MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
http://limings.muragon.com/tag/?q=2019%E5%B9%B49%E6%9C%88-10%E6%9C%88%E3%80%80%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0&p=4 
をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
https://limings.muragon.com/tag/?q=2017%E5%B9%B412%E6%9C%88%E3%80%80%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0
小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
http://limings.sweet.coocan.jp/

コロナでも青森。奥入瀬の春の流れを追いかけて 3 - あこがれの「青森屋」(2021年5月13日/1日め)

2021年5月13日 青森屋の「じゃわめぐ(心がわくわくする)」ショーで。津軽三味線や青森民謡、スコップ三味線のショーなど、青森の音の文化を紹介するアクティビティが、ホテル内で毎日開催されています。(青森県三沢市)


5月13日


東北新幹線に乗って、
青森県八戸市にやってきました。
そしてレンタカーに乗って、
三沢市にある、「青森屋」に向かいます。
今回の旅のお楽しみのひとつが、
「星野リゾート 青森屋」に泊まる
ということでした。


【星野リゾート】
長野県北佐久郡軽井沢町に本社を置く、総合リゾート運営会社です。日本ならではの伝統や大自然における極上のおもてなしを追及し続ける、高級リゾートチェーンとして知られています。国内外に多数のブランドを展開しており、その土地でしか体験できないスペシャルなひとときを味わえると、本物志向の人々の間で人気のお宿です。


星野系列のお宿はたくさんあるので、
泊まったことがある方も
いらっしゃると思います。
我が家はこれまで、
ただあこがれているだけだったのですが、
今回の旅で初めて、
星野リゾートが運営する
「青森屋」(青森県三沢市)
に宿泊しました。
「青森文化を体感する宿」
がコンセプトのホテルです。


ねぶたがモチーフの、派手なパネルが見えてきました。

青森屋に到着したようです。が、ホテルらしきものは見えません。

でも、住所は合っているはず、と車を走らせると、なにか見えてきました。あとでマップを確認したら、手前の建物が「元湯」で、右側のは「東屋」でした。もう、青森屋の敷地内に入っていました。

茅葺き屋根の東屋。

その先に、建物が見えてきました。

青森屋西館です。もう、なにか見えるたびに、「これ? これが青森屋? フロントはどこ?」と、大騒ぎの私たち。😅

派手なパネルが並んだ建物。これは、「みちのく祭りや」で、夜にショーが行われるところです。この裏には、「浮湯」という、大きな露天風呂があるようです。

ようやく、青森屋本館のエントランスに着きました。😅

車寄せには、行灯がはめ込まれています。この右手にフロントがあります。

フロントに、八幡駒(やわたうま)が飾られていました。^^

このホテルにはアクティビティが多いので、チェックインの手続き後、けっこう長々と説明してくださいます。お楽しみがたくさんあることがわかりました。^^

さて、いよいよ客室に入ります。キーは、りんごの形の木製パネルに取り付けられています。

和モダンなお部屋でした。^^

「あずまし」というタイプのお部屋です。およそ50m²のツイン。八幡駒や南部裂織、八戸焼など、青森の伝統工芸品を設えた客室です。コンセプトは、「故郷にかえったような懐かしい寛ぎ空間」「青森の人のぬくもりが感じられるお部屋」だそうです。

お部屋の中央には、でっかい空気清浄機。写真の右上に、八幡駒がありますね。^^

パウダーコーナーです。

ドリップパックのコーヒーは「SAKURAKO」でした。コスタリカで生産されているコーヒーで、「青函発コスタリカプロジェクト」が扱っています。大規模農園などでの収量ベースの栽培ではなく、生産者自身で小規模な製造販売ラインを作り、栽培から水洗処理、乾燥までを一貫管理して、高品質なコーヒーを妥当な価格で売ろうという、コスタリカで始まった新基準を支援しています。

左の湯飲み茶わんは八戸焼のようです。緑色がすてきですね。そして右のコーヒーカップは津軽金山焼ですね。^^


【八戸焼】
江戸時代末期に作られていた、八戸地域独特の焼き物です。一時は時代に忘れ去られ、「幻の焼き物」と呼ばれていましたが、現代になって再興されました。「青森の大自然に育まれたブナの色」とも「三陸の荒波に揉まれた海草の色」とも呼ばれる、独特の深い緑色が特徴です。


【津軽金山焼】
釉薬(ゆうやく)を使わずに1350度の高温でじっくりと焼き固める、「焼き締め」という技法を使っており、独特の深みのある色合いが特徴です。


お茶うけは、青森屋オリジナルの「りんごのラングドシャ」。

そして、青森屋オリジナルのボトルウォーター。世界自然遺産「白神山地」の湧水です。

壁のタペストリーは、南部裂織ですよ。^^


【南部裂織】
「裂織(さきおり)」は、使い古した布を細く裂き、織りこみ、衣服や生活用品へと再生する織物です。経糸に木綿糸、横糸に古布を用いて織った裂織は、丈夫で温かく、使いつづけるとやわらかな風合いになります。
江戸時代、南部地方(青森県東部)では、寒冷な気候の為に木綿の育成や入手が容易ではありませんでした。そこで、大切に使った布を素材にして、こたつ掛けや仕事着、帯などを織りました。それは、農閑期の女性の手仕事でもありました。


お部屋のあちこちに、
青森屋ならではのこだわりを感じます。
ひとつひとつのアイテムに
語りかけてくるようなストーリーがあり、
なにか味わいのあるお部屋でした。


わあい。
「青森屋」に、とうとう来ました。^^


喜ぶのはまだ早い、ってことが、
このあとすぐにわかるんですけどね。^^
お楽しみは、まだまだこれからです。


(つづく)

コロナでも青森。奥入瀬の春の流れを追いかけて 2 - 八戸朳(はちのへえんぶり)と八幡駒(やわたうま)(2021年5月13日/1日め)

2021年5月13日 八戸駅で。「八戸朳(はちのへえんぶり)」と八幡駒(やわたうま)です。(青森県八戸市)


5月13日


「よぐ 八戸さ おんであんした」
の言葉に迎えられ、
改札を出ました。


改札口を出たところに飾ってある、八戸朳(はちのへえんぶり)と八幡駒(やわたうま)です。

「八戸朳(はちのへえんぶり)」は、農耕馬を象った、高さ60センチほどの烏帽子(えぼし)です。八戸地方の代表的な郷土芸能で、豊年祈願のお祭りとして約800年前から受け継がれてきた行事である、「八戸えんぶり」を舞う際にかぶるものです。

八戸えんぶりをかぶって踊るみなさん。(画像をお借りしました)

そしてこちらは、日本三代駒のひとつ、八幡駒(やわたうま)です。かわいらしいですね。^^


「日本三大駒」ということばを、
初めて聞いたのですが…。😅
日本三大駒とは、
 青森県の「八幡駒(やわたうま)」
 宮城県の「木下駒」
 福島県の「三春駒」
の総称なのだそうです。
いずれも、馬の形をした木製の郷土玩具です。


青森県の「八幡駒(やわたうま)」
日本有数の馬産地でもあった南部藩の歴史が残る、八戸市で作り続けられています。伝統的な八幡駒は、千代紙で飾り付けられ、あぶみや手綱、鈴を表す転星などの模様が描かれています。

宮城県の「木下駒」
黒地に赤緑白で模様を描いた木馬で、青葉駒ともよばれます。
(以下3枚、画像をお借りしました)

福島県の「三春駒」
白と黒の駒があります。

日本で最初の年賀切手(昭和29年・郷土民芸シリーズ)に採用された民芸品です。

福島県と言えば、このひと月前になる4月に旅行したばかりでしたが、「三春駒」を見かけた記憶がありません。お土産物屋さんに置いてあったのは「赤べこ」ばかりでした。(2021年4月10日)

コロナでも福島。満開の桜の下、城を仰ぐ 15 - 感謝していただくということ(2021年4月10日/2日め) - MIYO'S WEBSITE-全盲難聴のんたんの育児記録と卵巣ガンで思ったこと


調べてみたら、
共に、福島県の郷土玩具ではあるのですが、
 「三春駒」は、福島県郡山市と三春町
 「赤べこ」は、福島県会津地方
ということでした。
同じ福島県でも、
それぞれに、特長があるんですね。^^


駅の通路で、「焼きたてさきいか」を販売していました。えっ 焼きたてですか?笑

試食させていただいたら、柔らかくておいしいんですよ。^^ 結局、「夜の宴会用に」と買っちゃいました。笑

こんなふうに袋詰めされて売っています。焼きたてだから、まだあったかいんです。「八戸産 するめさき」は、1080円でした。

八戸駅の前にある、八戸市民の木「イチイ(オンコ)」です(イチイ科の常緑針葉高木)。貴族の持つ笏(しゃく)をこの木で作ったことから、「一位」と名づけられたと言われています。八戸では、「オンコ」の名で親しまれ、生垣、庭木、床柱などに利用されているそうです。

この駅前の広場を横切って、さらに1、2分歩きました。

「オリックスレンタカー八戸駅前店」に到着です。「全車両除菌済み」の旗がかかっていました。

ネットで予約してあったので、車を用意して待っていてくださいました。今回は、この車を3日間お借りします。

レンタカー屋さんのお向かいにあった酒屋さん。看板が気になったので、少しだけ寄ってみました。

青森のお酒がいっぱいです。^^


ここで夫が、
「この近くで、
 有名な造り酒屋があるらしいんだけど。
 寄って行ったらだめ?」
と言い出しました。


もちろん、ダメです。爆


2018年にタイに行ったときは、
「高級ホテルに泊まる旅」だったのですが、
夫が次々と言い出す、
「**に行きたい」にだまされ(苦笑)、
毎日、朝から晩まで、バンコクや近郊を
ウロウロと歩き続けました。
結局、高級ホテルに3泊もしたというのに、
ホテルではほとんどゆっくりできず、
最終日にMIYOが大爆発したという、
苦い思い出があります。😔
(↑今でもうらんでいます。😅)


そのときに宿泊したのが、後ろに見えている高層タワー、バンコク・マリオット・ホテル・スクンビットでした。上層階のVIPフロアからバンコク市内が一望できるという、すばらしいホテルでした。(2018年7月13日)

豪華ホテルライフ旅行を多動夫がぶちこわした日記はこちらです。
2018年7月 タイのブログ記事 - MIYO'S WEBSITE-全盲難聴のんたんの育児記録と卵巣ガンで思ったこと


「あんな失敗は二度とくりかえさない」
と、心に決めています。
なので、このツアーを予約したときに、
夫にははっきりと言いました。


「今回の旅行は、
 『メインが青森屋』なんだからね。
 毎日あっちこっちにウロウロするのは、
 今回はナシだよ。
 2泊3日だけど、
 出歩くのは、2日めだけ。
 初日と最終日は、
 とにかく青森屋で過ごす。
 絶対に、どこにも行かないからね。


夫がぶちこわしたのは、
上記のタイ・バンコクだけではありません。
このときの反省もなく、その1年半後には、
マレーシアの高級ホテル、
「ルネッサンス・クアラルンプール・ホテル」
に泊まる旅でも、ぶちこわした前科があるので、
もう、申し開きができません。🤣🤣


MIYOから、
タイの恨み。マレーシアの恨み。
 忘れてないからね。
 青森で、せっかく、
 高級なところに泊まるのに、
 いつものように「夜討ち朝駆けツアー」をやって、
 『青森屋では、夜寝ただけでした。』
 なんてことになったら、許さないからね。」
と言われ、夫は、
黙ってうつむくしかありません。😔


造り酒屋に寄るくらいいいか、
と思ったら、もう夫の思うつぼです。
そこに行ってしまったら最後、
夫は、その後の予定を忘れ、
エンドレスで歩き続けてしまいます。
最近でも、福島県白河市で、
ほんの少し街を見るだけのはずだったのに、
多動夫がどんどん歩いて行ったために、
お昼ごはんを食べる時間がなくなり、
そのうえ、ホテルのチェックインが
3時間も遅れてしまった、という、
失敗談がありました。
コロナでも福島。満開の桜の下、城を仰ぐ 7 - 磐梯名湯リゾート ボナリの森(中ノ沢温泉)(2021年4月9日/1日め) - MIYO'S WEBSITE-全盲難聴のんたんの育児記録と卵巣ガンで思ったこと


これだけの前科がそろうと、
反論のしようがありません。
「造り酒屋なんて行かないからね。
 寄り道しないで、青森屋に直行だよ!」
と言われ、
夫はしぶしぶ、車を走らせたのでした。


めざす「青森屋」の看板です。多動夫と旅行すると、駅からホテルにまっすぐ行くという、ただそれだけのことが、とてもむずかしいのでした(爆)。


MIYOは、とにかく、
青森屋に泊まってみたかったのです。
なので、夫がなんと言おうと、
この日の午後はどこへも行かず、
「目いっぱい、青森屋で過ごす」
と決めていました。


さて、その青森屋。
どんなホテルなのでしょうか。


(つづく)

コロナでも青森。奥入瀬の春の流れを追いかけて 1 - よぐ 八戸さ おんであんした。(2021年5月13日/1日め)

2021年5月13日 八戸駅で。(青森県八戸市)


旅の日記を書き始めると、
往々にして、
長い連載になってしまいます。
書くことは楽しいのですが、
長期間、毎日書き続けることは、
しんどいときもあります。


なので、ひとつの連載が終わったら、
少しお休みして気持ちを切り替える、
ということも多いです。
そして、いったんお休みし始めると、
その生活に慣れてしまい、
なかなか、次のスタートがきれません。笑


最近も、そんな感じになっていました。
けれど、昨日の日記を書きながら、
美しい「津軽びいどろ」の写真を見て、
なにか区切りがつきました。
そうだ、青森の話を書こう、と…。^^


津軽びいどろです。


私たちが青森にでかけたのは5月で、
新緑の美しい頃でした。
いつもの旅行では、
夫の運転で出かけることが多いのですが、
さすがに、青森は遠い。^^
ということで、このときは、
パッケージツアーを利用しました。


申し込んだのは、我が家が大好きな、
阪急交通社です。(安さいちばん。笑)
コース名は、
「往復東北新幹線利用 古牧温泉 
 星野リゾート 青森屋の3日間」
で、ふたりで97000円くらい。
(少しだけ、ポイントを利用しました。)


いつもの旅行に比べると、
少しお高いのですが、とにかく、
「星野リゾート」なるものに、
泊まってみたかったのです。
ひとり48500円というのは、
我が家には思いきった価格でしたが、
今、同じようなツアーを見てみると、
この値段よりも数万円高くなっています。
やはり、あのときに行ってよかったな、
と思っています。


往復の新幹線とホテルだけが決まっていて、
そのほかはまったくの自由行動というのも、
勝手に歩き回りたい夫には、
都合がよかったようです。笑
2泊3日でしたが、
充実の旅になりました。


あれから、4か月もたってしまいました。
忘れないうちに、旅の思い出を、
書き残しておかなくては…。


ということで、
青森の旅日記、始めます。^^


5月13日


朝9時半、上野駅に着きました。


上野は東北の玄関口のはずですが、コロナ禍で、人通りが少ないですね。

時間があったので、ザ・ガーデンに寄りました。

駅の待合室もこのとおりです。ほんとうに、乗客が少ないんですね。

コンビニで100円コーヒーを買いました。旅行の時だけのお楽しみです。^^

私たちが乗るのは、10時26分発の「はやぶさ17号」です。駅の構内、本当に人影がありませんね。まるで終電に乗り遅れたときの上野駅みたいです。😅

秋田新幹線「こまち17号」がやってきました。ホームの人影の少なさをご覧ください。これが、行楽シーズンの上野駅ですよ…。

こまち17号につながって、はやぶさ17号もやってきました。この新幹線は、秋田行きと青森行きが連結されています。

はやぶさ17号に乗車します。

乗客の姿がまばらな車内。

時間通りに出発しました。

少し早いですが、お昼ごはんです。今回は、とても珍しいことに、MIYOがお弁当を作ってきました。具がめちゃめちゃ多いサンドイッチです。冷蔵庫にあったものをパンにはさんだだけですが。😅

そして、ザ・ガーデンで買った、「京料理 たん熊」の「京の雅巻」。おいしかったです。さすが、たん熊。


多動夫は、電車の中でもじっとしていなくて、
あちこちをウロウロ。
なにをやっているのかと思ったら、
こんな写真を撮っていました。


すっきりとしたデザインの洗面所。最近は、車いすで入れるトイレも、こんなふうに完備されているんですね。

点字の案内パネルもありました。

雪をいただく山々が見えてきました。東京では絶対に見られない風景。これだけで、気持ちがはやります。^^

わずか2時間半で、八戸に到着です。青森って、こんなに近かったんですね。^^


我が家の荷物は、相変わらず、
この青いバッグひとつです。
そして、夫が持ち運ぶので、MIYOは
いつも手ぶらです。(らくちーん。笑)


さて、八戸駅です。


よぐ 八戸さ おんであんした。


いいなあ…。
耳慣れない言葉でしたが、
なにかとてもあったかい感じがして、
パネルの前で、
しばし、立ちつくしてしまいました。


(つづく)

「南風楼 XVIN SAIGON BREEZE」 - 銀座に咲く、ベトナムの花(2021年7月4日)

2021年7月4日 「南風楼 XVIN SAIGON BREEZE」で。(東京都中央区銀座)


7月4日


前回まで、
「コロナでもアジアン」を書きましたが、
そういえばもうひとつ、
アジアンの日記があったことを思い出しました。
7月に行った、「南風楼」です。


銀座の一等地、並木通りに店を構える、
南風楼 XVIN SAIGON BREEZE 
(ナンプウロウ イクスヴァンサイゴンブリーズ)」。
中国料理とベトナム料理をミックスした、
フュージョンスタイルのレストランです。
ベトナムはかつて、
中国やフランスに統治されていたため、
各国から影響を受けた独自の食文化を
築き上げたと言われています。
このお店では、
それぞれの文化や伝統を尊重しながら、
自由で独創的な料理をめざしているそうです。


ベトナム料理は大好きなので、
ワクワクしながら、お店に向かいました。
夫は今回も、自宅から2時間歩いてきました。
(前回、「2時間半」と書いたら、
 「いや、オレなら2時間だ」
 と言い張っていました。←アホ)
お店は、銀座・並木通りに面した、
ビルの3階にあります。


エレベーターを降りると、いきなりこんな世界。

店内は、「東洋のパリ」と呼ばれるベトナムの街「サイゴン」がモチーフとなっています。フランス統治時代に建てられた欧風の建物が残る街並みのような、落ち着きのあるアジアンテイストと、16世紀パリの華やかさが融合した、クラシカルモダンな空間をめざしたそうです。他のアジアの都市とは、少し違った空気を感じます。

私たちは、カウンター席に案内されました。

カウンターって、落ち着かなくて、実はあまり好きではありません。でも、このお店のカウンターは、シェフとの距離がかなり近くて、さえぎるものもありません。なので、お料理ができる様子をつぶさに見ることができ、楽しかったです。美しい厨房内。見られることを前提にしてあるのでしょう。まるでステージのような設えでした。


この日いただいたのは、
「少量多種 花琳コース
  +スパークリング含む1ドリンク
  +選べるカフェ付き」

というランチコースで、
通常は、ひとり6900円になります。
…ですが、ルクサのクーポンを利用しました。
45%OFFで、ひとり3800円です。
…ですが、さらに、割引券を利用し、
ひとり3400円に。笑


それでは、お料理をご紹介します。


まずはビールで乾杯。ピーナツの飴煮がおいしい~。コースターも南風楼オリジナルで、オシャレでした。

このピーナツの飴煮は、有楽町・ペニンシュラ・ホテルにある広東料理のお店、「ヘイフンテラス」で、何度かいただいたのを思い出しました。あますぎなくて、とってもおいしいんです。^^(2017年7月)


そして、大きな箱が運ばれてきました。この箱も、南風楼オリジナルなんですね。

蓋を開けるとそこは、小さなベトナムの世界。「桐箱入り前菜9種盛り合わせ」です。


桐箱入り前菜9種盛り合わせ
 豚耳のマーガオ和え
 大根餅
 夏野菜のピクルス
 フカヒレ生春巻きミントソース
 金華豚の自家製チャーシュー
 豚タンの醤油煮込み
 筍の山椒和え
 蒸し鶏の葱ソース
 蠣(カキ)のオイスター煮込み


ひとつひとつの味が違っていて、
感動ものでした。
豚の耳とかタンとか、
実は、あまり好きではないのですが、
量が少しだし、味付けも上品で、
どれもおいしくいただきました。


続いて麺です。
フォー入り酸辣湯スープの予定でしたが、
他のメニューといっしょに、
定食のようになっていました。


南風楼特製麻婆豆腐
季節の青菜と海鮮炒め
金華豚の酢豚 タマリンドソース
フォー入り酸辣湯スープ
ライス(量は選べます。)

フォー入り酸辣湯スープです。南風楼特製麻婆豆腐は、土鍋で熱々になったのをいただきます。

季節の青菜と海鮮炒めと金華豚の酢豚 タマリンドソース。タマリンドソースが美味でした。


どれも、とにかくおいしかったです。^^
量が少なめですが、種類が多いので、
お腹がいっぱいになりました。


デザートは、自家製杏仁豆富。クリームのようになめらかです。食後のカフェは、中国茶、ベトナム茶、ベトナムコーヒーから選べます。私たちはもちろん、ベトナムコーヒーをコンデンスミルクでいただきました。^^

夫がビールをお代わりしたので、その分だけ支払いました。ラインペイのクレジットカードを利用しました。ポイント還元率が2%という、たぶん日本でいちばんおトクなカードです。^^ おみやげにいただいた「アーモンドクッキー」も、たいへん美味でした。


ああ、今日もおいしくて、
幸せでした。^^
銀座は、やっぱりすごいなあ、
と思います。


お食事のあとは、時間があったので、
銀座をお散歩しました。


西銀座デパートの中にある、ケユカ。大好きなお店です。津軽びいどろの「盃」シリーズがすてきでした。

重ねてしまえるタッパーを購入しました。銀座まで来ても、MIYOが買うものときたら、これくらいです。笑

有楽町イトシアで、郭元益(グォユェンイー)を発見しました。1867年創業で、150年以上の歴史を持つ台北の老舗中華菓子店。前回ご紹介した、パイナップルケーキで有名なお店です。パイナップルケーキが大好きなんですが、昔は、台湾に出張した方のお土産でいただくしかなかったんです。今ではこんなにも身近に、普通に買えるようになったんだなあ、と感慨深いものがありました。

コロナでもアジアン。マンダリンオリエンタル東京とコレド室町テラス 3 - ワンフロア、まるごと台湾(2021年4月16日) - MIYO'S WEBSITE-全盲難聴のんたんの育児記録と卵巣ガンで思ったこと


そのお向かいにある、パンダデリ。台湾料理のお弁当屋さんです。和洋惣菜の他に、栄養価が高い仙草ゼリーや豆花などの台湾フードを展開しています。台湾ならではの、鶏排を使ったお弁当がありました。

ドリンクも、台湾だらけ。笑

台湾でしか買えないと思っていた豆花が、ここではテイクアウトできるんですよ。^^

ということで、買ってみました。鶏排弁当(800円)です。「台湾唐揚弁当」とありますね。かわいらしいパンダの箱に入っています。おいしかったですよ。^^

最後は、夫がどうしても買いたいと言って買ったアルゼンチンワイン、ビニャルバ マルベック レセルバ2019(1980円)。この日いちばん高い買い物でした。笑


おいしいランチをいただいて、
ちょこちょことお買い物。
こんなふうにして一日が終わることが、
幸せなんだろうな、と思いました。

コロナでもアジアン。マンダリンオリエンタル東京とコレド室町テラス 3 - ワンフロア、まるごと台湾(2021年4月16日)

2019年1月2日 台北のタイペイ・アイ(TaipeiEYE/台北戯棚)で。京劇を観に行きました。
骨折でも台湾。家族で食べ歩いた、4泊7日のおトク旅 22 - タイペイ・アイで、台湾伝統舞台芸術①(2019年1月2日/3日め) - MIYO'S WEBSITE-全盲難聴のんたんの育児記録と卵巣ガンで思ったこと


4月16日


「ケシキ」でランチをいただいて、
次は、日本橋三井タワーの隣りにある、
日本橋室町三井タワーに行きました。


地図で見ると、
 日本橋室町三井タワー(コレド室町テラス)
 日本橋三井タワー
 三井本館
 日本橋三越
が、一列に並んでいるのがわかります。


日本橋という歴史ある街に、近代的な高層ビル2棟を違和感なく建設しようとした、三井不動産のこだわりが見えてきます。


手前が日本橋室町三井タワーです。奥に見えているのが、マンダリンオリエンタルのある、日本橋三井タワーで、さらにその向こうには、(写真には写っていませんが)三井本館と日本橋三越本店が続きます。(画像をお借りしました)


日本橋室町三井タワーもまた、
低層部の高さは、
日本橋三井タワーと揃えてありますね。^^
道路を歩きながら見たら、
 日本橋室町三井タワーの低層階
 日本橋三井タワーの低層階
 三井本館
 日本橋三越本店

が、違和感なく並んでいるという離れ業です。


手前から、日本橋室町三井タワー(コレド室町テラス)、日本橋三井タワー、三井本館、そして日本橋三越本店です。

右が三井本館で、左が日本橋三越本店です。テイストも高さも合っていますね。そして、赤い日よけのある三越本店の佇まいは、マンダリンオリエンタルと似ています。^^

マンダリンオリエンタル東京です。赤い日よけは、三越本店に倣ったものだったようです。


こんなふうに、景観を考えながら、
高層ビルを作っていくって、
すごいなあ、と思います。


さて、この日は、
日本橋室町三井タワーの中にある
コレド室町テラスに行きました。
この界隈には、
「コレド」という名の商業施設が
いくつもあるのですが、
コレド(COREDO)とは造語で、
『CORE:中心+EDO:江戸』、
『江戸の中心』という意味だそうです。


江戸通りファサードと言う広場に面した入り口。大きな暖簾がかかっています。


2019年9月にオープンした、
コレド室町テラス
ずっと、行きたいと思っていましたが、
コロナが始まってしまい、
なかなかその機会がありませんでした。


でもこの日は、せっかく
マンダリンオリエンタルまで来たので、
その隣りのコレドにもぜひ行ってみようと、
楽しみにしていました。^^


どうしてここに来たかったかというと、
タワーの地上2階部分に、
台湾の大型複合セレクトショップ、
「誠品生活」日本1号店が、
入っているからなのです。


中国語圏外では海外初出店となる、
台湾発「誠品生活日本橋」です。
つまり、
ワンフロアがまるまる台湾
ってわけです。笑
台湾、大好きなので、
「これは行かなくては」なのです。^^


エスカレーターで2階に上がると、
まず目に入るのは、一面の本。
「誠品書店」です。
台湾のガイドブックや料理本が
たくさん置いてあります。


江戸の町屋をイメージして造られた、「誠品書店」。両側にかかっているのは、江戸藍の暖簾です。(画像をお借りしました)

「誠品生活市集」では、台湾の生活雑貨や食品を扱っています。台湾原住民クッキー・馬告(645円)など、日本ではここでしか買えないようなものもあります。(画像をお借りしました)

これは老媽拌麵(ラオマ・バンメン)。台湾発の汁なし麺(まぜそば)のブランドです。台南発祥の麺として有名な、天日干し&無添加の關廟麵(グアンミャオミェン)を使い、自然の味を活かしつつ、添加物を加えないというコンセプトで開発されています。後ろの棚に並んでいる食品やドリンクも、全部台湾製。^^

パイナップルケーキで有名な郭元益(グォユェンイー)を見つけました。1867年創業で、150年以上の歴史を持つ台北の老舗中華菓子店です。思い出深いお店なので、ここに、ぜひ来たかったんです。^^

これで、パイナップルケーキが日本でも普通に買えるようになってしまいました。


台北の郭元益本店では、「パイナップルケーキの手作り体験」が開催されています。台湾を旅行したときに、家族で参加しました。そのときの日記です。(2019年1月5日)

骨折でも台湾。家族で食べ歩いた、4泊7日のおトク旅 39 - パイナップルケーキに挑戦①(2019年1月5日/6日め) - MIYO'S WEBSITE-全盲難聴のんたんの育児記録と卵巣ガンで思ったこと
骨折でも台湾。家族で食べ歩いた、4泊7日のおトク旅 40 - パイナップルケーキに挑戦②(2019年1月5日/6日め) - MIYO'S WEBSITE-全盲難聴のんたんの育児記録と卵巣ガンで思ったこと


お隣りは阿原(ユアン)。台湾生まれのハーバルケアブランドです。

漢方や無農薬栽培したハーブを使ったスキンケア・ボディケア・ヘアケア商品が人気です。

淡水の工房で丁寧に手作りされている石鹸。台湾中から集めた薬草や有機栽培農家から仕入れている厳選素材を使い、90日をかけて作られるそうです。MIYOが台湾で購入したのは紫草洛神(ハイビスカスソープ)で、一個875円(100g)でした。ここでは、50gの3個セットで2530円です。

台湾でユアンソープを買ったときの日記はこちらです。(2019年1月2日)


つづいて、台湾茶専門店の
王德傳(ワンダーチュアン)
1862年台南発祥の老舗茶荘です。
赤い茶筒が印象的です。


広々とした店内は、茶葉販売とカフェスペースになっていて、点心もいただけます。(画像をお借りしました)

丸い硯に入っているのは茶葉で、蓋をあけてかぐとお茶のいい香りがします。50種類の茶葉を揃えているそうです。右側の白い茶器は、どれも王德傳ブランドです。

台湾発の自然派グリーンブランド、O’right(歐萊德)。オーガニックシャンプーが有名ですが、ヘアオイルや育毛剤もあります。ボトルがユニークですね。

その隣りに並べてあったシャツ。台湾のお菓子がプリントされています。

台湾茶ドリンク専門店のHAPPY LEMONです。2006年の誕生以来、「レモン」シリーズや「ソルティチーズ」シリーズなどで人気を集め、台湾や中国をはじめとした各国で1000店舗以上を展開しています。


レストランもありました。
「洗練された台湾料理をシャンパンと共に」
がコンセプトの、
富錦樹台菜香檳(フージンツリー)
2018年、台湾政府が勧める、
「必ず食べるべきグルメ10選」に選ばれました。


日本初上陸のフージンツリー。新鮮な野菜やフルーツをふんだんに取り入れ、しっかり味付けされながらも油を控えた、ヘルシーでやさしい味わいが特徴だそうです。

こういうご時世なので、テイクアウトもやっています。^^


お腹がいっぱいだったので、
入ることができなかったのですが、
次はぜひ、台湾料理を
食べに行きたいと思います。


台湾の有名店が多数出展している、
コレド室町テラス。
一つひとつのお店がおもしろく、
いくらいても、
飽きることがありませんでした。


2年前、松葉づえをつきながら、
家族と台湾に行ったときのことを、
なつかしく思い出しました。
あんな風に気軽に台湾に行ける日に、
早く戻ってほしいなあ、と
願うばかりです。


骨折して2日後に出発した、台湾旅行の日記です。笑
「骨折でも台湾。家族で食べ歩いた、4泊7日のおトク旅」

2019年1月 台湾のブログ記事 - MIYO'S WEBSITE-全盲難聴のんたんの育児記録と卵巣ガンで思ったこと


また必ず行くよ。
大好きな、台湾…。
そう思ったら、
なつかしくて、なつかしくて、
泣けてきそうでした。


(おわり)