MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
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をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
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小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
http://limings.sweet.coocan.jp/

定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 121 - ベトナム民族学博物館②(2019年10月18日/48日め)

2019年10月18日 ベトナム民族学博物館で。


10月18日


ベトナム民俗学博物館の入り口で、
MIYOが待っていたちょうど同じ頃、
夫と長女は、ようやくハノイに到着しました。


ハノイ・ドイモイ空港のロビーです。


この日は、勤務先の「空港送迎車」を手配してもらっていました。
到着便に合わせて、空港で出迎え、
宿泊先のホテルまで送ってくれるサービスです。
料金は、1500円。
この「空港送迎車」は、日本からネットで依頼でき、
タクシーよりも安心ということで、お客様に好評です。


ご予約の詳細はこちらです。


MIYOは、この日、
空港で出迎え→民俗学博物館→JVTA社
というルートで、実費でお願いしてありました。
(でも結局、代金は受け取ってもらえず、
 タダになってしまいました…。)


ノイバイ空港で。右は、出迎えに来てくれた車です。


炎天下で待つこと一時間半。
ようやく、夫と長女を乗せた車が到着しました。
車から降りて、MIYOに向かって手を振る長女。
ふふふ…。^^


ベトジェットの出発時間が一時間以上遅れたため、
博物館の見学時間は、15分しかありません。
なにを見たいか、と夫に尋ねると、
博物館の中ではなく、庭が見たいとのこと。


実は、この博物館の裏庭には、
各民族の住居やお墓が移築されているのです。
その数、大小合わせて、20以上。
かなり広大な、「少数民族住宅展示場」となっています。


「少数民族の服は、ほかでも見られるけど、
 家は簡単に見られないから、
 そっちの方が行きたいんだ。」
ですと。


久しぶりに会った長女と、裏庭に向かって歩きます。


数分歩くだけで、こんな家がいくつも見えてきました。


ずいぶん背の高い家です。これはたしか、博物館内に模型があった家と同じタイプだと思います。

これですね。^^

喜びいさんで、階段を上がる夫。ついていく長女。笑

家の中に入ることもできます。


日本から6時間もかけてやってきて、空港からいきなりこんなところに連れてこられて、ムスメの胸中やいかばかり…。こんな親だと思って、あきらめてね(苦笑)。

敷地の全体図。入り口をはいってすぐの、バウムクーヘンのようなのが、博物館。その後ろの緑色の部分が裏庭で、「少数民族住宅展示場」です。


全体図を見てみると、
少数民族の住居だけで、18軒もありました。
実は、博物館よりも、
裏庭部分の方がはるかに広いというのが、
この地図を見るとよくわかります。


見学時間が15分しかなくて、
ちょっと残念でした。


(つづく)

定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 120 - ベトナム民族学博物館①(2019年10月18日/48日め)

2019年10月18日 ベトナム民族学博物館で。ベトナムには、54もの民族が住んでいます。


10月18日


夫・長女との待ち合わせ場所に決めたのは、
「ベトナム民族学博物館」でした。
もちろん、夫のリクエストです。笑


私だったら、こんな予定は組まず、空港から、
タムさん、ローさんが待っている家に直行します。
でも、なにしろ「ハンキュウ」の夫です。
阪急交通社並みに、ぎりぎりのスケジュールを詰め込んでいて、
「空港からは、とにかく
 この博物館へ行きたい。」と。


はいはい。わかりましたよ…。


ってことで、国立歴史博物館から、
ベトナム民俗学博物館に向かいます。


でも、これ、かなりの距離があるんです。
国立歴史博物館は、ホアンキエム湖の東南。
そしてベトナム民俗学博物館は、
はるか向こうの、タイ湖のさらに西側です。
つまり、ほとんど旧市街を横断するようなもの。


事前に、ローさんに訊いてみたのですが、
「あまりに離れすぎていて、
 両方をつなぐ、ちょうどいい路線バスはない。」
とのことでした。


そこで、路線バスをあきらめて利用したのが、
バイクタクシーです。笑


MIYOが載せてもらった、バイクタクシーです。この緑のジャンパーは、Grabという、バイクタクシー組合のユニフォームだそうです。料金は、乗る前に交渉します。


Grabのお兄さんの後ろに乗っかって、
旧市街を大横断!


「あ~、私、
 とうとうこんなものにまで、
 普通に乗るようになっちゃった。」


と思うと、なんだか笑えてきます。^^


この日はすでに、ハノイに着いて48日めになっています。
毎週末、ハノイの旧市街をかなり歩いていたので、
MIYOが知っている場所を、
バイクが通りかかることも多いんですね。^^
「あっ 今は**のあたりだなあ。」
などと、頭の中で地図を描けるくらい。^^


自動車よりも効率よく走るバイクタクシーですが、
それでも、30分近く走りました。
いい気持ちで市内を走り回っているうちに、
めざす博物館に到着しました。


ベトナム民俗学博物館。右側に見えるのが、入場券売り場。左側には、ATMがありました。

入場料は、40000ドン(約200円)。

ついでに、ATMで、1000000ドン、おろしておきました。ゼロが多いですが、日本円にしたら、5000円です。^^  ベトナムでは、お金を使う機会があまりなかったので、結局、このお金は、帰国する日まで使わず時じまいでした…。


この、民俗学博物館には、
ベトナムを代表する54の民族の、
暮らし、風俗、祭礼などが、展示されています。


ベトナム全土から収集された資料は、
1万5000点にも及ぶそうです。
生活道具や衣装、図解や模型、ビデオを用いて、
視覚的に展示している部分が多いので、
とてもわかりやすく、
楽しみながら見学することができます。


展示は、北部、中部、南部と、
地域ごとに分けられています。
順路をたどりながら見ていくと、
ベトナムが多民族国家であるということが、
よくわかります。


夫が、
「ハノイでは、どこよりもここに行きたい」
と言っていた博物館でしたが、
当の夫を差し置いて、
私ひとりが見学することになってしまいました(苦笑)。


なにしろ、飛行機が遅れたのだから、
仕方ありません。
…ということで、
とりあえず、中に入ってみました。


魚を取るときに使う、魚籠(びく)。竹で編んだ魚籠を、自転車に満載して売り歩きます。

ノンラーを作る手順と材料を説明しています。

「ノンラーの村」で、これらの材料が山積みにされていたのを、思い出しました。


以前、ローさんに連れて行ってもらった、
「ノンラーの村」(ラン・チュオン)で見たのと
同じ材料が展示されていました。
こうして順に並んでいると、
なにをどこで使っているのがが、
よくわかります。^^


ノンラーの村へ行ったときの日記はこちらです。


そして、色とりどりの、美しい民族衣装が続きます。民族ごとに異なる衣装の実物が見られます。

館内には、少数民族の家屋が移築されていて、中に入ることもできます。

カゴのおもちゃのようですが、実はこれ、少数民族の家屋の模型です。天井が高いですね。屋根についている飾りの実物が、右側に置かれていました。

こちらも、少数民族の家屋です。右奥に、もうひとつ、別のタイプも見えます。民族ごとに、衣装だけでなく、家まで異なるんですね。^^


2時前に、この博物館に着いて、
中を見学したあと、
3時に、正面玄関に行ってみました。


本当は、1時半にハノイに到着するはずで、
手続きを終えて、空港をでるまでに1時間。
そこから博物館まで、車で1時間。
なので、博物館で、3時半ごろに会う、
ということになっていました。
でも、出発が1時間遅れたのだから、
博物館に到着するのは、
4時半ごろになってしまうと思われます。


でも、もしかして…、
「手続きが早くすむかもしれない。
 空港から博物館まで、案外早く到着するかもしれない。」
…などと考えてしまって。
まあ、一応、待ち合わせ場所にいたほうがいいかな、
と思ったわけです。


3時から、正面玄関の、鉄柵の内側で、
炎天下の中、待って、待って、待って、待って…。


結局、夫と長女が乗った車が到着したのは、
想定どおりの、1時間半後、でした。
私、炎天下に1時間半も、立ち尽くしていたんです。


いつも、ぎちぎちに予定を詰め込む夫。
結局、そのワリをくうのは、本人ではなく、
ほとんどの場合、私、なのでした(怒)。


(つづく)

定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 119 - 国立歴史博物館(2019年10月18日/48日め)

2019年10月18日 国立歴史博物館で。入り口で記念写真を撮る、子どもたち。


10月18日


さて、今日はいきなり、変わった朝ごはんです。


朝ごはんは、松山銘菓、「一六タルト」。笑 きゅうり、ヨーグルト、ハス茶といっしょにいただきました。

兄夫婦が、お土産にと、日本から持ってきたものです。スポンジの中に、あんこと大きな栗が入ってる、和風ロールケーキです。


「そういうものは、喜ばれないと思うよ。」
…と、私がとめるのもきかず、
兄が日本から持参したお土産でした。
ですが、意外にも、
ローさんとタムさん一家には好評だったようです。
「これ、おいしいね!」
と、とっても喜ばれました。


まあ、なにはともあれ、
気に入ってもらえてよかったです。^^


そして、一六タルトの朝ごはんという、
珍しい食事を終えたころ、
朝いちばんに、夫から、
残念な知らせが届きました。


「今日のフライトは、
 出発が一時間遅れるそうです。」


やれやれ…。


夫と長女は、5日間の予定でやってきます。
もともと、ベトナムには、
夫がひとりで来る予定でした。


この日は、即位の礼があり、
日本が3連休になるとのことで、
それに有給休暇を2日加えれば、5連休になります。


そうやって5日間のお休みを捻出し、
10月18日の朝のフライトで夫がベトナムに来るのは、
私が日本にいるときから決まっていたことでした。


すると、長女が、
「私も行く。
 おかあさんに会いに行く。」
と言いだし、同じように休暇をとって、
夫と同じフライトのチケットも買ってしまいました。^^


かくしてこの日、朝9時半のベトジェットVJ933便で、
夫は長女といっしょに、
成田を出発することになっていました。
ところが、出発が一時間も遅れるとは…。


空港で出発を待つ、夫と長女。

ベトジェットVJ933便です。行きも帰りも、私が利用したのと同じフライトです。往復で、ひとり30000円くらい。

結局、一時間以上遅れて出発したそうです。


ベトナムに着いてからは、
夫の希望で博物館に行き、
夕方、MIYOが住んでいる家にお伺いします。
さらにその後、夜行列車でサパに出発する、という、
ぎちぎちのスケジュールを組んだのは、
もちろん夫、別名「ハンキュウ」です。


「ただでさえ、余裕のないスケジュールなのに、
 一時間も遅れるとなったら、
 予定はどうなるのだろう。」
と思いましたが、
気をもんだところで、どうにもなりません。


まあいいや。
私は私でやるよ。
…ってことで、私も、
お昼前に家を出発しました。


出発が一時間遅れなので、
夫と長女が到着するのは、
午後2時半ごろだと思われます。


待ち合わせ場所に来るのは、さらにその一時間後で、
3時半くらいでしょうか。
それまでには、かなり時間がありましたが、
とりあえず、私には、
ふたりが来る前に、
行っておきたいところがありました。


それは、「国立歴史博物館」です。
この博物館は、ふたつの施設がセットになっていて、
そのひとつである、「旧・革命博物館」には、
一週間前に行きました。



そのときに、もうひとつの、
「元祖・歴史博物館」の方には行きそびれたので、
それが気にかかっていました。


ネットで調べてみると、
「チケットは3日間だけ有効」だとか?
しまった…。
チケットの有効期間が終わっています(苦笑)。


チケットは、ふたつの博物館の入場券がセットになっていて、40000ドン(約200円)です。「10月12日」というスタンプが、しっかり押されてしまっています。すでに、6日も経過しています(汗)。


まあ、でも、
行けばなんとかなるかも(爆)。
とりあえず、行ってみよう、と。


国立歴史博物館の正門。入り口は小さいのですが、中は意外に広く、見ごたえ十分です。


入り口をはいって、
なにくわぬ顔で、チケットを出したところ、
係の人は、6日も前の日付だとは、
全然気がつかなかったみたいで、
そのまま入れてもらえちゃいました。笑
よかった、よかった…。^^


王朝時代の装束や物品が展示されています。


フエにある王宮の、全体写真。

通路を歩いて反対側に行くと、そちらには、古代の石像が展示されていました。

表情が、カンボジアのクメール像と似ています。


売店に入ってみたところ、女性スタッフが英語で、
「日本人ですか?
 私の娘は、今、日本に留学してるのよ。^^」
と話してくれました。


ハノイを歩いていると、ベトナムの人が、
気さくに話しかけてくれるのは、
そう珍しいことではありませんでした。
日本を好意的に見てくれているなあ、と感じます。
うれしいですね。^^


(つづく)

定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 118 - ランチはブンカー(2019年10月17日/47日め)

2019年10月17日 ブンカーのお店。テラス席に、アオザイ姿で食べている女性がいました。


気がつくと、ハノイ生活の連載が100回を超えていました(苦笑)。
だんだん、従来のカテゴリーが合わなくなってきたので、恥ずかしながら、今回から、ベトナムのカテゴリーにしてみました。ご祝儀で、バナーを押していただけるとうれしいです。^^   よろしくお願いいたします。

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10月17日


さて、兄夫婦が日本に戻って、
「つかのまの」静けさがやってきた、と書きましたが、
それも今日まで、です。
なぜかというと…。
実は、明日、今度は、
MIYOの夫と長女がやってくるのです!(爆)


2週続けて、日本から、
私の身内がやってくるということで、
勤務先には、怒涛のような日々です(苦笑)。


タムさんからは、またまた、
「ぜひ、うちにごはんを食べに来てください。
 ベトナムに着いた日と、
 日本に帰る日と、
 2回来てください。」
と言われてしまうし。
まったく、ありがたいやら、申し訳ないやら。笑


どうして、
「ベトナムに着いた日と日本に帰る日」
なのかと言いますと…。


明日から、MIYOもいっしょになって、
家族3人で、旅行に出かける予定に
なっているからなのです。


行き先は、ベトナム北部のSAPA 。
列車に乗って、中国国境まで行ってきます。^^
つまり、夫と長女がハノイにいるのは、
「着いた日と帰る日」だけなのです。


今や、私から「阪急(交通社)」と呼ばれている夫ですが、
今回も、「ハンキュウ」の名に恥じない、
超過密スケジュールを組んでしまいました。
なんと、ハノイに着いた日の夜に、
そのまま、寝台列車で中国国境に行く、と。笑


夫と長女は、3泊5日の予定でやってくるのですが、
まともにホテルに泊まるのはひと晩だけ。
あとのふた晩は夜行列車、という、
またまたすごい強行軍です。
(もう、笑うしかない…。)


ということで、
オフィスで穏やかに仕事をするのは今日まで。
明日からは、またもや、
どたばた旅行が始まります(苦笑)。


朝ごはんです。スクランブルエッグ、サラダ、ヨーグルト、アイスハス茶。


お昼ごはんは、タムさんの提案で、
ブンカーを食べに行くことになりました。
昼食は、たいてい、家で食べます。
3人で外に食べに行くのは、
この日が初めてでした。


近所にある、ブンカーのお店。

テラス席になっていて、家の中にもテーブル席があります。下の写真の右側に写っているのが厨房ですが、お店の内部にも、奥にキッチンがありました。

タムさん、テラス席はいやだったようで、お店の中へと入って行きました。

お店の中です。奥にキッチンが見えますが、これは家族用。一階の半分をお店にして、奥を家族のダイニングキッチンとして使うスタイルを、ベトナムではよく見かけます。

ブンカーを3つ、注文しました。ブンという、そうめんのような細い米麺を、温かいスープでいただきます。上に魚(カー)のから揚げを載せるので、ブンカーと呼びます。

ブンカーです。このお魚のから揚げが、サクサクとしておいしいのです。^^

必ず、葉物野菜の盛り合わせがついてきます。

こんな感じで、ブンカーの上にかけていただきます。

ちなみに、MIYOは左きき。笑

タムさんとハイさん。お昼ごはんは、いつも3人いっしょでした。^^

このお店の仏様。まあ、大体どこでも、仏様はこんな感じですね。

しつこいようですが、ウチの美しい仏様。^^   仏壇は同じタイプなのに、飾る人のセンスで、こんなにも変わります。

ブンカーのお店で売っていたサトウキビ。タムさんがひと袋買って、3人でかじりながら帰りました。^^

晩ごはんです。

焼豚、いんげんのソテー、ベトナム風オムレツ、ピーナッツ、ごはん、ほうれん草のスープ。


おいしいものをいっぱい食べて、
今日も楽しい一日でした。
明日はいよいよ、
日本から、怪獣が二匹やってきます。笑


(つづく)

定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 117 - フォーのかたまり(2019年10月16日/46日め)

2019年10月12日 路上理髪店。歩道にイスを置き、塀に鏡やタオルをひっかけて、今日も元気に営業中。


10月16日


ベトナムでは、月~金は、仕事をしておりましたが、
3食(そのうえ時々)昼寝付き、という、
恵まれた生活をおくっておりました。^^


タムさんが作ってくれるごはんは、
どれもとてもおいしくて、
それについては、感謝しています。


でも、唯一の難点は、
ごはんを多めに作ってしまうこと。
そしてそれを、MIYOのお皿にどんどん盛ってしまうこと。
…でした。(苦笑)


なかでも忘れられないのが、この日の昼食です。


まずは朝ごはんです。きゅうりのサラダ、ゆでたまご、ヨーグルト、ハス茶。「少なくしてください。」と何度も言い続けたおかげで、このころには、朝ごはんだけは、量が少なめになっていました。

お昼ごはんは、タムさん、ハイさん、MIYOの3人でいただきます。鶏肉のフォー、チキンカツ、サラダ。


上の写真で、左端にある、
タムさんのフォーの少なさに、ご注目ください。
手前がMIYO、そして右端がハイさんです。
タムさんは、「3人で食べるから」と、
インスタント袋麺のフォーを3個使います。
そこに具をいっぱい入れるので、量が4人分になってしまいます。


それでも、自分の器には、
「痩せたいから」と、0.5人分しか入れません。
そして、残った3.5人分のフォーを、
MIYOとハイさんの器に、全部入れてしまうのです。
これは、毎回くりかえされたことでした。


その結果、私とハイさんは、
1.75人分のフォーを食べることになります(カンベンしてください)。


MIYOのフォー。スープの上に、山のように具が盛り上がっています。

ちなみに、こちらは、10月11日に、街で食べた鶏肉のフォー。具は、表面に少し置いてある程度。さらに、フォーは、スープの中でふんわりと泳ぐように入れられています。


この日、MIYOが食べたフォーは、すごかった(苦笑)。
盛り上がった鶏肉の下で、
フォーが、おにぎりのように固まっていたのです。


大量のフォーは、器の中に納まりきらず、
それをなんとか入れてしまおうと、
汁気をきった麺をぎゅっとかためて、
器の中に無理に詰め込んだのでしょうか…。


スープは、表面に少し見えているだけで、
その水面下は、ほとんどが、フォーの塊、でした。
その塊を、箸でつかんで引っ張って、
ほぐしながら食べる、というありさま。


もたもたと食べているうちに、
麺はどんどん増えていくので、
食べても食べても、減りません。
だんだん腹がたってきて(苦笑)、
途中から、食べるのがいやになってしまいました。


結局、ごはんを残すことが苦手のMIYOが、
半分くらいしか食べられず、ギブアップしてしまった、
という、忘れられないフォーになりました。


こうなってしまうのがイヤだから、
「3袋使うと、4人分できてしまいます。
 そのうえ、タムさんは、0.5人分しか食べないから、
 さらに食事が残ってしまいます。
 食べる人が3人でも、麺はふた袋にしてください。」
と、以前、絵にまで描いて、説明しました。
そのときタムさんは、
「私はこれから、麺はひと袋だけにします。」
と豪語したのですが…。


あまりにも多いので、一応、確認しました。
「タムさん、今日、袋麺はいくつ使った?」
「…みっつ。」


あれだけ言ったのに、なぜみっつ…?(怒)
だからね~。
それはやめてね、って言ったでしょう。
…と、げんなりしてしまいました。


昨日も書きましたが、
どこまでが仕事なのか、またはそうでないのか、
わからないような働き方への、息苦しさ。
そして、自分の食べる量くらいは、
自分の思いどおりにしたい、と思う、もどかしさ。


そんな、重苦しい気持ちが、
自分の中で少しずつ溜まっていたのが、
この頃でした。
どうにも言いようのない、
自分の気持ちを持て余していたころ、
救いとなったのは、週末の街歩きでした。


朝早く家を出て、旧市街を歩く。
とにかく歩く。
一日に、10キロから15キロくらい、歩いたと思います。


ハノイの街は、歩いているだけで楽しかったし、
ひたすら歩いている間は、
自分の中のわりきれない気持ちを、
とりあえず忘れることができました。
まあ、気分転換です。^^


タムさんにたくさん食べさせられて(苦笑)、
太ってしまっていたので、
その意味でも、歩いたのはよかったと思います。


自分では、あまり意識していなかったのですが、
2か月間で、ハノイで歩き続けた距離というのは、
けっこうなものだったようです。
帰国して、以前通っていたエステに行ったら、
言われちゃいました。


「どうしたんですか?
 体が変わってますよ。
 足が、なんだかひきしまってるし、
 背中なんて、ぜい肉がずいぶんなくなってますよ。笑


そうだったんですね…。
歩くのって、ほんと、体にいいんですね…。
エステに行くより、ずっと効果があったかも。笑
ほんの「ストレス解消」みたいなつもりだったのですが、
思いがけず、「ケガの功名」となったようです。笑


晩ごはんです。

魚のから揚げ、フライドチキン、ほうれん草のガーリック炒め、ピーナッツ、ごはん、トマトとキャベツのスープ。


(つづく)


(おまけ)
掲載しきれなかった写真です。


10月12日の、街歩きの写真です。ほとんどの通りには標識が出ているので、その名前を地図でチェックしながら歩きます。おかげで、迷うことはありませんでした。バスを降りて、革命博物館まで歩きました。

途中にある、チャンティエンプラザ。高級ブランドのお店ばかりが入っています。お店はどうでもいいのですが、ビルや各店舗の入り口に控えている黒服が、とにかく全員、イケメン。笑 このビルの前に来ると、用もないのに中にはいって、イケメンめぐりをしました。笑

ヒルトンホテルの前に必ず停まっている、ダブルデッカーの観光バス。

このあたりには、おしゃれなレストランが点在しています。ニャー・ハン・ゴンも、Maison Vie も、このすぐ近くにあります。

自宅の近所にあった墓石屋さんです。墓石の表面に取り付けるプレートを作っています。個人の顔写真付きが多いですね。(2019年9月24日)

そして、街を歩くと必ず見かけた、ノンラーに天秤棒の女性。(2019年9月22日)