MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
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コロナでもウポポイ3。札幌2週間ホテル暮らし 73 - 札幌市資料館① 軟石の街に残る古城(2021年11月11日/9日め)

2021年11月11日 旧札幌控訴院(現在の札幌資料館)で。(北海道札幌市)


11月11日(木)


ホテルから地下街を歩いて、
大通り公園まで行き、
さらに、公園に沿って歩き続けて、
札幌市資料館に着きました。


約100年前に建てられた、札幌市資料館です。


【札幌市資料館】
1926年(大正15年)に、裁判所(札幌控訴院)として建てられました。現存する「札幌軟石による建造物」として、最大級のものです。その後、1973年(昭和48年)、裁判所の移転に伴い、札幌市資料館として開館しました。札幌軟石を使った建物としては、全国的にも貴重なものであり、2002年(令和2年)に、国の重要文化財に指定されました。
開館当初は、札幌オリンピック関係の資料や札幌にゆかりのある文学関係の資料を展示していましたが、平成18年、館内に控訴院時代の法廷を復元した「刑事法廷展示室」を設置しました。さらに平成27年には、「まちの歴史展示室」と札幌国際芸術祭に関する「SIAFラウンジ」、「SIAFプロジェクトルーム」を設置しました。そのほか、「おおば比呂司記念室」や貸室として「ミニギャラリー」、「研修室」があり、広く市民に利用されています。


信号が青になるのを待ちかねて、横断歩道を渡りました。

歩くごとに建物が近づいてきて、ワクワクしてきます。^^

車寄せのある、美しい正面玄関です。

正面玄関で。この写真は、後で撮っていただいたものです。

目の前には、美しい大通り公園がずうっと向こうまで続いていました。奥の方には、さっぽろテレビ塔も見えます。ほんとうに美しい街だなあ、と、しみじみ思いました。

それでは、中に入ってみます。(2022年11月14日 by 夫)

資料館は2階建てで、それぞれの部屋を、自由に見学することができます。


館内の展示のすべてを掲載しきれないので、
MIYOが心に残ったものをメインに、
ご紹介していきます。


まずは1Fです。玄関を入ってすぐ右側にある、「まちの歴史展示室」に行ってみました。

【まちの歴史展示室】
明治以前からの札幌の街づくりの歴史を、パネル・写真・DVD映像などでわかりやすく紹介しています。札幌市資料館の沿革や逸話、札幌軟石・硬石など既存の展示に加えて、新たに昭和・平成それぞれの地図、昔の街並みの写真なども追加しました。


札幌市資料館の模型です。

美しい、車寄せの部分。

そしてこれは、建物の裏側です。中央にドームがあり、まるでお城のようですね。^^

この建物は、札幌軟石によって建造されました。札幌軟石の切り出しのようすです(明治後期)。


【札幌軟石】
北海道札幌市南区で産出する凝灰岩の石材です
。約4万年前に支笏カルデラ(支笏湖を形成した火山活動)で発生した大規模な火砕流が冷え固まってできた、溶結凝灰岩で、この噴火による噴出物は周辺を広く覆いつくし、北は現在の札幌市南区にまで達しました。札幌軟石は、この火砕流の噴出物が固結したものです。
 ・大谷石よりキメが細かく適当な硬度を有していること。
 ・柔らかいため切り出しが容易であること。
 ・軽く保温性が良いこと。
といった理由により、開拓使が利用を奨励し、明治時代から昭和初期にかけて、札幌市、小樽市周辺の建物の建設資材として用いられました。開拓時代に、主要建造物の資材として広く使われたため、現在の札幌市内においても、札幌軟石を使った建物が約300棟確認されています。
昭和30年代以降、コンクリートブロックなどの普及により、利用は激減しました。建材としての利用は減ったものの、石切場跡が石山緑地や藻南公園の一部として整備されており、北海道地質百選にも選定されています。また、札幌軟石を使った雑貨やパン焼き窯が製作されたりするなど、新たな活用法が見出されています。2015年(平成27年)から軟石の端材を活用した雑貨をつくる店ができ、千歳空港などで土産品として販売されています。


札幌市や小樽市には、
札幌軟石を用いた建築物が多いのですが、
その代表的なものを、実は、
これまでにもいくつか見ています。


日本キリスト教団札幌教会。1904年(明治37年)の建築です。(札幌市・国指定登録有形文化財)
コロナでもウポポイ3。札幌2週間ホテル暮らし 24 - アイヌ刺繍と日本キリスト教団 札幌教会 / 夢庵の天丼とANA函館行き航空券を半額で買う(2021年11月5日/3日め)

小樽新聞社。1909年(明治42年)の建築です。(北海道開拓の村に移築・国指定登録有形文化財)
コロナでもウポポイ3。札幌2週間ホテル暮らし 40 - 北海道開拓の村⑫(旧開拓使工業局庁舎、旧小樽新聞社、旧浦河支庁庁舎)(2021年11月6日/4日め)

旧札幌拓殖倉庫。1907年(明治40年)の建築です。(北海道開拓の村に移築)
コロナでもウポポイ3。札幌2週間ホテル暮らし 45 - 北海道開拓の村⑰(旧廣瀬写真館、旧札幌拓殖倉庫)(2021年11月6日/4日め)

小樽運河倉庫群(写真は旧澁澤倉庫)。1892年(明治25年)から1910年代にかけて作られました。(小樽市指定歴史的建造物)
コロナでもウポポイ2。札幌を拠点に3人で歩いた、3泊4日の北海道 29 - 小樽運河クルーズ③ 北運河(北海製罐と旧澁澤倉庫)(2021年6月28日/4日め)

石狩市・旧長野商店。1894年(明治27年)の建築です。
無料で行けた札幌。美味しいものを食べ歩いた3日間 5 - 石狩市・旧長野商店②(2023年11月29日/2日め)


札幌軟石で造られた建造物は、
何とも言えない雰囲気を醸し出していて、
味わい深いですね。^^


さて、札幌軟石の話が長くなりましたが、
札幌市資料館に戻ります。笑
「まちの歴史展示室」には、
札幌の街づくりの歴史が、
様々な観点から紹介されています。
それに見入っていると、
職員らしき方に声をかけられました。


Oさんという、ボランティアガイドさんでした。


「よろしかったら、ご案内いたします。」
と言っていただいたので、
お願いすることにしました。


結局、Oさんには、
このあと一時間にわたって、
館内を案内していただくことになりました。
札幌市資料館について、
なんの予備知識もなく来てしまったので、
内部をガイドしていただいて、
とても助かりました。


後からわかったのですが、
Oさんは、実は、最近まで、
豊平館の館長をしておられたのだそうです。


札幌の宝石・豊平館です。一週間前に訪れたばかりだったので、話がはずみました。^^

コロナでもウポポイ3。札幌2週間ホテル暮らし 20 - 豊平館① / プラチナチャレンジ、その後(2021年11月5日/3日め) - MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。


そんな立派な方が、
私なんかのガイドをしてくださるなんて、
と、緊張しました。😅😅
でも、Oさんには、気負ったところはなく、
自然体で、丁寧に説明してくださり、
とても親切な方でした。


最近、日本の各地を旅行すると、
こんな風に無料でガイドをしてくださる
ボランティアさんが
たくさんいらっしゃることに驚きます。


「高齢化社会」などと言われますが、
定年で職場を離れたあとも、
健康で気力も体力もある方が、
現代の日本にはたくさんいらして、
こんなふうに全国の観光地で
活躍されていることには頭がさがりますし、
すばらしいな、といつも思います。


Oさんに案内されて、
次のスポットである、
刑事法廷展示室に行きました。


刑事法廷展示室です。この扉の向こうには、控訴院時代の法廷を復元しています。


次回は、刑事法廷展示室の中をご紹介します。


(つづく)

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