コロナでも美の国。バスツアーでめぐる秋田 2泊3日のおトク旅 16 - 青柳家②(2020年10月27日/3日め)
2020年10月27日 青柳家・秋田郷土館で(秋田県仙北市)。
10月27日
青柳家の見学が続きます。
⑥小田野直武像
「解体新書」は、日本で初めて翻訳された全5冊の西洋医学書で、1774年(安永3年)、江戸で発刊されました。翻訳したのは、杉田玄白、前野良沢等ですが、発刊と同時に評判となりベストセラーになりました。
「解体新書」が当時の日本に衝撃を与えたのは、初めて正確な人体解剖図の付図1巻がついていたことです。この人体解剖図を描いた画家が、小田野直武という角館の武士でした。
青柳家と小田野直武は姻戚関係にあり、何度も互いの家の間で、養子縁組みや婚姻関係を結んでいます。そのような関りから、この屋敷内では、青柳家と関係の深い小田野直武と「解体新書」、その画業についてを展示しています。
⑦秋田郷土館
雪国ならではの頑丈な造りの旧家を移築してきました。1階は、素朴な農村での豪農の暮らしぶりを伝え、農具などを展示しています。
建物の裏側です。静かな裏庭が広がっています。
表側です。縁側に面した広間で、座ってくつろぐことができます。
一階は、たくさんの座敷が続きます。
2階では音の世界・戦乱の歴史に関するものが、多数展示されています。左に見えるのは、関井和夫さん(盛岡市)から寄贈されたレコードの数々。ほとんどが、アーティストや指揮者の直筆サイン入りだそうです。
となりの部屋には、明治維新前後の、膨大な量の写真が展示されているのですが…、
私が撮ったのは、この一枚だけ。笑
増田進(1848-1938)。後の増田孝。
【増田進(孝)】
箱館奉行であった父が江戸に赴任する際に同行しました。ヘボン塾(現・明治学院大学)に学び、アメリカ公使館に勤務し、ハリスから英語を学びます。
1863年(文久3年)、17歳で、父・鷹之助とともに、通弁御用(英語)として第二次遣欧使節に随行しました。
フランスで近代的商法を学んで帰国。維新後、実業界に入り、三井財閥の基礎を築いたと言われています。
それがどうした?
と言われそうですが…。
17歳の少年のきりりとした表情に
なにかとても惹かれてしまって。苦笑
⑧葉桜庵
素朴な農村の暮らしぶりを伝える農具などを展示しています。
⑨お食事処 森の食彩館(画像をお借りしました。)
秋田の食文化を今に伝える場所として、伝統300余年の稲庭うどんをいただけます。稲庭うどんは食べたいけれど、残念ながら食べているヒマがないので(笑)、ここは素通りしました。
⑩武家道具館
土蔵を利用した館内には、当時の武士の生活様式を伝える武家道具が並んでいます。青柳家に代々伝わる文献書籍や押絵、焼物、絵皿…。その数の多さに圧倒されます。
角館は、秋田藩唯一の焼き物の産地でもありました。青柳家は、白岩焼、橋岡焼、大紙成焼、菅沢焼、栗沢焼の全てを保存しているそうです。
展示品が多すぎて、ご紹介しきれません。
続きは次回に。
(つづく)

















