ポルトガルへ。アブダビから始まった14日間 19 - シェイク・ザイード・グランド・モスク④ ピエトラ・ドゥーラの草花(2025年2月13日/2日め)
2025年2月13日 シェイク・ザイード・グランド・モスクで。(アラブ首長国連邦・アブダビ)
2月13日(木)- 2日め
UAE(アラブ首長国連邦)の巨大モスク、
シェイク・ザイード・グランド・モスク
(Sheikh Zayed Grand Mosque)
に来ています。
まずはこの外回廊の外側を直進し、モスク内に入ってからは、同じ回廊の内側を歩きました。
回廊の内側です。建ち並ぶ柱は、全部で1096本。
柱は六角形。白い大理石で装飾されており…、
さらに表面には、ピエトラ・ドゥーラという技法で半貴石が嵌め込まれています。
【ピエトラ・ドゥーラ(Pietra dura)】
16世紀にイタリアで生まれた技法です。 高度に研磨された色の石を使用して画像を作成し、装飾する手法で、簡単に言うと、「石をインレーカットして表面に貼り付ける」という装飾芸術です。17世紀には、ムガル帝国のタージ・マハル建築にも採用されました。イタリアとムガル帝国の芸術が融合して新たな美を創り出したことは、それぞれの芸術手法が再評価されるきっかけともなりました。
シェイク・ザイード・グランド・モスクの外回廊を飾る柱は全部で1096本ですが、柱に使われている一つ一つのピースは、建設の最終段階において、モスク内で個別に彫刻され、象嵌されました。
ピエトラ・ドゥーラの技法で描かれた美しい草花模様です。
柱全体は、ナツメヤシを模してデザインされています。柱頭にあるゴールドの葉の部分は、金色の被膜処理をされたアルミニウムで作られています。
美しい柱で埋め尽くされた回廊を、さらに進みました。ただ歩いているだけで気持ちが華やぐような、美しい回廊でした。
ひとつめの角を右に曲がり、次の回廊から、内側の広場を眺めたところです。これは回廊から見た右側。
これは回廊から見た正面。床には、美しい装飾が広がっていました。
そして左方向です。最も豪壮な建築である、モスクの正面部分が見えました。中央の少し広くなっている部分が、イースタンホワイエというスポットです。
ここで思いがけず、
ガイドのシャウキーさんに声をかけられました。
モスク内では、各自が自由に見学することに
なっていたのですが、
シャウキーさんはこの場所に待機していて、
ツアーの参加者全員が無事に通過するのを
確認してくださっていたようです。
さらに、記念写真まで撮ってくださるという、
サービス付きでした。😊
このときに、シャウキーさんに撮っていただいた写真です。
さらに先へと進み、
ふたつめの角を右に曲がると、ようやく、
「イースタンホワイエ(Eastern Foyer)」
が見えてきました。
ピエトラ・ドゥーラの草花模様で装飾された、見事なアーチが並んでいます。
【ホワイエ】
劇場やホール等の、入口から観客席までの広い通路のことを言います。暖炉や団らんを意味するフランス語からきており、主に幕間の休憩や社交の場として使われる空間になっており、通常はロビーと同じ意味で使われることも多いです。「ホワイエ」は劇場等だけで使われる言葉ではなく、大きなビルや建物においては、入口近くに設けられる広いスペースのことを指します。また住宅においては、入口から居間や寝室等の間に設けた広い空間や広めの廊下などを指すこともあり、家族がゆとりを持って行き交い、ラウンジのように言葉を交わせる場となっています。ホテルや結婚式場においては、ゲストの待合室や休憩所といった意味合いで使われ、「ホワイエ」はゲスト同士のコミュニケーションの場となっています。
ホワイエを彩る、ピエトラ・ドゥーラの草花です。圧巻でした。
「研磨された石を一枚ずつ貼り付けて描く」というのは、こういうことなのかと…。石で描かれた無数の花に、ため息がでました。
ホワイエ正面中央にある大きなアーチは、通ることができません。
見学者が通ることができるのは、その右側にある少し小さなアーチだけです。私たちも列に並んで、入場するのを待ちました。
列に並びながら見上げた天井の、またすごいこと。シャンデリアもすばらしい。😍
列はゆるゆると進み、ようやく私たちの番です。アーチの前に立つと、向こう側には、ここまでと同じように、草花模様の柱と白亜のアーチが、幾層にも重なって続いていました。
次回は、ホワイエの先にある、メイン礼拝堂を歩きます。
いまここ。😊
(つづく)






















