無理やりのインド。歩き続けた12日間 6 - ゴールコンダ・フォート②(2025年10月18日/2日め)
2025年10月18日 「ゴールコンダ・フォート」で。(インド・ハイデラバード)
10月18日(土)
ハイデラバード郊外にある、
ゴールコンダ・フォート
に来ています。
門のつきあたりには、大砲が置いてありました。この先に、古くからの城塞が広がっています。
門の右方向にも、回廊が続いています。ここを「拍手回廊」と言います。
建物はいくつもあり、現在も修復中。
…と、大砲の前で、ハルジャさんが手を叩き始めました。音が、とても良く響きます。これが、有名な「音の通路」です。
ゴールコンダ城塞の中は、
迷路のようなつくりになっており、
その要所要所に、いくつもの、
「手を叩く場所」があります。
この場所に立って手を叩くと、
とてもよく響くのです。
この音を信号にして、さまざまな情報を
城内に伝えていたそうです。
たとえば、この「拍手回廊」の場合。
ここで手を叩くと、反響効果によって、
30〜40m離れた王の謁見所まで、
音が明瞭に伝わるようになっているそうです。
ハルジャさんに促されて、MIYOもやってみました。ほんとうによく響きます。
おもしろいのは、
この場所を少しでもずらすと、
手を叩いても、音が響かなくなること。
ネットでも、
「やってみたけどよくわからなかった。」
などと書いている人がいます。
外敵が偽の信号を送ろうとしても、
簡単にはまねできなかったんですね。^^
実は、城塞の中には、
「音が響くポイント」というのがあり、
そこにピンポイントで立たないと、
なぜか、音は響きません。
どうすれば、その場所がわかるのか。
その秘密は、天井にありました。
「音が響く場所」は、天井に印があるのです。
そこを少しでもはずすと、音は響きません。
この音が響く場所が、
「音の通路」と呼ばれました。
こういうところ、
自分たちだけで旅行していると、
なかなかわかりません。
ガイドさんがいっしょでよかったなあ…
と思う瞬間です。
ここにワンコがいたので、早速パンをあげてみました。^^
「あっ 食べてるよ~!」
モグモグ…。
うめ~っ。😋
もっとちょうだい。
かわいすぎる…。😊
ワンコとお別れして、通路を進むと、武器庫(Aslah Khana)が現れ…、
その先に、城塞の全景が見えてきました。
おお…。😮
「ここからだと、もっといい写真が撮れますよ。」とハルジャさんに教えられて、上がってみました。
なるほど、たしかに。😊
さらに、城塞の内部に向かって歩きました。
頂上までは、かなりあります。小さな人影が見えるので、あそこまで行けるみたいですが…。
あんなところまで登るのかあ…。
と絶望していると、ハルジャさんが、
「上まで行く、山登りコースは3時間。
ゆっくりなだらかな道を歩いて
城塞の中を見るコースは2時間。
どっちにしますか?」
と尋ねてきました。
もちろん、後者です。笑
「なだらかコース」を選んだので、
結局この日、
頂上まで行くことはできませんでした。
夫はちょっと残念そう。
でもそのかわり、
城塞の中を丹念に見て歩けました。
なにより、ここで3時間も費やすと、
このあとのプランがかなり厳しくなります。
(夫が希望していた場所が、このあとも
まだまだありました。)
ここで短時間コースを選んだとはいえ、
それでも2時間もかかります。
城塞の中はかなり広かったのですが、
そこを、自分たちのペースで
じっくりと歩くことができたのは、
それはそれでよかった、と思っています。
(つづく)