MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
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をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
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小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
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ベトナム・カンボジアを歩いた14日間 28 - アンコールワット① 西参道から西塔門へ(2024年1月17日/6日め)

2024年1月17日 アンコールワット・西参道で。(カンボジア・シェムリアップ)


1月17日(日)- 6日め


今回の旅でアンコールワットに行くにあたって、
タクシーという選択肢ははじめからなく、
当然のように、トゥクトゥクを
利用するつもりでした。
(安いですから。笑)


まずは Grab でトゥクトゥクを呼ぼうと、
アプリを開いたのですが、目的地の候補欄には、
「アンコールワット」という名の行き先が
3つもあります。
どれにすればいいかわからなかったので、
ホテルのフロントで聞いてみました。
すると…。


「アンコールワットまで行くのなら、
 ホテルでトゥクトゥクを手配できますよ。
 料金は、1日貸し切りで20ドルです。」
とのこと。


ワンウェイで遺跡に出かけた場合、
帰りのトゥクトゥクが見つからない場合もある。
…と、そういえばなにかに書いてありました。
帰りの便を考えると、たしかに、
1日貸し切りにした方がいいかも。


念のため、Grab で、
片道だけを手配した場合の料金を調べて、
「1日貸し切りで20ドル」というのが、
法外に高いわけでもないことを確認。


「OK。それではお願いします。」
と答え、料金をクレカで支払いました。
手持ちの現金が少ないので、
クレカで払えるのは助かります。^^


注:このときは、「20ドルにはホテルのマージンが入っているので、路上でトゥクトゥクを交渉すればもっと安いのだろうな。」と思っていました。でも、時間のロスや手間を考えたうえで、20ドルでOKとしました。しかし帰国後、たまたま、カンボジア関連のテレビ番組を見ていたら、「シェムリアップでトゥクトゥクを一日チャーターしたら、料金は30ドル」と紹介されていて、びっくり。5つ星ホテルでの手配だったにもかかわらず、かなり良心的な価格だったようです。


さて、支払いを終えたときには、すでに、
ホテルから手配されたドライバーさんが、
私たちの後ろで待っていました。


ドライバーのイエップさんといっしょに。ホテルでいつも待機しているトゥクトゥクだからなのか、街で走っているトゥクトゥクよりもきれいです。座席だけでなく、背当てやひじ掛けにもブルーのカバーがかけられていました。


イエップさんから、
「どこに行きたいですか?」
と訊かれたので、
「ええっと…。
 アンコールワットとアンコールトム。」
と答えました。
どちらかひとつにしてくれ、
と言われるかと思ったら、
「それから?」
と…。🤣


えっ もっと行ってくれるの?
と思いながら、
「タプローム…。」
と遠慮がちに言うと、
「オーケイ!!」🤣


うわ~、みっつも行ってくれるんだ。
さすが貸し切り…と感心していたら、
トゥクトゥクが動き始めました。


しゅっぱあ~つ!


トゥクトゥクが、風をきって走ります。最高に楽しい。😄


途中で、
「チケットは持ってますか?」
と訊かれたので、
「ないです。」
と答えると…。


イエップさんがまず連れて行ってくれたのは、こちら。「アンコール遺跡群チケット販売所」です。

この販売所で、「アンコールパス」を購入します。


【アンコールパス】
アンコールワットをはじめとするカンボジアの遺跡を観光するためには、「アンコールパス」と呼ばれる入場券を購入する必要があります。「アンコールパス」とは、アンコール・ワットを含めたシェムリアップ周辺の遺跡群を見学するための入場券です。シェムリアップ周辺のほとんどの遺跡が、「アンコールパス」の対象になっています。パスには、1日券、3日券、7日券があり、期間内であれば、対象となっている遺跡を何度でも観光することができます。入場回数に制限はありません。

なお、遺跡ではパスを販売していないので、事前に必ず、アンコールパスを購入しておく必要があります。


販売所の中に入ると、30個以上のカウンターが並んでいて、どこも人だかりができていました。とはいえ、それほど待つこともなく、すんなりと購入できました。


私たちが購入したのは、1日券(37ドル)です。
遺跡めぐりは3日間続くのですが、
1日分しか購入しなかったのには、
理由があります。


MIYOは事前になにも調べていないので、
わけがわかりませんでしたが、🤣
とりあえずここでは、
旅のスケジュールを作った夫の言葉に従って、
1日券を購入しました。


カウンターで代金を支払うと、その場で写真を撮られ、完成したアンコールパスを受け取りました。

こちらは、14年前に購入した、家族4人のアンコールパスです。このときは、3日券(当時は40ドルでした。現在は62ドルです。)を購入しています。よく覚えていないのですが、遺跡群に行く途中、ワゴン車の中で写真を撮ったような記憶があります。その後、ガイドさんが販売所に行って、4人分のパスをまとめて作成してくださったようです。(2010年7月26日 のんたんとあみちゃん・14歳/中3


パスを購入するところで
30分くらいのロスがありましたが、
朝8時半にホテルを出発して、
45分後の9時15分、
ようやく、アンコールワットの入口に到着。
イエップさんとは、ここでお別れです。


係員にパスを見せて入場しましたが、広い公園のようなところに、舗装された道路があるだけ。


み「アンコールワットはどこなの?」
夫「あそこだよ。」


…と、夫が指さす方を見ると、たしかに、道路のずっと奥に、アンコールワットらしきものが見えます。つまりここは、アンコールワットへと続く参道ということになります。しかし遠い…。笑

とりあえず、遺跡をめざして歩きました。アンコールワットまでの距離は、約300メートルです。

参道の脇に、いくつものナーガ(ヘビの神)が見えてきました。

これがナーガです。7匹のヘビの頭がつながっています。

やがて、参道の両側が湖のようになります。これは、アンコールワットの周囲に広がっている「お濠」です。

アンコールワットの広さは、東京ドーム15個分。その周囲は、環濠と言われる「お濠」で囲まれています。お濠の幅は、約190m。(画像をお借りしました)

アンコール遺跡のほとんどの寺院は東向きなのですが、なぜかアンコールワットは、正面が西側に向いています。したがって参拝者は、西側正面の参道から寺院に足を踏み入れることになります。それが、今歩いている、「西参道」です。お濠の向こうには建造物が見えていますが、これは西塔門です。


【西向きのアンコールワット】
建造時、アンコールワットでは、ヴィシュヌ神が祀られていました。ヴィシュヌ神は太陽の神なので、「太陽がヴィシュヌ神の背後から昇るように」と考えて西向きに造った、という説が有力です。


この西参道は、かつて上智大学が、何年もかけて修復に尽力したエリアなので、「上智大学修復ゾーン」と言われています。歩いていると、地面におもしろいものを見つけました。

石が、人の足の形に削られています。古の職人がいたずらしたのでしょうか。笑 石には、ところどころに丸い穴があいています。これは、アンコールワットを建造する際、石を運ぶために開けた穴です。


穴に木の棒を突っ込み、水をかけて、
木の棒を膨らませると、
棒が石から抜けなくなります。
その棒に縄をつけて、
石を運んだのだそうです。


この丸い穴、アンコールワットを歩いていると、
あちこちで見つけることができます。
昔の人々の知恵だったのですね。^^


西参道をさらに歩き続けると、両側をお濠に囲まれたエリアが終わり、目の前に石の建造物が広がります。左右にどん!と延びる巨大な門。これが「西塔門 (West Pylon)」です。

これは、14年前に、お濠の手前で撮った写真です。お濠の奥には、茶色い西参道が延びていて、その先にある、横長の塀のような建造物が、西塔門です。(2010年7月26日 のんたんとあみちゃん・14歳/中3)

これも西参道です。両側にお濠があり、奥に西塔門が見えます。

その同じ場所にいる、現在の私たち。🤣


入場券チェックポイントから入場し、
両側にお濠を見ながら西参道を直進して、
西塔門の前まで来ました。


次回は、西塔門からさらに、
アンコールワットの伽藍へと歩いていきます。


いまここ。😄(現在地は、西塔門の前です。地図の画像は、「クロマーマガジン」からお借りしました。)


(つづく)

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