コロナでも青森。奥入瀬の春の流れを追いかけて 5 - 青森屋・渋沢公園(津軽金山焼回廊と浮見堂)(2021年5月13日/1日め)
2021年5月13日 青森屋・浮見堂です。(青森県上北郡)
5月13日
青森屋の敷地に広がる、
古牧温泉渋沢公園ををお散歩しています。
左から、青森屋西館、八幡馬ラウンジ、そして菱刺しの庭(という名の家)です。
その右側には、南部曲がり家もあります。沼に沿ってぐるりと歩いて、あそこまで歩いてみようと思います。
津軽金山焼回廊です。この通路に沿って、たくさんの金山焼が飾られています。
津軽金山焼のお皿を、ネットで調べてみました。独特の風合いですね。(以下2枚、画像をお借りしました)
青森屋が作成した、津軽金山焼の風鈴。
【津軽金山焼】
釉薬(ゆうやく)を使わずに1350度の高温でじっくりと焼き固める、「焼き締め」という技法を使っており、独特の深みのある色合いが特徴です。青森屋では、食器、照明、タイルなどに、津軽金山焼を使用していますが、2018年には、津軽金山焼の新たな魅力としてオリジナルの風鈴を作成しました。風鈴の音色で涼を感じながら渋沢公園を散策する、という趣向で、「夏のきろかろ散歩」というアクティビティを催行したそうです。
きろかろ:青森の方言で、「きょろきょろ」の意味です。
回廊に並ぶ、津軽金山焼です。ねぶたがモチーフになっています。
津軽金山焼回廊を歩きました。手前3個の回廊焼は八幡駒で、その次の3個が林檎です。^^
そして、沼に面して並ぶランタン。これも、津軽金山焼です。
夜間には明かりが灯されて、こうなります。(以下2枚、画像をお借りしました)
回廊のベンチに腰掛けると、ランタンの向こうに、浮見堂が大きく見えました。
津軽金山焼回廊の隣りに並ぶ、弁財天と鍾馗様です。仏教が日本に伝来した奈良時代末期、弁財天と鍾馗様の進行が、日本古来の素朴な男女信仰と混合し、村落の悪魔除けとなりました。渋沢公園では、弁財天と鍾馗様を守護神として祀り、来場者の無病息災を願っているそうです。
その隣りには、「日本古来の素朴な男女信仰」も祀ってありました。
これで、沼をほぼ半周しました。次は、あの浮見堂まで歩いてみます。
浮見堂です。沼の中にせり出した部分に作られているので、遠目では沼に浮いているように見えます。
お堂の正面に、しめ縄がはってあります。
浮見堂の裏側にまわると、沼の向こうに楓林橋が見えました。緑が美しくて、見とれてしまいます。
浮見堂の正面です。
ガラス越しに、中をのぞいてみました。どうやらこの中で、結婚式が挙げられるみたいです。沼に浮いたお堂で、結婚式…?
ようやくわかりました。お堂の周囲に、このだだっ広いコンクリートの床がある理由が。お堂から続く、このウッドデッキの舞台を、たぶん、挙式後の新郎新婦が歩いたんでしょうね…。そして、ふたりを囲むように、大勢の招待客が、この場所に立っていたのでしょう。
沼の上に浮かんだこの場所で、おそらく、
華やかなガーデンパーティーが
開かれたのではないでしょうか。
その先に見えるのは、見事な景色でした。
こんなすばらしい光景が、
ホテルの中に広がっているなんて…。
この場所が、かつては、
たくさんの宿泊客や招待客で、
にぎわっていたことでしょう。
今は人影もなく、静かな沼のほとりに、
私たちふたりだけが、佇んでいました。
(つづく)