定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 57 - フンイェンへ里帰り④ ちょっとお散歩(2019年9月21日/21日め)
2019年9月21日 フンイェンの仏塔。
9月21日
お昼ごはんも終わり、特にすることもないので、
2時間ほど、あたりを散歩してくることにしました。
私がひとりで出かけるというと、
タムさんは心配して、
いつも大騒ぎしていたのですが、
この頃から、すんなりと出かけさせてくれるようになりました。
「なにを言っても、この人は出かけていく。」とか、
「不思議なことに、何の問題もなく、時間どおりに帰ってくる。」とか、
「この人は、どこへでもひとりで行くし、大丈夫らしい。」とか、
だんだんわかってくれたみたいです。笑
なかばあきらめ顔で、
それでも黙って見送ってくれるようになってきたのが、
この頃からだったように思います。
「MIYOさん、待って。日傘を持って行って。」と追いかけてきたタムさん。やっぱり、ウルサイ(笑)。隣りは、妹・ハンさんのご主人、ビンさん。芸能人並みのイケメンでした。笑
さて、今日も、一人歩きを開始します。
田舎なので、なにがあるわけでもないのですが、
この頃は、とにかく、
歩くのが楽しくてしかたなかったのです。^^
この道路を、一時間歩き続けて戻ってくることにしました。これなら迷いません。笑
歩道で家具を作っているお店。とうとう、歩道が工場になりさがっています。笑
この通りには、家具工房が20軒くらい連なっていたのですが、どこのお店も、歩道が作業場です。どうしてこうなるんでしょうねえ。笑
これは笑えます。歩道を勝手に改造し、段差をつけて、その段差を家具の固定具として使っていました。
段差に家具を固定させて、彫刻作業を行っています。こんな細かい作業を公道でやっているなんて、日本では考えられないですよね。
通りの左側も…、
右側も、家具屋さんばかりが並んでいました。作業は、歩道でやるのがお約束です。
私よりも背が高い時計。こんな大きいの、一体誰が買うのでしょうか。
派手なお寺を発見。^^
少しだけ扉が開いていたので、入ってみることにしました。
だ~れもいない境内を、しばし散策。
最後は、大通りから路地に入ってみました。川に舟を浮かべ、作業をしている男性。
小さな路地、と思っていた小径は、家並みを抜けると、はるか向こうまでまっすぐに続く、一本の道になっていました。街路樹の緑がきれいです。
そして、その道路の右手に広がるのは、延々と続く、水田。「ベトナムのお米だぁ…。」ただそれだけのことなのに、なんだかとても感動して、しばらくのあいだ、この景色を眺め続けていました。
帰り道にも、いろんな光景に出会いました。
このころは、とにかく、目にはいるものが、
なんでも面白くてしかたなかったのです。
(いや、今も、あまり変わっていませんが。笑)
さとうきびの皮をはがしている女性。
これまた歩道で、カーテン洗いに没頭している女性。手伝っているのは、だんなさんのようです。家の前の歩道は、洗濯場でもあるんですね。^^
そして、元の場所に戻ってきました。大通りを左に曲がって少し歩くと、見えてきました。手前の家が、ハンさんの韓国料理店、「ハン・キムチ」です。
ハノイから車で2時間ちょっと。
どうということのない、田舎町、「フンイェン」。
たぶん、ここに来た日本人って、
私が初めてなんだろうなあ…。
そんなどうでもいいことが
少しだけうれしかった、夏の午後。
照りつけるような日差しが降り注ぐ、暑い一日でした。
(つづく)