広州経由でチェンマイへ。タイで過ごした16日間 15 - 寝台車で朝ごはん / ホーチミンからの便り(2025年9月10日/7日め)
2025年9月10日 クルンテープ・アピワット駅で。(タイ・バンコク)
9月10日(水)- 7日め
朝5時半。
「朝食です。」
と言いながら、隣りの部屋を
ノックしている人の声で目が覚めました。
み「この電車、朝食付きなの?」
夫「知らない。
でもウチは頼んでないと思うよ。」
そうだよね…。
と思いながら、ドアを開けると、
朝食を運んでいる男性と目が合いました。
彼「朝食食べますか?
ひとつ150バーツ(約750円)です。」
けっこうな値段です。
150バーツあれば、
駅前食堂で、3人分の食事ができますから。
み「でも、寝台車の朝ごはん。
どんなのか、見てみたいよね。」
夫も同じ考えだったので、
ひとつだけ、注文してみました。
係の方が、食堂車から持ってきてくれた朝ごはんです。
み「わあい。朝ごはんだ。
なんか、ちょっとうれしいね。^^」
朝ごはんセットは、プラスチックの容器に入っていて、上に軽くトーストした食パンを載せて、さらに全体がラップで包まれていました。
中はこんな感じ。食パン、ジャム、目玉焼き、ハム、タコさんウインナー、サラダ、スイカ、オレンジジュース。
係の方が、ホットコーヒーも持ってきてくれました。カップに、電車のイラスト付き。^^
秀逸だったのはスイカ。持って食べやすいように、こんなふうにカットしてありました。
朝食セットはボリュームがあり、
ふたりではんぶんこしても十分でした。
そして、おいしかったです。^^
目玉焼きは、まだほんのり暖かくて、
列車の中でこんな朝ごはんを作り、
部屋まで持ってきてもらえるのだから、
高いなんて言っちゃいけないな、
って思いました。^^
朝ごはんをいただいているうちに、窓の外は見覚えのある景色に変わっていきました。半年前、ラオスからバンコクに移動したときに、列車の窓から見たのと同じ景色です。
34年ぶりのラオス、そしてタイへ。歩き続けた12日間 72 - ラオス・タイ国際鉄道③ ノンカイからバンコクへ(2025年3月18日/5日め)
あっ ドンムアン空港です。
み「ドンムアン空港が見えたってことは、
もうすぐバンコクに着くんじゃないの?」
夫「うん。もうあと20分くらいかな。」
それはたいへんってことで、
ここからは、残りの朝食を、
あわててモグモグ食べました。笑
半年ぶりのバンコクです。この街に戻ってくるのは、やっぱりウレシイ。^^
6時20分。クルンテープ・アピワット駅に到着。
ホームの開口部から先に、バンコクが見えました。
ランパーンを出発して、約11時間の旅でした。
私たちが乗っていた車両です。
「ただいま、バンコク。」
「おつかれさまでしたね。」
駅のベンチでちょっと休憩。交代で荷物の番をしながら、洗面所へ。トイレに行くときなど、相方に荷物を見ててもらえるのが、ふたりで旅行する利点かな。(←それだけか?🙄)
(つづく)
(おまけのお話)
8月19日から26日までの日程で、
ベトナム・ホーチミンに行きました。
そのときの日記です。
24回まで書いたのですが、
帰国して、その一週間後に
タイに行ってしまったので(アホ)、
タイの日記に紛れてしまい、
中断したままになっています。😓
いったいいつ完結できるのか
わからなくなってしまいましたが、
ベトナムから絵葉書が届いたので、
唐突に、ベトナムのお話をちょこっと
書いておこうと思います。
ホーチミンで最後の夜に宿泊したのは、
Vinpearl Landmark 81, Autograph Collection
というホテルでした。
ランドマーク81(Landmark 81)は、
高さ461m。
ベトナムでは最高層、
東南アジアでは二番目に高いビルで、
2018年に竣工しました。
ランドマーク81です。ものすごく高いので、街から突出しています。飛行機に乗ったとき、上空からホーチミンを見下ろしてもすぐにわかります。^^(ホテルのサイトから)
このタワーの上層部、ちょうど、雲から飛び出ている部分がホテルになっていて、客室からホーチミンが一望できるという、すごいロケーションです。
2024年1月25日。
カンボジアを旅行した帰りに、
ホーチミンでこのホテルに泊まりました。
素晴らしい眺望とラウンジでのおいしいお食事。
(一泊45000円くらいみたいですが、
すみません。ポイント利用なのでタダです。笑)
最高の思い出になるはずだったこの日、夫は、
「胸が痛い。」と言い出したのでした。
翌日、なんとか飛行機に乗り、
日本に帰国できたものの、
その後は、坂を転がり落ちるように悪化し、
入院→手術となりました。
そのときの日記です。
せっかくの、すばらしいホテルでの思い出は、
「夫の病気が始まった日」
になってしまいました。
その厄を落とします。^^
あれから一年半が過ぎました。
再び訪れたホーチミンで、
前回同様、最後の夜に同じホテルに泊まり、
今度こそいい思い出に変えよう、
というのが、MIYOの考えでした。
ということで、
1年半ぶりに宿泊した、ランドマーク81。
客室もラウンジも申し分なく、
ようやく、すばらしい思い出になりました。
(すみません。今回もポイント利用なので、タダです。😅)
ホテルがどんなにすばらしかったかは、
またいつか書きますが、
今日はその、おまけのお話です。
滞在中に、ホテルから、
オリジナルはがきをいただきました。
ホテルから見える景色の写真が、
そのまま絵葉書になったものです。
夫のはがき。
MIYOのはがき。ホテルの部屋から、ほんとにこんな景色が見えます。^^ 「Precious Things Dwindle」は、「たいせつな思い出をぎゅっと詰め込んで」って感じかな…?
マリオット系ホテルは、おもてなしが細やかで、
いつもすばらしいな、と思うのですが、
最近はさらに一歩進んだような気がします。
先日の、タイ・Empire Place での、
「タイの衣装体験」もそうでしたが、
滞在中に、そのホテルならではの、
ちょっとした工夫をしてくださるときがあり、
それがとても楽しい。^^
今回は、このオリジナルはがきがそれでした。
タダの絵はがきではないんです。
「このハガキにメッセージを書き、
フロントにお渡しください。
ホテルが郵送いたします。」
…という趣向。😊
もう年賀状を書くのもやめてしまったし、
手紙なんて、ほんと、書かなくなりました。
旅先からの絵葉書も、
30年くらい前まではよく書いていたのですが、
このところ、もうずっと書いていません。
今さら絵葉書かぁ…
と思わないでもないのですが、
「でも、どうせタダだからね。
やっちゃえ、やっちゃえ。」
…と、いつもコレですが。
夫「それはともかく、誰に書こう?」
み「ふたりで書きっこすればいいんじゃない?」
ってことで、夜、ホテルの部屋で、
お互い、相手に見えないようにしながら、
こっそり書きました。笑
(小学生が、夜、宿題やってるみたいな感じ。)
チェックアウトの時に、
そのハガキをフロントに渡したものの、
「ほんとに送ってくれるのかね?🙄」
と、私も夫も、半信半疑。
それから一か月が過ぎても、
ハガキが送られてくることはなく、
み「あはは。やっぱり送ってこなかったね。」
夫「もしかして、船便で送ってるのかも…。」
み「そしたら、一か月くらいかかる?」
などと、話し合っていました。
あまり期待はしていなかったのですが、
それでも、
「あのハガキ、どうなったんだろうねぇ。」
という気持ちは同じ。笑
ところが、その数日後に、突然届きました。
いっしょに出したのに、なぜか、
夫のが10月1日、私のが10月2日と、
別々に配達されましたが。🤣
ちょっと恥ずかしいですが。
はがきには、ホイアン・「日本橋」の切手が貼ってありました。私たちのために、わざわざこの切手を選んでくださったのでしょうか。
ホイアン・日本橋で。(2017年12月28日 長男と長女 22歳)
このときの日記です。
のんたんの冬休み-60 ベトナム8日間おトク旅 - 兄妹で、日本橋(2017年12月28日/5日め)
2023年、日本で、「日本・ベトナム外交関係樹立50周年」を記念して、特殊切手が発行されました。
一段め:郊外に広がる田園風景、首都ハノイにあるオペラハウス、ハロン湾
二段め:ホイアン旧市街(ユネスコの世界文化遺産)の日本橋、フエの王宮
三段め:ダナンの海とドラゴン橋、ホイアンのランタン
四段め:ホーチミンの近代的な高層ビル群
など、ベトナムを象徴する風景や文化が題材となっています。
この切手シートの二段めに、「ホイアンの日本橋」があります。
そして、シートの一番下にあるのは、ベトナムの経済発展を象徴するホーチミンの風景。その中央には、ランドマーク81が、しっかりと描かれていました。^^
ちなみにはがきは、船便ではなく、
航空便で届きました。笑
宿泊した日から一か月以上が過ぎたのを、
まるで見計らっていたかのように、
唐突に届いた絵葉書。
それは、遠ざかりつつあった旅の記憶を、
再びなつかしく、思い出させてくれました。
なんてすてきな心遣い。^^
2回めの、ランドマーク81は、
チェックアウトから一か月以上もたって、
こんなに楽しい思い出を
プレゼントしてくれました。
次にホーチミンに行っても、必ずまた、
ランドマーク81に泊まろうと思います。
(ポイントがあれば、ですが。)