コロナでもウポポイ3。札幌2週間ホテル暮らし 76 - 札幌市資料館④ おおば比呂司記念室(2021年11月11日/9日め)
(2023/01/07 16:00記)
2021年11月11日 旧札幌控訴院(現在の札幌市資料館)のエントランスで。(北海道札幌市)
長男の冬休みが終わり、再び、北海道日記に戻ります。
MIYOが訪れたのは11月11日でしたが、この3日後、11月14日にも、夫が訪れました。
以下の写真には、夫が後日撮ったものも含めています。
11月11日(木)
札幌市資料館での日記のつづきです。
旧札幌控訴院(現在の札幌市資料館)です。
「軟石の街に残る古城」
と言いたくなるくらい、趣のある建物の、
1階と2階を見てきました。
これまでの日記はこちらです。
コロナでもウポポイ3。札幌2週間ホテル暮らし 73 - 札幌市資料館① 軟石の街に残る古城(2021年11月11日/9日め) - MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。
最後に見学したのが、1階にある、
おおば比呂司記念室です。
【おおば比呂司(1921年-1988年)】
札幌市出身の漫画家・画家です。漫画集団に所属し、イラストレーションの手法を取り入れたユニークな一コマ漫画で知られました。また、商業デザインの分野でも数多くの作品を残し、テレビタレントとしても活動しました。
ここ札幌は、
幅広い分野で活躍したおおば比呂司が
生涯愛した故郷の街でした。
平成7年、札幌市資料館の中に、
「おおば比呂司記念室」が開館しました。
記念室では、イラストレーション、
絵画や絵本の挿絵にいたるまで、
彼の幅広い作品の数々を展示しており、
没後30年を迎えた今も、
多くの人が訪れています。
札幌市資料館の美しい壁や扉などが残るスペースが、そのまま、「おおば比呂司記念室」として利用されています。
シャンデリアや天井のメダリオンも美しいですね。^^
イラストレーターとしての作品の数々です。
生前、愛用していた品々。
アトリエも、当時のままに再現されていました。
全日本空輸(現在のANA)の時刻表や機内誌「翼の王国」のイラストも手がけました。飛行機好きの彼にとっては、楽しい仕事だったのではないでしょうか。
童話「サケの旅」の絵です。
「北の空を飛ぶ」(1983年)
「跳ね橋」(1983年)
「大航海」(1985年)
記念室には、
氏の作品が多数展示されていました。
中でも、私の心に残ったのは、
「セクッペと下駄」
という絵本です。
アイヌの少年を主人公とした、
未発表の作品でした。
「セクッペと下駄」。彼の遺作となりました。
氏ならではの、温かみのある画風で、
アイヌの少年「セクッペ」や、
彼を囲む人々が描かれていました。
北海道に生まれ育ったからこそ、
この世界に行きついたのだと思います。
遺作となったこの作品には、
氏のさまざまな思いや願いが
込められているように思いました。
MIYOのゆっくりとした歩みに合わせて、
長い時間をかけて案内してくださった、
ボランティアガイドのOさんには、
とても感謝しています。
ありがとうございました。
最後にOさんが、資料館の外に出て、写真を撮ってくださいました。
Oさんとお別れしたあと、もう一度、札幌市資料館を見上げました。
美しい、建物でした。
再び、大通り公園を歩いて、
ホテルへと戻ります。
(つづく)