MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
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涼風の栃木へ。星野リゾート 界 川治に泊まった2日間 15 - 英国大使館別荘記念公園② 大人になったら、したいこと。(2024年8月23日/2日め)

2024年8月23日 「英国大使館別荘記念公園」で。(栃木県日光市)


8月23日(金)


中禅寺湖のほとりにある、
英国大使館別荘記念公園に来ています。


2階の展示室を見学した後は、隣りの英国文化交流室に行きました。

「英国文化交流室」とありますが、まあ、ふつうのティールームです。^^ 「英国の紅茶をいただいて、英国文化体験を」と書いてありました。


【ティールーム 南4番Classic】
英国大使館別荘記念公園の2階にあります。このティールームは、現存する日本最古の西洋式リゾートホテル、金谷ホテルが運営しています。駐日英国大使館シェフの監修を受けたスコーンと紅茶のセットなどがいただけます。


(以下、サイトのメニューからお借りしました。)
英国文化体験ミニアフタヌーンティー (1300円)
駐日英国大使館オリジナルスコーンとサンドイッチ、紅茶のセットです。 プレーン&木の実(クルミとアーモンド)のスコーンにはたっぷりの栃木県産ジャムとクロテッドクリームが添えられ、サンドウィッチと季節のフルーツがセットとなったワンプレートを英国高級紅茶と共にお楽しみください。

英国文化体験ミニアフタヌーンティー(3000円)
~ 英国高級紅茶(ポット)と小菓子付 ~
紅茶は、英国高級紅茶” NEWBY” のものです。それぞれの茶畑で、収穫に最も適した時期に摘まれた、高級品の茶葉の中から厳選したものだけを使用しています。


このときは、値段に恐れおののいて、
ティールームの中には入りませんでしたが、😄
でも、あの金谷ホテルが作った、
スコーンやサンドイッチと
高級紅茶がセットになっているのならば、
それほど高くはないのかも…?
と今さら思い出しています。


そのうえ、紅茶をいただきながら、こんな景色も堪能できるんですよ…。😮

とはいえ、ティールームの前にあるソファからでも、この景色は楽しめるんですけどね。🤣


このテラスのソファに座って休憩。
しばし、中禅寺湖を眺めていたのですが、
ふと、あるものに気がつきました。


コレです…。


この別荘は、
「大人になったら、したいこと。
 JR 大人の休日倶楽部」

の、CFの撮影地でした。


栃木県「奥日光のリゾート篇」。小百合さんが、1300円の紅茶を飲んでおられます。笑


そうとわかったら。
とたんにあたふたとする、私たち。(アホ)
「このポスターの中で、
 小百合さんが座ったソファはどれ?」
と、ふたりしてテラスをウロウロ。🤣🤣


柱の位置などを照らし合わせながら、ついに発見。小百合さんが座っていたソファを特定しました。

わざわざ、小百合さんのパネルといっしょに撮る夫。😂(撮るな~!)

小百合くんというよりも、西郷隆盛みたいですが。🤣🤣

テラスのソファに座って眺めつづけた、中禅寺湖。

雲間から差し込む光が、いくつもの帯のようになって、湖面を照らしていました。

このあとは、別荘を出て、湖に面した庭を歩きました。

別荘と湖のあいだには、3段のテラスが設けられています。(画像をお借りしました)


【三段テラス】
明治期に活躍した建築家、ジョサイア・コンドルのアドバイスを受けて設置されたものです。サトウは、いずれ増築することも考慮していたようで、1896年(明治29年)5月30日の日記に、「ボートハウスの位置を決め、家の裏手から丘の方へ延びている小道を歩く。敷地の前は三段のテラスを作ることとする。」と記してあります。
*記念公園としての復元にあたり、石を積み直しています。


このテラスからも、美しい中禅寺湖を堪能しました。

庭を歩いているときに、大きな庭石があるのに気がつきました。


【武田家旧宅の庭石】
1884年(明治17年)、サトウは家族のために、東京府麹町区富士見町(現在の東京都千代田区富士見)に家を購入します。記念公園にある3つの庭石は、その家に置いてあったもので、後に武田家から公園に寄贈されました。富士見の家でサトウは、妻であった武田カネや子どもたちと暮らしました。そしてサトウが帰国した後も、武田家の人々は、1976年(昭和51年)まで、その家に住んでおられたそうです。


左:富士見の家で暮らした、サトウとカネ。
右:カネと長男。


1906年、サトウはイギリスに帰国します。
このとき、63歳でした。
引退してからは、イギリスの片田舎で、
その後の20年をひっそりと過ごしました。
イギリスには家族もなく、
天涯孤独の日々だったようです。


最晩年、寂しさに堪えかねたサトウは、
再び、家族のいる日本に行く決意をしました。
が、病に倒れ、
もはや船に乗る体力はなかったそうです。


彼は、戸籍上は生涯独身のままで、
カネを入籍することはありませんでした。
通算25年も住んだ日本を捨て、
カネや子どもたちを残して、
帰国してしまった理由はわかっていません。


けれどサトウは、帰国後も、
日本に住む家族への手紙を送り続けました。
妻や子供たちにと、
彼が日本語で書き続けた500通の手紙は、
現在、横浜開港資料館に保管されているそうです。


黒を基調とした、凛とした佇まいの、旧英国大使館別荘。テラスのソファに座って、ただ湖を眺めているだけでも、ここを訪れる価値はあると思いました。

別荘の前を横切り、さらに左へ曲がると、目の前にはうっそうとした森が広がっています。

美しい旧英国大使館別荘に別れを告げて、その森の中に入りました。


ここから、旧イタリア大使館別荘に向かって、
森の中を歩きます。


(つづく)

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