定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 49 - ベトナムのお昼ごはん「田ウナギの春雨スープ麺(Miến lươn:ミエン・ルオン)」(2019年9月18日/18日め)
2019年9月18日 田ウナギの春雨スープ麺(左)とお粥(右)。
9月18日
今日の朝ごはんは、牛肉のフォーです。
それに、お砂糖がいっぱいの、甘いベトナムコーヒー。
牛肉のフォーとアイスベトナムコーヒー、スティック野菜(きゅうり)。
前日、タムさんに、
「朝ごはんに炭水化物はやめましょう。」
と言ったばかりなのですが(笑)。
あま~いベトナムコーヒーも、
週に一回でいいのですが(苦笑)。
お店で食べるフォーは、おいしいし、
せっかくベトナムに来たのだから、
まあ、食べます。
でも、家で、インスタント袋麺で作ったフォーを
あまり食べたいとは思わないんですよね…。
そうは言っても、お世話になっている身。
拒否はできないので、食べます。
…おいしいです。(苦笑)
ということで、黙々とフォーを食べていると、
タムさんが話しかけてきました。
タ「MIYOさん、日本人は『うなぎ』を食べますか?」
み「はい。食べますよ。」
タ「では、今日のお昼は、うなぎを食べましょう。」
えっ
なんとなく、コワいです。
み「うなぎは食べられますが、
ほんのひと口でいいです。
たくさんは食べられないです。」
と言ってみましたが、
たぶん、タムさんは聞いていなかったと思います。笑
ということで、お昼ごはんは、うなぎです。
そう。ベトナムにも「うなぎ料理」があるんです。
正確には、「田ウナギ」です。
この写真をはじめに見ていたら、たぶん食べなかったと思います。泣(画像をお借りしました。)
この日、同僚のハイさんは、
友人の結婚式だとかで、お休みです。
なので、私とタムさんのふたりででかけました。
お店は、家から歩いて数分のところです。
田ウナギ料理のお店。
入り口のガラスケースの裏側が、厨房です。
こんな感じ。^^
お店の奥は、オーナーの家庭のダイニングです。これが、一般的なベトナム家屋の間取りです。私が住んでいる家も、入り口付近がオフィスで、奥がダイニング。まったく同じです。仕事と家庭がいっしょくたなんですね。お店に来た人たちにキッチンを見られるのも、平気みたいです。
メニューです。上から、田ウナギの春雨スープ麺、田ウナギのスープ、田ウナギのお粥。田ウナギしかありません(泣)。価格はどれも、30000ドン(約150円)。
「おかゆと春雨、どっちがいいですか?」
と聞かれ、なんとなく、
「春雨」
と答えたら、こんなのが来ちゃいました。(泣)
「田ウナギの春雨スープ麺(ミエンルオン)」と、タムさんの「田ウナギのおかゆ(ミエンチャオ)」。
ど、どっちもやばいかも…。笑
ここで少しご説明します。
【田ウナギの春雨スープ麺(Miến lươn:ミエン・ルオン)】
Luon(ルオン)とは、ベトナム語で田ウナギ(田鰻)のことです。
体長30㎝~40㎝ほどの淡水魚。
主に東南アジアから東アジアに分布し、水田などに棲む生き物です。
この田ウナギを、カリカリに揚げてトッピングしたのが、春雨スープ麺。
モヤシと香味野菜、それにタマネギの揚げたモノが脇役。
Miến(ミエン)は、春雨麺のことです。
見た目よりあっさりしている麺料理なので、二日酔いの朝でも美味しくいただけます。
田ウナギは、ベトナムでも精のつく食べ物で、チカラの源のようです。
…と、ネットにはあるのですが。
この日のミエン・ルオンを見てみると、
カリカリに揚げてなんかありません。
「ただ煮ただけの田ウナギ」が大盛の春雨スープ麺。スープの色が緑がかっていて、春雨がすごい色になっています。
トッピング野菜をのせると…、
こんなふうになります。どうやっても、おいしそうには見えないのですが(泣)。
しかたないので、リフティングなんかしてみました。春雨がうっすらと緑がかっていて、違和感が…。
近くで見たら、こうですよ。うあ~っ…。みなさん、これ、食べられますか?
これはウナギ、これはウナギ…。
と、自分に言い聞かせながら、
必死で食べました。
でも、日本のウナギと違うんです。
かば焼きのように、濃い味付けだとわからないのでしょうが、
なにしろスープ麺です。
ウナギの泥臭さを感じてしまいます。
そして、身がしまっているのか、
弾力があって、かみ切ることができず、
長い一切れを、まるごと口に入れることになります。
ぐちゃぐちゃしていて、骨っぽい。
そのうえ、スープが全然おいしくない。(泣)
罰ゲームのようでした。
なんとか食べようとしましたが、
限界でした。
トップの写真より、少しは減っています。努力はしたのです。(汗)
箸を置いて、茫然としているMIYO。
タムさんはと言うと、
お粥を快調に平らげています。
そして、ふと顔をあげて、
放心状態のMIYOに気がつきました。(苦笑)
「もう、ウナギの店には、来ない方がいいね?」
うなづく私。
ベトナムに来て、初めての完敗でした。(苦笑)
田ウナギのおかゆ。こんなの誰が考えたんだ、と思う。
考えてみたら、朝ごはんで、いきなり、
大盛の牛肉フォーを食べさせられたのです。
それがお腹にもたれて、
お昼になっても、空腹を感じませんでした。
にもかかわらず、お昼ごはんで、
大盛の春雨スープ麺なんて、
はじめから無理だった、と思います。
一日に二回も大盛の炭水化物なんて、
本当にやめてほしいと思います。
この食生活、どうやったら改善できるのか…。
そんなことを言ってるうちに、晩ごはんです。
骨付き豚肉のから揚げ、ヤシの実と豚肉の甘辛炒め。
冷凍のフライドポテトのような形をしていますが、これはヤシの実(ズア)です。
付け合わせのブロッコリーとスープ(大根、ブロッコリー、人参、豚肉、ねぎ)
晩ごはんは、おいしくいただきました。
ローさんは、今日もいません。
泊りがけのツアーのガイドにでかけているため、
今日は帰れないのです。
ふだんでも、帰りが遅いことが多いので、
いっしょに夕食をかこむことは、
ほとんどありません。
家族のために、懸命に働くローさん。
たいへんだなあ、と、いつも思います。
(つづく)