MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
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をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
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小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
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コロナでも青森。奥入瀬の春の流れを追いかけて 17 - 奥入瀬渓流①(紫明渓と三乱の流れ)(2021年5月14日/2日め)

2021年5月14日 奥入瀬渓流・「三乱の流れ」を歩きました。(青森県十和田市)


5月14日


青森の旅、2日めになりました。
この日はホテルを出て、
観光する予定でしたが、
どこに行くかについては、
旅行に出発する前に、夫婦でモメました。


夫は、
「弘前城に行きたいんだ。」
と言います。
お城フェチの夫としては、
それしか考えられないみたいです。笑


我が家では、観光スポットの選定は、
すべて、夫が行います。通常は。
「私は別に、こだわりはないから。
 好きにしていいよ。」

という妻は、夫にとっては、
とても都合がよかったと思います。
自分の行きたいところばかりで、
予定が組めますからね。^^


ところが、このときばかりは、
違っていました。


「私、奥入瀬に行きたい。
 できれば十和田湖にも。」


この言葉、夫にはとても迷惑なことでした。
いつも自分の好きなように決めてる手前、
珍しく妻が言った希望を、無視できません。
でも、弘前城には行きたい。🤣


「なんで、奥入瀬に行きたいの?」
(↑すごおく、迷惑そうだった。爆)


「実は私もね。
 どんなところか、よく知らないのよ。」🤣🤣


それは、今から30年も前になるのですが。
その当時、MIYOは30歳。
ある無線システムの営業担当でした。
デモ機を抱えて、日本中を飛び回って、
たいへんおもしろい日々でしたが、笑
ある日、「八戸市民病院」に出かけました。
ン千万円の、大きな商談でした。
(そうか。あのとき私、八戸に来てるんですね。
 飛行機の日帰り出張だったので、
 観光なんてなにもしてませんが。)


そのときに同行してくださった、
青森担当の代理店・Aさんが、
「この商談が決まったら、必ず、
 奥入瀬にご招待しますよ。
 本当にすばらしいところですから、
 一生に一度は
 ご覧になっていただきたいんです。
 私は単身赴任で青森に来ましたが、
 初めて奥入瀬に行ったときの感動は、
 忘れられません。
 奥入瀬を見ただけで、
 『青森に転勤してよかった。』
 と思ったくらいです。^^」
と、熱く語られたのです。


残念ながら、その商談は、
あえなく撃沈。笑
「奥入瀬ご招待」の話も消えました。
けれど、あのときのAさんの言葉を、
私はずっと、忘れることができませんでした。
それ以来、私の中で、
「奥入瀬は、いつか行ってみたいところ」
になっていたのです。


その青森県に、再びやって来ました。
調べてみたら、青森屋から奥入瀬までは、
車で一時間程度の距離。
近いじゃないですか。笑
ならば、この機会にぜひ行きたい。


夫は当初、
「奥入瀬は近いから、初日か最終日に、
 空港‐ホテル間の移動のついでに行こうよ。
 で、2日めは弘前城に。」
とか言って、あれこれと抵抗していました。
MIYOは、
今回の旅の目的は、
 『青森屋と奥入瀬』だから。
 ついでに奥入瀬だなんて、ありえない。」
と、拒否。笑


最終的には、夫が自分からあきらめました。
「やっぱり、ホテルから弘前までは遠い。
 移動時間が長すぎて、
 あまり観光ができそうにないから、
 またの機会にするよ…。」
と。🤣


「星野リゾート 青森屋」から奥入瀬までは、車で約1時間。弘前までは、2時間くらいかかりそうです。

ちなみに、この旅行の7か月前に出かけた白神山地は、青森の西端でした。今回訪れたのは、東側エリア。地図を見て、青森県は本当に広く、そして自然の宝庫であることを実感しました。写真は、世界遺産 白神山地・「鶏頭場(けとば)の池」です。(2020年10月26日 青森県中津軽郡)


さて、「行きたい」と言いはってる本人が、
どんなところなのかよくわかっていない、😅
奥入瀬渓流(おいらせけいりゅう)に、
到着しました。


ふわぁ…。


緑がね…。
新緑の、その緑がですね…。
美しすぎて、言葉にならないのです。


空を見上げたら、この通り。あたり一面が、新緑の緑でした。


【奥入瀬渓流】
青森県十和田市の十和田湖東岸の子ノ口(ねのくち)から北東に、焼山までの約14kmにわたる、奥入瀬川の渓流です。渓流沿いにはいくつもの滝が点在し、この道は「瀑布街道」とも呼ばれています。十和田湖への魚の遡上を阻止してきた魚止めの滝でもある銚子大滝をはじめとして、阿修羅の流れ、雲井の滝等多くの景勝地があり、新緑や紅葉の時期は多くの観光客で賑わいます。
1928年(昭和3年)に、十和田湖とともに名勝及び天然記念物に、さらに1936年(昭和11年)には十和田国立公園(現:十和田八幡平国立公園)に指定されました。さらに、1952年(昭和27年)に、特別名勝及び天然記念物に格上げされました。


すごいです。こんな道が、ずううっっと続いてるんです。


さて。
ここから、なんですが。
十和田湖の方向に向かって、
約14キロの遊歩道を、
散策できるようになっています。
(逆方向もあり)


歩いたら、約4時間というところでしょうか。
(あとで調べたところによると、
 もっとかかるのだそうです。)
でも、ものぐさなMIYOが、
そんなに歩くわけはないんで…。笑


大丈夫です。
渓流沿いには、遊歩道と平行して、
車道が整備されているのです。😄
つまり、徒歩なら一日かかる距離を、
車で一気に走ってしまおうと。爆
ムラゴンで山歩きしている皆さんからは、
頭を叩かれそうですね…。
(スミマセン)


そんなわけで、青森の旅。
2日めのメインは、奥入瀬渓流散策です。
(散策じゃなくてドライブだろ、
 とつっこまれそうですが。)


【奥入瀬渓流散策エリア】
深い自然林におおわれた奥入瀬渓流には、千変万化の水の流れが生む、躍動感あふれる景観が展開しています。両岸に迫る断崖は、軽石や火山灰が高温の状態で堆積し、熱と自重によって生成された溶結凝灰岩といわれるもので、奥入瀬の景観に迫力をもたらしています。
渓流に沿って、流れとほぼ同じ高さに車道と歩道がつくられています。尾根や山腹の道から渓谷を眺めるのとは、また趣の異なった景観を味わうことができます。大木の梢が幾重にも重なって大空をおおい、緑のトンネルが続く散策道。森林美に魅せられて歩く約14キロの道のりは、感動の連続です。


奥入瀬渓流散策エリアです。遊歩道と車道が、ほぼ並行して走っています。この車道を、焼山から子ノ口に向かって、走り抜ける予定。^^


しゅっぱあつ! なぜか、やけにうかれていますね。😅

最初のスポットは、「紫明渓」です。


【紫明渓】
かつてこのあたりは、玉石を敷きつめたような河床に澄んだ水が流れる美しい場所でしたが、今では土砂がたまり、昔の姿は失われてしまいました。しかし、河原の広がりのあるこの付近は冬の景色が素晴らしく、季節と場所を選べば今も捨てがたい撮影ポイントのひとつです。


冬はこうなるみたいです…。(画像をお借りしました)


続いて、「三乱の流れ」に到着


【三乱(さみだれ)の流れ】
豊かな水量にもかかわらず、流れはそれほどきつくありません。おだやかな流れのなかにほどよく配置された岩の上には、さまざまな植物が生えています。撮影に最適の時期は、何といってもムラサキヤシオ(紫八染)が岩の上に咲き乱れる5月中旬です。


5月中旬って、今じゃないですかっ。笑
ってことで、車を降りて、
歩くことにしました。
ムラサキヤシオを探します。^^


「ところで、ムラサキヤシオってどんな花?」ってことで、あわててスマホで検索。こんな花だそうです。(画像をお借りしました)

写真を頼りに、探しました。ムラサキヤシオ、ムラサキヤシオ…。

渓流を流れる水のほとんどは、十和田湖から流れ出たものです。そのため、どんな大雨でも増水することはほとんどないそうです。その結果、川の中に点在する岩にも植物が生え、奥入瀬特有の景観を形づくっています。

あっ。ムラサキヤシオを見つけました!

こっちにもあります。


ムラサキヤシオをさがしながら、
渓流を少し、歩きました。
愛らしいピンクのムラサキヤシオは、
とてもかわいらしかったけれど、
でも実は、花よりも、緑の美しさの方が、
ずっとずっと、胸にしみていました。
自分の周りを埋め尽くす新緑の緑が、
あまりに美しくて、涙が出そうでした。


(つづく)

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