MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
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をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
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小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
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17年めのタイ。8人で食べ歩いた、3泊5日のおトク旅 11 - プーパッポンカリー(2019年5月10日/2日め)

2019年5月10日 「ソンブーン・シーフード」で。この日のTシャツは、1月にイタリアで買ったものです。夫と長男のシャツには「シチリア」、私と長女のシャツには、「アマルフィ」と書いてあります。(のんたんとあみちゃん 23歳)


5月10日


朝8時にホテルを出発して、
3ヶ所のアクティビティを楽しんだ後、
再び、バンコクへ戻ってきました。


時刻は1時半。お腹がすいています。
実はこのツアー、あと2000円くらい追加すると、
「タイ料理セットランチ」がついていました。
5000円を追加すれば、人気の、
「ソンブーンのかにカレー(プーパッポンカリー)」ランチコース
を食べることができました。


ですが、ランチは、あえて申し込みませんでした。
なぜなら、Yさんが、
「シーフードと辛いものが苦手」
だったからです。


正直言って、シーフードと辛いものをはずすと、
タイ料理で食べられるものが、かなり減ります。(苦笑)
でも、なんといっても、この旅行は、
「海外旅行初体験の、Yさんのためのバンコクツアー」
なのですから、
Yさんの好みが最優先、です。^^


Yさんには、
「あっ だ~いじょうぶですよ!
 私も、辛いの苦手だし(←これはほんとうです)。」
と言いながら、内心、
「ではどこで食事すればいいかな・・・」
と、密かに悩んでおりました(笑)。


でもまあ、レストランはいくらでもあります。^^
「ツアーのあと、そのへんのレストランに入って、
 Yさんの食べられそうなものを、
 その都度みつくろえば、なんとかなるだろう」
と、思い直しました。


・・・ということで、ランチはあえて申し込まないままで、
この半日ツアーに出発したわけです。
で、ホテルを出発してまもなく、車の中でプイさんに、
いいレストランはないかと訊いてみました。


すると、
「ホテルから地下鉄でひと駅隣りのサムヤーンというところに、
 カニカリーのおいしいお店がありますよ。
 2階はデパートです。」
と。


「えっ だったら、食事のあとでお買い物もできるじゃない?^^」


すかさず、お願いしてしまいました。
「あのっ じゃあ、帰りは、ホテルまで戻らず、
 そのレストランの前で、私たちを降ろしてもらえませんか?」


ホテルに戻らず、レストランで解散にしてもらえれば、
ホテルからレストランに行く時間と交通費が節約できます。^^
「私たちだけのチャーターツアー」でしたから、
そのへんの融通もききやすかったと思います。


プイさんは、一瞬、困った顔をしながらも、
「じゃあ、サービスで。笑」
と、引き受けてくださいました。


ツアーにセットされた食事だと、
好き嫌いにかかわらず、
全員がカニカレーを食べることになってしまいます。
が、自分たちでレストランに行けば、
カニカレーも食べられるし、
カニが苦手な人のためには、
食べられそうなものを注文することができます。


「やった~。これで、今日のランチはなんとかなりそう。笑」


ほっとしました。^^


・・・ということで、バンコク市内に入ったあと、
ほどなく、私たちの乗った車は、
お目当てのお店である、
ソンブーン・シーフード サムヤーン店
の前に到着しました。


私たちを車から降ろすと、プイさんは、
「目の前のお店が、ソンブーンです。
 そして、ここが地下鉄の駅です。
 ここから地下鉄でホテルに戻ることができますよ。」
と説明し、そのまま去っていきました。
(ちなみに、「チップは、8人で割り勘にしよう」と、
 あらかじめ、みんなで話し合い、金額も決めてありました。
 なので、その額を、夫が代表で差し上げました。
 プイさんには300バーツ、ドライバーさんには200バーツでした。)


チャムチュリスクエアの前で。後ろのカニの絵の看板があるお店が、「ソンブーン・シーフード」です。


私達が入ったビルは、
「チャムチュリスクエア」というショッピングセンターでした。
目指す「ソンブーン・シーフード」は、このビルの1階にあります。


「ソンブーン・シーフード」サムヤーン店


ここで、ソンブーン・シーフードの歴史を簡単にご紹介しておきます。
創業は、1969年です。
今私達が来ている、サムヤーン店のある場所が、
まさしく、創業の場所だったそうです。


オープン時から、「蟹のカレー炒め」を提供し、
人気を得たソンブーン・シーフードは、
1990年に、2号店としてスラウォン店を出店しました。
1991年には、本店をサムヤーンから現在のバンタットン店に移します。
この頃から、海外にも評判が広がり、
多くの観光客が訪れる店となっていきました。


その後、1996年にはラチャダー店、
2001年にはウドムスック店を開き、
2008年には、サムヤーンに誕生した「チャムチュリスクエア」に、
サムヤーン店をオープン。
つまり、17年ぶりに、創業の地に戻ったわけです。
そして、2014年には、BTSの駅に直結したショッピングモール内に、
セントラルエンバシー店とサイアムスクエアワン店を開きました。


バンコクの人気シーフードレストランといえば、
まず一番目に挙げられるのが、このソンブーン・シーフードです。
観光客のみならず、
ローカルのタイ人からも、絶大なる支持を得ています。
そして、そこの大人気のメニューが、
「プーパッポンカリー(蟹のカレー炒め)」
なのです。


そんなにも、たくさんの人から愛されている、
プーパッポンカリー (ปูผัดผงกะหรี่, Poo Pad Pong Curry) ですが、
これは、簡単に言うと、蟹を使ったシーフードカレーです。
プー(ปู)がタイ語で蟹を意味しています。


「プー(蟹)」「パッ(炒め)」「ポン(粉)」「カリー(カレー)」
という名称からわかるように、
プーパッポンカリーとは、もともとは、
蟹のカレー(粉)炒めのことでした。
古くからあるこの料理をベースに、
ピリ辛のナムプリック・パオ(唐辛子味噌)で炒めた蟹に、
ココナッツミルクを加え、
最後に卵とじで仕上げて新たな一皿に変身させたのが、
ソンブーン・シーフードレストランだったのです。
ピリッとした辛さとココナッツミルクのマイルドな味、
ふわふわの卵とじの食感が、蟹とうまくからみあって、
絶妙な味わいを醸し出しているのですが、
この味は、ことばでは表現しきれません。
ぜひ、実際にお試しください。


それから、この料理には、
ぶつ切りにしたワタリガニを使用しています。
なので、食べるときには、固い殻に注意が必要です。
殻を取るのが面倒という方は、
「ヌアプーパッポンカリー」と注文すれば、
殻をはずして仕上げてくれるそうです。



さて、お店に入りました。
時刻は午後1時半を過ぎていて、
ピークタイムが終っていたからでしょうか。
お店は比較的空いていて、
待つことなく、店内のテーブルに案内されました。


高級中華料理店のような、きれいな内装でした。


早速、注文してみました。
メニューは写真付きで、かつ日本語も記載されています。^^
さらに、カタコトの日本語を話すスタッフがいて、
「辛くないのがいいですか?」
「カニの殻ははずしますか?」
などと聞いてくれるので、助かりました。^^


・・・ということで、シーフードの苦手なYさんに、
「これは食べられそうですか?」
などと、ひとつひとつ確認しながら、
あれこれ注文してみました。
特に、「プーパッポンカリー」については、
「カニの殻をはずして」「辛さをひかえめに」とお願いしました。


それでは、いよいよ、ソンブーン・ランチの登場です。^^


海老コロッケ

春巻

空心菜とニンニクの炒めもの

海老の焼きヌードル

プーパッポンカリー(Mサイズ)

豚肉チャーハンと海老のすり身の湯葉巻き揚げ


以上の7品を、8人でシェアしました。
ネットで紹介されるプーパッポンカリーには、
通常、派手な蟹の殻がいっしょに写っています。
が、この日、私たちが食べたものには、殻が写っていません。
あらかじめ、「殻を取り除いてください。」と
お願いしてあったからです。
これが、大ヒットでした。


カリーには、大ぶりの蟹の身が、
これでもか、というほど入っていたのですが、
それを、いちいち殻から取り出していたら、
たいへんだったと思います。
手間がかかるし、手も汚れます。
でも、「殻なし」にしてもらったので、
簡単に食べることができました。


また、本来は辛いお料理のようですが、
「辛さをひかえめで」とお願いしてあったので、
全員が、おいしくいただくことができました。
シーフードが苦手なはずのYさんも、
「おいしい」と食べてくれて、ほっとしました。^^


お腹がすいていたので、全員、すごいいきおいで食べました。笑


このプーパッポンカリーは、白飯ではなく、
「カオパッ(炒飯)」といっしょに食べた方が味わいが増すそうです。
私たちはそれを知らなかったのですが、
偶然、豚肉炒飯を注文していました。^^
ちなみに、炒飯は、エビ・蟹・豚の3種類から選べます。


野菜料理では、シャキシャキとした食感の「空芯菜炒め」が、
人気メニューだそうです。
これも、そうとは知らず、注文していました。
(長女の大好物だったからです。)


テーブルに並べきれないほどのお料理が来ましたが、
8人で好きなように取り分けて、
すべて食べ尽くしました。^^


8人もいると、あれこれと注文しても、
みんなで分けながら食べるので、
「少量多品種」を楽しむことができます。


夫とふたりきりでの旅行であれば、
こんなにもいろんなものを食べてみることは、
とうていできませんでした。
大勢で旅行すると、こんないいこともあるんですね。^^


おしゃべりしながらの、楽しい食事でした。みんなの顔を見ただけで、おいしいランチだったことがわかりますね。^^


気になるお値段ですが、
飲み物を入れて、支払ったのは、
3870バーツ(13158円)でした。
これを8人で割ると、ひとり分が、1645円になります。
安い!^^


ツアーのカレーコースを申し込んでいたら、
ひとり5000円だったのです。
が、お店は同じでも、料理の内容や量を吟味し、
自分たちで注文してみれば、
食べ残すこともなく、
こんなにもお安くすみました。


高級そうな内装の、きれいな店内。
蟹や海老をふんだんに使用したお料理の数々。
いったいいくらくらいになるのだろう、と、
おそらく誰もが、内心気になっていたと思います。


でも、MIYO添乗員の、
「ひとり分が1645円ですね。」
というひとことで、
全員が、ほっとした表情に。^^
そして、笑顔になりました。


とは言え、
「昨日の夕食(160円)の、10倍だよね。
 バンコクの庶民にとっては、
 相当ゼイタクな食事だよね。」
と誰かが言い、全員が深くうなづいたのでした。


本当は、デザートも注文したいところですが、
もうお腹いっぱいで、全員、
「これ以上はムリです。」と。


それに、この日の夜は、
ディナービュッフェの予定だったので、
「夜にそなえて、ランチのデザートは控えておこう」
ということになりました。


カニもエビも、食べに食べた、
ソンブーン・シーフード。
はちきれそうなお腹を抱えて、
一同大満足で、お店を出ました。


今日のランチも大成功!


(つづく)

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