定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 63 - 4は、キライね。(2019年9月23日/23日め)
2019年9月25日 ホアルーで、タムさんと。
9月23日
「MIYOのブログで出てくるのは、食べ物のことばかり。
ほんとに仕事してるんですか?(爆)」
という、コメントをいただきました。
そこで今日は、少しだけお仕事のお話を。
MIYOが働いているのは、旅行会社です。
日本からやってくるお客様向けに、
日本語ガイド付きで、さまざまなツアーを催行しています。
これまでは、ツアーの価格を米ドル建てで設定していたのですが、
日本のお客様がほとんどなので、
今後は日本円で表示しましょう、ということになりました。
それについて、タムさんと打ち合わせたときの会話です。
ミ「**ツアーは、これまで68ドルでしたね。
では、円建ての価格を、いくらにしたいですか?」
タ「えと、7446円。」
ミ「それでは、計算がめんどうです。
いちいちお釣りを用意するのも、たいへんですよ。
キリがいいところで決めましょうよ。
『キリがいい』って、意味、わかりますか?」
ここでひとくさり、『キリがいい』ということばの解説をします。
タ「じゃ、7300円。」
ミ「えっ 146円も切り捨てちゃうの?
それじゃソンしちゃうじゃない?
そういうときは、せめて、7400円にしましょうよ。」
そこでタムさん、すごいことを言いました。
「4は、キライね。」
絶句。
ミ「あの…。それ、どういう意味ですか?」
タ「4は、死ぬ、という意味です。よくないです。」
1時間半かけて、為替について、
懸命に説明したあげくの言葉が、
これでした…。
ぶあっはっはっは。
私、そりゃあもう、笑いましたよ。
笑って、笑って、笑い転げて、
涙が出るほど笑って。
私があまりにも笑うので、
タムさんもおかしくなって、
ふたりで笑い続けました。
以下、タムさんの説明です。
「1は、生まれる。
2は、育つ。
3は、病気になる。
そして4は、死ぬ。
数字には意味があります。
だから、ツアー価格に4は使いたくないです。」
なるほど。
ミ「ちなみに、5はどんな意味なの?」
タ「元にもどるね。だから、5は、1と同じ意味です。
『生まれる』だから、いい意味です。」
ミ「それなら、価格は7500円にしましょう。」
これが私です。爆
その後も、なんだかんだとやりとりがあったのですが、
2時間かけて、ようやく、7400円で納得してもらいました。
タ「ひとり7400円で、二人分なら、いくら?」
ミ「えっと、14800円ですね。」
タ「やっぱり、4があるね…。よくない。」
タムさん、頼むよ…。(泣)
いろんなところで、寄り道しながら、
それでもなんとか、お仕事をしてる、
私たちです。笑
この日の朝ごはんです。
おこわ(ソイ・セオ)、豚肉のでんぶふりかけ、韓国海苔、冷たいお茶。
お昼ごはんは、なんと、同僚のハイさんが作りました。
勤務時間中に、タムさんの代わりに料理する、ハイさん。
このへんの、仕事も何もいっしょくたのところには、
ちょっと戸惑います。
ベトナムハンバーグ、さつまあげ、ブロッコリー、ピーナッツ、赤米、きゅうり。
小魚のベトナム風佃煮。ハイさんの得意料理です。
焼き魚。
そして晩ごはんです。
焼き豚、豚肉と野菜の炒め物、ゆでキャベツ、さつまあげ、ごはん、ゆで卵、スープ(ほうれん草、肉だんご)、デザート(グァバ)。
(つづく)
(おまけ)
9月25日の、朝の東河門と、付近の風景です。
東河門
ノンラーと天秤棒は、ハノイの風景には欠かせません。^^
雑貨売りの女性。
おこわ売りの女性。
たくさんのトッピングをのせ、蓮の葉で包んだものを、ビニールに入れてくれます。
パンに具をはさんで売っています。ほんの少しでもスペースがあれば、商売をしないと気がすまない民族性なのか。笑
この女性は、料理中。豚肉でんぶふりかけを作っています。どうして台所でやらないのか?笑
ハノイの歩道は、いつも、
「歩いていない人々」でいっぱいです。