コロナでも雛旅。古(いにしえ)の雛を訪ねる、4泊5日の長野・岐阜・愛知 42 - 美濃史料館 旧今井家住宅(2021年3月29日/4日め)
2021年3月29日 旧今井家住宅。ボランティアガイドさんの説明が、すばらしかったです。(岐阜県美濃市)
3月29日
一番町通りの最後にある、
大石家住宅まで歩きました。
大石華表堂(大石家住宅)
ここでUターンして、
来た道を戻ります。
通りのいちばん奥に見えているのが、「みの団子 あかり」と「大石家住宅」です。
一番町通りで最後に訪れた場所は、
旧今井家住宅でした。
美濃市で最も古いうだつが上がる、
庄屋兼和紙問屋であった町家です。
この家は、江戸時代中期に建てられ、
明治初期に増築されたと言われており、
市内最大級の間取りとなっています。
増築時には、天井からの高さが約3mの、
「明りとり」もつくられました。
旧今井家住宅。江戸時代中期に建てられた、美濃最大規模の商家です。現在は、「美濃史料館」として公開されています。(美濃市指定文化財)
美濃市で最も古いうだつが上がっています。
旧今井家住宅の中から眺めた、一番町通り。お向かいには、「茶房 とみや」が見えます。これまた、江戸時代末期に建てられたものです。
入館料は300円です。
入館料を支払うと、
入り口に控えていた、
ボランティアガイドAさんの
説明が始まりました。
このAさんがですね。もう、
「この家で生まれ育ったんじゃないか」
って、思うくらい、
めちゃめちゃ詳しいのです。
そしてお話が、とてもおもしろい。^^
まずは外に出て、外観の説明から始まります。MIYO、熱心に聴いていますね。^^
続いて、「引上大戸」の説明です。この大きな戸を、日中は天井に引き上げます。この町でよく見られるタイプだったのですが、とても手間がかかるので、現在も引き上げているのは、鈴木忍家住宅だけだそうです。
「引上大戸」がある鈴木忍家住宅については、こちらでご紹介しました。
コロナでも雛旅。古(いにしえ)の雛を訪ねる、4泊5日の長野・岐阜・愛知 35 - 美濃市 うだつのあがる町並み(2021年3月29日/4日め) - MIYO'S WEBSITE-全盲難聴のんたんの育児記録と卵巣ガンで思ったこと
入り口を入ってすぐ、左手に置いてあるパネルです。天皇・皇后両陛下(当時)ご訪問時のお写真です。両陛下の後をついて歩く人たちの人数が、すさまじいですね。^^
左下の美智子さまのお写真が、
問題になりました。
「皇后さまを下から、
それもアップで撮るなんて、
あってはならないことです。」
と、宮内庁からクレームがついて、
使用不可となったそうです。
けれど、この写真を撮った方が、
地元で有名な写真愛好家であったこと、
とても微笑ましい写真であること、
などを説明した結果、
「この資料館にだけ展示する」
ということで、
黙認されることになりました。
「でも、それを写真に撮って、
ネット上に掲載するのは、
どうなんですか?」
と、いっしょにいた方が、
質問されました。
今やネット社会ですから、
それはもう、問わないそうです。😅😅
なので、このブログ上でも、
こうして掲載しています。^^
よく見たら、天皇陛下も、
下から撮られています。
両陛下を下から撮ったお写真は、
他では決してないそうですよ…。
そのパネルの隣りには、お雛さまが飾られていました。
「御殿飾り雛」です。江戸期から明治期に和紙問屋を営んでいた須田万右衛門家から寄贈されました。作ったのは、京都丸平大木人形店で、江戸時代から続く皇室御用達の店です。男雛が向かって右側になるのが、京雛の飾り方です。東京では、西洋文化に習い、位置が入れ替わったのだそうです。
そして、お雛さまの手前にある、大きな板。横から見ると、階段であることがわかります。
階段を上がったところには、
丁稚奉公に来た子どもたちの
寝室がありました。
夜、子どもたちが上がると、
この階段は取り外されたのだそうです。
奉公がつらくても逃げ出せないように、
ということだったようです。😥😥
入り口を入って右側には、帳箪笥、帳場、接客火鉢の店構えが再現されています。
火鉢は、「接客火鉢」と言われ、夏にも火が絶やされませんでした。お客さんがここで座布団に座って、一服するためです。
ここで、番頭さんが仕事をしていたんですね…。^^
ここで、全員、座敷に上がり、
PC画面を参照しながら、
ガイドAさんのレクチャーを聞きました。
それがもう、詳しいのなんの…。笑
たとえば、コレです。旧今井家住宅の軒下には、安田火災海上のマークが貼ってあります。
美濃市は和紙の町ですから、
紙が多い。
だから、火事になったら燃えやすい。
なので、うだつとか、屋根神さまとか、
火事対策のものが多く見られます。
さらに、日本で初めて、
火災保険に加入したのも、
この家だったそうです。
火災保険に加入した家には、
今でいうステッカーが貼られました。
それが、
安田火災海上のマークだったのです。
旧今井家住宅の軒下に貼ってある、ステッカー。火災保険に加入した証でした。
では、そもそもこのマークは、
どうしてできたかと言うと…。
町火消(まちびけし)が必ず持っていた、提灯と鳶口(とびぐち)なのです。
…こんな話を、
延々と聞かせてくださいます。
もうすごく、おもしろかったです。^^
ちなみに、説明の時間は、
聞き手の都合に合わせてくださるそうです。
私たちの場合は、「30分コース」でした。笑
(つづく)
(おまけ)
青い鳥はがきの無償配布は、5月31日までです。
配付対象は、
・身体障がい者
身体障害者手帳に「1 級」または「2 級」の表記がある方
・知的障がい者
療育手帳に「A」または「1 度」もしくは「2 度」の表記がある方
です。
「青い鳥郵便葉書」は、青い鳥をデザインしたオリジナル封筒に、通常はがき20枚を封入したものです。(画像をお借りしました)
我が家では、このハガキに家族写真を印刷して、
長男がお世話になった方々への
年賀状として、使わせていただいています。
20枚もいただけると、とても助かります。^^
申請の手続きには、障害者手帳が必要です。
けれど、今年はコロナ禍で、
GWに長男が帰宅できなかったので、
障害者手帳を提示することができず、
あきらめていました。
が、日本郵便株式会社に問い合わせたところ、
「障害者手帳のコピーでかまいません。」と…。^^
ぎりぎりになりましたが、
昨日、郵便局で手続きができました。
受け付けは、5月31日までです。
もしもお忘れの方がいらっしゃいましたら、
まだ間に合いますよ…。^^