定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 31 - シルクの村を歩く①(2019年9月12日/12日め)
2019年9月12日 ヴァンフック(Van Phuc)村。カラフルな傘の屋根が、見渡す限り続いていました。
9月12日
ノンラーの村に来ています。
あてもなく歩いていたら、
向こうの方から、たくさんの中学生が。
時刻は10時半です。
学校が終わったのでしょうか。
それにしては早い。
下校中の子どもたち。
ローさんに尋ねたところ、
午前の部が終わって、昼食のために帰宅しているところ、
なのだそうです。
ベトナムの学校にもよりますが、
彼らの学校が始まるのは、たぶん、7時半ごろ。
3時間の勉強を終えて、
昼食後、午後の部をまた再開するか、
それとも、午前中の授業しかないか、は、
学校によるそうです。
公立学校の授業時間は短く、
授業料は、月に5000円くらい。
「じゃあ、貧しくてお金が払えない家の子はどうしますか?」
ローさん、答えません。
そうですよね…。
み「日本の小学校と中学校は、無料ですよ。
義務教育ですよ。」
ロ「ベトナムもそうです。」
み「義務教育なのに、お金がかかるのですか?
ここは社会主義の国でしょう?」
ローさん、答えません。
そうですよね…。
ローさんは、以前、言いました。
「ベトナムは、社会主義の国。
でも、日本の方が、社会主義みたいです。
学校は無料。医療費も安い。」
み「日本社会主義共和国、ですね。」
ロ「そうそう! そうですよ!」
あのときは、ふたりで笑いました。
でも、ほんとうは、笑いごとではありません…。
再びタクシーに乗り、
次の村へと向かいました。
途中で、乗っていたタクシーが動けなくなりました。水牛の大行進にでくわしてしまい、どの車も立ち往生。笑
一時間ほどかかって、次に着いたのが、ヴァンフック(Van Phuc)村です。
ノンラーの村、ラン・チュオンの次に訪ねたのは、
ヴァンフック(Van Phuc)村。
ヴァンフックを漢字で書くと、万福村、だそうです。
通称、「シルク村」と呼ばれている村です。
ハノイ市内より少し郊外にあるこの村は、
絹織物が有名で、
100年以上の歴史があります。
住民の約9割の人が、
シルク関係の仕事に携わっているそうです。
タクシーを降りて、大きな門を抜けると、
いきなり目に入ったのは、
道路の屋根部分に広がる、傘、傘、傘。
色とりどりの傘が、ずうっと向こうまで続いていて、思わず、「わあっ」と、歓声をあげました。^^
左側に続く道路の上には、一面のかざぐるま。^^
150メートルほどの小道の両側には、
何十軒ものシルク店が並んでいます。
この村は観光地らしくなく、
ハノイの人もあまり知らないそうで、
観光客もあまり見かけませんでした。
でも、シルク製品を買うなら、
ぜひおすすめのところだそうです。
何よりびっくりするのはその安さ。
シルクスカーフは40000VND前後(約200円)、
冬物ストールも80000VND前後(400円程度)と、
信じられないほどのお値段です。
ハノイの旧市街にも、シルク街がありますが、
ここはその半値から3分の1くらいの値段です。
入り口付近よりも、奥の方にあるお店の方が安いそうです。^^
ガラスに傘が映って、いい雰囲気です。
その隣りも、シルクのお店。ってか、ここにはシルクのお店しかありません。笑
店内は、こんな感じです。
シルク玉をつないでつくったネックレス。軽いです。
ネックレスの隣りには、スカーフがぎっしり。
シルクの小物もたくさん。^^
この門の奥にも、たくさんのお店が並んでいます。そして、いくつかの写真撮影スポットが設けられていました。
お花で飾られたシクロ。
「MIYOさん、これどう?
MIYOさんに似合ってるよ。」
と、タムさんが勧めてくれました。
シルクのワンピース、1500円くらいです。
たまにはこういうのもいいかも。
「じゃあ、買います。」
と言ったのですが、
これはMサイズ。
店員さん、引き出しの奥にしまってあった、
Lサイズのものを出してきました。
「私、いつもMサイズです。
Lサイズのワンピースは、買ったことがありません。
おかしいです。」
タムさん、しばらく店員さんと話したあとで、
こう言いました。
「ベトナムのMサイズは、45キロまでだそうです。」
そして、私のお腹をさわって、
「MIYOさん、Mは無理ね。」爆
は~~…。
ベトナム女性って、細いんですね…。
思いがけない展開で、すっかり買う気が失せました。笑
結局、この村では、なにも買わずに帰ってきました。
今、このときの写真を見て、ちょっと後悔。
シルクのワンピースが1500円なら、お買い得。
Lサイズでも、買っておけばよかったかな、と。笑
(つづく)