無理やりのインド。歩き続けた12日間 5 - ゴールコンダ・フォート① 分厚い扉の向こうに(2025年10月18日/2日め)
2025年10月18日 「ゴールコンダ・フォート」で。(インド・ハイデラバード)
10月18日(土)
ホテルのレストランで、
「南インドの朝食」を
ビュッフェでいただきました。
そしてホテルを出発。
左から、ドライバーのウィラさん、夫、MIYO、ガイドのハルジャさん。(この写真は、夜、お別れするときに撮りました。)
ハルジャさんは、英語ガイドさんです。
定年退職後の空いた時間を利用して、
旅行ガイドをしているそうです。
(この旅行会社では、
「シニアガイド」と呼んでいました。)
娘さんは、大学教授の婿と共に、
アメリカに住んでおり、
現在は悠々自適の生活。^^
日本語は通じないので、今日一日、
英語をがんばることになります。😅
日本語ガイドさんも、探せばあるかもですが、
英語ガイドさんの方が数が多いし、安い。^^
ちなみに我が家の長女は、8日間ずっと、
若い日本語ガイドさんといっしょに
旅行したそうです。
(私たちが、以前インド家族旅行でお世話になった
ファイブスタークラブに手配していただきました。)
当初、長女は、
あこがれている「聖地巡礼旅行」
を体験した人の話を聞き、
その人がお世話になったという旅行社に
見積もりをもらったそうです。
み「で、いくらだったの?」
娘「56万円…。」
親「12日間で56万円?! 高っ!
なにそれ。どこの会社?」
娘「*遊旅行…。」
親「あそこかあ…。知ってるよ。」
秘境のツアーを果敢に実施する、
老舗の旅行会社です。
ここならまちがいはないでしょうが、
56万円はあまりに高すぎます。
み「どうしても、
その会社でなければだめなの?
他の会社でも、
見積もりをとってみたら?」
ってことで紹介したのが、
ファイブスタークラブでした。
自分の希望に合わせて、
ツアーを企画してくれる会社です。
MIYO家でも、以下の家族旅行は、
すべて、ここにお願いしてきました。
2009年7月 ベトナム(5日間)
2010年7月 ベトナム・カンボジア(7日間)
2011年8月 インド(8日間)
2013年12月24日-1月2日 エジプト(10日間)
2017年12月24日-31日 ベトナム(8日間)
*2017年のベトナム8日間だけは、ブログに残してあります。
パックツアーではなく、
「手配旅行」なので、
どこに行っても専用車で、
家族4人+日本語ガイドさん+ドライバーさん
だけという、豪華旅でした。
(なのに、なぜか安い。笑)
私たちに勧められて、
長女は、ファイブスタークラブにも、
問い合わせてみました。
すると見積額は39万円。
*遊旅行に比べて、
ホテルの格は落ちるでしょうが、
そう悪くないホテルであるのは、
これまでに家族で体験済みです。
格安というわけではないけれど、
なにより、安全なのが一番、
ということで、これに決定。
長女は、ファイブスタークラブで
インドに行きました。
日本語のできるガイドさんと、
ドライバーさんと3人で、
8日間いっしょに旅行したそうです。
初日はガイドさんと、
ラーマーヤナの話でもりあがり、
ふたりで2時間しゃべり続けたとか。
み「なに? ふたりで8日間?
やばいじゃん。
そのまま結婚したりしないでね。」
娘「だいじょうぶ。
奥さんも子どももいる人だから。笑」
心配しましたが、
長女は無事旅を終えて、帰国。
今は元気に仕事に戻っております。^^
話が脱線しましたが、
この日の旅では私たちも、現地で、
ガイドさん+ドライバーさんを依頼しました。
夫が探してきたのはこちら。英語ガイドさんといっしょに専用車で一日観光するプランで、ひとり10000円。入場料+昼食付きでした。
出発してすぐに、冷たいお水をいただきました。TATA COPPERという、銅イオンが含まれた水です。
そういえば、前日の機内食のお水も、TATA COPPERでした。
【銅イオンを含む水】
古代インドの伝統に基づいた水です。インドでは古くから、「銅が水を浄化させる働きがある」として、一般的に銅製容器が使われてきました。アーユルヴェーダでも、古くから、銅の容器に水を蓄えています。銅が水に触れると微細な銅イオンが発生し、水中のバクテリアを数時間で殺菌し、残留塩素を除去します。したがって、銅製ボトルに入れた水は、大腸菌、黄色ブドウ球菌と戦うなど、細菌汚染から守り、感染症の予防をしながら、私たちの免疫力を高める働きをします。
インドのTata Copper には、銅容器に一晩保管した水と同量の銅が含まれていますが、見た目も味も、通常の水とほぼ変わりません。
なるほど…。
銅のお水には殺菌効果があるんですね。🙄
銅は、2004年、厚生労働省によって、
「栄養機能食品」と認定されるのに
必要な栄養成分の1つとされたそうです。
「銅含有の水」って、そのうち、
日本でも販売されるかもしれません。
ホテルを出発して40分後、ゴールコンダ・フォートに到着しました。
いきなり、城壁が続きます。
うれしそうだな…。妻の犠牲のもとにこの旅行があるって、わかってるのかな。😔
チケット売り場です。入場券はガイドさんが買ってきてくれました。
ガイドさんのあとに続いて、城塞の門へと歩きました。
この門の内側に、広大な要塞が作られています。
美しいレリーフが、今も残されています。
上部のせり出した部分から、兵士が常に監視していたと思われます。
入り口には、分厚い扉が取り付けられています。
門の中に入りました。
天井です。シャンデリアの周りの装飾(シーリングメダリオン)が、今も残っています。
500年前に造られた、シーリングメダリオン。
*メダリオンの関連日記は、日記の最後に掲載しています。
門の内側は回廊を成しており、右方向にも左方向にも通路が伸びていました。
さらに門を直進し、回廊の外に出ると…、
目の前に、ゴールコンダの城塞が立ちはだかっていました。
【ゴールコンダ・フォート(Golconda Fort)】
ハイデラバード(Hyderabad)の中心から西に10kmほど離れた郊外にある、丘状の城塞です。16~17世紀に、この地を治めたクトゥブ・シャーヒー朝(Qutb Shahi)の王によって建設されました。建設当初、城は王都としての役目を果たしました。が、近郊の鉱山から採掘されるダイヤモンドが王国に繁栄をもたらし、平和な時代が長く続いたことで、やがて都はハイデラバードに移され、この地には城塞としての役割のみが残りました。
その後この城塞は、ムガル帝国のアウラングゼーブ帝の攻撃によって徹底的に破壊されてしまいます。その後のニザーム王国(Nizam of Hyderabad)の統治下でも復興されることは無く、近年まで廃墟のままでした。
現在、ゴールコンダはインドの文化遺産となっており、2014年、「デカン王国の遺跡と砦」の一部として、ユネスコの世界遺産暫定リストに追加されました。
(つづく)
(おまけ)
これまでに掲載した、
シーリングメダリオン(天井縁飾り)
関連の日記です。
【シーリングメダリオン(天井縁飾り)】
シャンデリアの周りに設けられた飾りを言います。天井を装飾し、照明器具をより引き立てる役割があります。明治期の日本の建造物によく見られました。
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初めてメダリオンを見たのは、2021年。
札幌の豊平館でした。
以来、メダリオンが気になって、
古い建築物を見ると、ついつい、
天井を見上げてしまいます。^^