル×120メートル。
けっこうな広さです。


石畳みが雨に濡れているので、
長男が滑らないように、
手引きしながら、注意深く歩きました。
長男も、最後までいやがることなく、
MIYOといっしょに、元気に歩いてくれました。


(つづく)

ベトナム・カンボジアを歩いた14日間 53 - アンコールトム⑥ バイヨン・第一回廊から第二回廊へ(2024年1月17日/6日め)

2024年1月17日 バイヨン・第一回廊で。(カンボジア・シェムリアップ)


1月17日(日)- 6日め


アンコールトムの第一回廊を抜けて、
次は、第二回廊に入ります。


MIYOの後ろにあるのは第一回廊。第二回廊は、さらにこの奥にあります。

第一回廊の内側には、たくさんの石が積まれていました。かつて、アンコールトムの一部であったものですが、もうたくさんありすぎて、どこに戻せばいいのかわからない状態なのかな…。

第二回廊へと続く階段です。第二回廊の後ろには、さらに49塔の祠堂が控えていて、それぞれ、4面に観音菩薩が彫られています。すごい迫力です。

階段はひとつではなく、ほかにもあります。でもすぐに中に入らず、このエリアをウロウロと歩き回る、私たち。笑

このあたりは、屋根もしっかりと残っています。かつては、第一回廊にも同じように屋根があったのだと思います。

第二回廊の柱にも、アプサラが彫られていました。

あちこちに、アプサラの姿が見えます。

小さいですが、わかりますでしょうか。


ここで夫、第一回廊と第二回廊のあいだの
テラスをウロウロして、
狂ったように、写真を撮りまくっています。🤣
ここから見える祠堂がすごすぎて、
すんなりと第二回廊に入れないんですね。笑


だってこうですよ。

目の前でこんなのが見えてるのに、そのままあっさりと進めないじゃないですか。笑

49塔の祠堂に、もれなくついている、観音菩薩。

夫、ひたすら歩き、夢中で撮りまくっていました。

同じような写真が、長々続いてスミマセン。😅

歩いても、歩いても…、

菩薩さまが、こちらを見ているような気がします。(←気のせい😄)

さて。夫、ようやく気がすんだようで、中に入るそうです。^^

あわてて、MIYOも中に入ります。笑


次回は、第二回廊の内側に入ります。


(つづく)