MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
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をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
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小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
http://limings.sweet.coocan.jp/

全盲難聴・のんたんの夏休み 7 - ちょっと苦手な歯医者さん(2019年8月15日/6日め)

2018年6月22日 東京都障害者スポーツ大会で。(全盲難聴・のんたん 23歳)


8月15日


ここまで、毎日、
長男にとっての「お楽しみ」が続いたのですが、
この日は、「あまり行きたくない」と
長男が思っているところへ行きます。
それは、「歯医者さん」です。笑


いらしてくださったボランティアさんは、
ホリイさんとヤマシタさん。
おふたりは、どちらも、長男が小学生の頃から、
長男といっしょに歩いてくださっている、大ベテランです。


まずは、ホリイさんが、
自宅まで、お迎えに来てくださいました。
その後、水道橋駅で、ヤマシタさんも合流し、
3人でランチ。
食事の後、歯医者さんに行き、
帰りはヤマシタさんが、
自宅まで長男を送ってくださる、
というスケジュールでした。


迎えに来てくださったホリイさんと。18年間、ずっと、長男に寄り添ってくださっています。


【ホリイさんからいただいたメールです】
今日は、私にとってもヤマシタさまにとっても、初めてののんたんの歯科検診でした。
のんたんが、歯医者さんが苦手とお母様から伺っていましたが、お会いした時からのんたんのテンションが高かったのは、そのせいだったのだと思います。
「8月15日は歯医者さん」「8月16日は?」とか「9月15日日曜日は、フルート」とかをずっと繰り返し繰り返し私に話してくれました。
「今日は、歯医者さんだよね、明日はカラオケに行こうね」と私も繰り返し答えました。
台風の影響で、晴れたと思ったら、パラパラと雨が降ってきたりしたので、私の小さい傘に一緒に入りました。
後で帽子がリュックの中に入っているのを見つけましたが、その時は分からなかったので、アイアイ傘しました!
水道橋駅で、のんたんがムズムズしていたので、トイレに行きました。

ヤマシタさんと合流して、のんたんに「お昼ご飯は何が良いかな?」と尋ねると、またいつものように「ハンバーグ」とのこと。ヤマシタさんと顔を見合わせてしまいました。
病院の少し向こうに『ガスト』という看板が見えたので、そこならハンバーグがあるからと歩いて行くと、更に3分先という看板でした( T_T)
お天気も不安なので、引き返してレストランを探していると、洋食屋さんがありました。ハンバーグのメニューもあってので、そこに決めました。
『焼きハンバーグライス』というメニューにしました。カップスープとサラダも付いています。
お料理が来て、食べてもらおうと、のんたんにスプーンを持たせましたが、なかなか口に運んでくれません(≧∇≦)

ヤマシタさんと、「食欲が無いねと」言いながら、見守っていました。それでも、暑いので栄養をつけてもらいたいと、お隣に座ってくださったヤマシタさんが、スプーンを口に運んで食べさせてくれました。
今日ののんたんは、ビンボーゆすりが多かったですね。これも今から思うと、のんたんが歯医者さんがイヤで緊張していた証拠だったんですね。
(顔をお茶碗と反対に向けて、あまり食べたく無い様子です。(*´ω`*))

それでも、ヤマシタさんの頑張りで、殆ど食べ終わりました。この後、スープも飲んでご馳走さまになりました。料金は、¥890でした。
お薬も飲みました。

1時半にお店を出て、T歯科大病院に向かいました。
病院では、受付をすると、3階に上がり、小児歯科の窓口で診断書を書き込むように言われました。
待っている間、のんたんは落ち着かない様子でした。
(緊張気味ののんたん)

そして名前を呼ばれたので、のんたんに「リュックからバスタオルを出して」と促しました。ところが、診察室に入った途端、のんたんは、パタリと立ち止まって前に進みません。先生と助手の方と私とで何とかのんたんを診察台に乗ってもらおうとするのですが、とても強い力で踏ん張っていました。
ようやく診察台に乗ってもらい、私は部屋の外へ。
部屋の中からは、のんたんのイヤがる声が聞こえてきます。ヤマシタさんと2人で、「のんたんが声を出している間は、治療が出来ないんじゃないか」と心配しました。中から、助手の方がたびたび出入りしていて、上手く治療ができるのだろうかと、心配でした。
それでも、30分後に終わりました。

治療内容などは、治療報告書に書いてありますと言われました。歯茎の隙間に歯石が溜まっていたとの事でした。
「次回の予約は?」と尋ねると、「お父様がいつもお電話でやっていらっしゃいます。」との事でした。
料金は無料でした。
のんたんには、私たちから「よく頑張ったね、偉かったね〜」と褒めて、「明日一緒にカラオケ行こうね」となだめました。
帰る前に、もう一度トイレに寄ってから駅に向かいました。
私は水道橋駅でお別れしました。
明日はカラオケ、よろしくお願いします。


歯医者さんのあと、長男は、ヤマシタさんといっしょに、
自宅に戻ってきました。


15年以上お世話になっている、ヤマシタさんと。


ヤマシタさんが、びっくりすることをおしえてくださいました。
「のんたん、指点字ができますよ。」と・・・。
えっ まさか? と思ってると、
「本当ですよ。」
と、私の目の前でやってみせてくださいました。


長男の手に、指点字を打つヤマシタさん。

長男、指点字を読んでいます!(泣)


ふがいない親と違って、
ヤマシタさんは、点字ボランティアの名手。
すごいです。^^
「ヤマシタさん、のんたんに家庭教師をお願いしたいです。」
と言ってしまいました。笑(本心です。)


それにしても・・・。
長男、歯医者がそんなにいやだったとは・・・(苦笑)。
いつもは夫と行くのですが、
そんなにいやがっているなどと、夫から聞いたことはありません。
今回は、大好きなホリイさんとヤマシタさんがいっしょだったので、
甘えていたのかも知れません。笑


初めてお願いした、歯医者さんボランティア。
無事に済んでよかったです。
これまでは、半年に1回でしたが、
歯石がたまっていたとのことなので、
もう少しこまめに行った方がよいかもしれませんね。


S園では、食後の歯磨きをきちんと指導してくださっているし、
歯科医のチェックも行ってくださっています。
そのおかげか、長男は今回も、「虫歯ゼロ」でした。
この状態を保っていけるよう、
歯科通院は、これからも続けていかねば、と思っています。


ホリイさん、ヤマシタさん。
暑い中、どうもありがとうございました。


この日は、もうひとつ、うれしいことがありました。
ボランティアのホリイさん、ヤグチさんから、
なんと、「退職のお祝い」をいただいてしまいました!


リュックとしても使える、バッグです。カワイイ^^

こちらは、2018年4月に、おふたりから長女の就職祝いに、といただいたお花です。


私達一家のさまざまな場面に、いつも寄り添ってくださっている、
ホリイさんとヤグチさん。
いつも、ほんとうにありがとうございます。^^

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