4年ぶりのベトナム。北部から中部へと歩いた18日間 14 - タムさんのごちそう祭り(2023年6月15日/2日め)
2023年6月15日 恒例、タムさんのごちそう祭りです。
6月15日(木)
チョンさんとタムさんの豪邸を拝見し、
圧倒された、私たち。
ついつい、根掘り葉掘り聞いてしまいました。笑
自慢めいた話をしようとしないチョンさんから、
少しずつ聞き取ったことをまとめると、
どうやらこういうことのようです。
①4年前、ご一家が住んでいたのは、
大通りからすぐ近くのところでした。
その大通りには、建設途上のメトロがありました。
②遅れに遅れましたが、2021年11月に、
ようやくメトロが開業します。
チョンさん一家の家は、
そのメトロの La Khê 駅から
歩いてすぐのところでした。
それまでは、旧市街まで、
バスで一時間かかっていたのですが、
このメトロに乗れば、わずか20分。
つまり、めちゃめちゃ便利になったのです。
③バブルで沸くハノイです。
メトロが開業したことにより、
当然、家の値段は、
さらにすさまじく上がったようです。
で、当時の住まいを売り、
その売却益で、家を建てた…
ということのようです。
み「でも、ちょっと待って。
その利益で家を建てたのはわかったけど、
土地にだって、お金がかかるでしょう?
この家の土地はどうしたの?」
チ「ここの土地は、
2018年に買ってありました。」
はあ…。😮😮
驚きました。
いつかここに家を建てるつもりで、
とりあえず土地だけ買ってあったんだそうです。
それも、2018年に、ですよ?
当時のふたりは、まだ30代前半。
このふたりの先見の明に、驚かされます。
み「こんなすごいこと、いったい誰が考えたの?」
チ「ああ…、私はね。
なにもわからないし、知らないです。
全部、タムさんが考えました。」
み「…だろうなって思った。」
みんなで爆笑。
タムさん、涼しい顔で、料理してました。🤣🤣
ベトナムの女性は、ほんと、たくましい。
いえ。タムさんがたくましい、ですね。^^
コロナ禍で、
事業がうまくいかなくなった事例は、
いくらでもあると思います。
その、仕事がなくなってしまった頃に、
(たぶん)ヒマになった時間を利用して、
家を建ててしまった、タムさん。
仕事がなくなったから、
設計やインテリアに工夫を凝らす時間も、
たっぷりあったのかもしれません。
1階部分だけで、30畳分くらいはあるような。
道路に面した部分にオフィスがあり、
その奥が、リビング、ダイニングキッチンです。
2階には、家族全員の寝室があるので、
これだけで生活が完結してしまいます。
「3階と4階は、今はまだ使っていません。」
だそうです。😅
ただただ、すごいという言葉しかありません。
台所は大にぎわい。笑 マンションのモデルルームのように美しいです。
あっけにとられているうちに、テーブルには、お料理がどんどん並び始めました。
4年前のベトナム日記を読んでいてくださった方にはおなじみの、「恒例 タムさんのごちそう祭り」です。😄
彩りあざやかなベトナム料理が並んでいます。
めちゃくちゃおいしそうです~。^^
…っていうか、ほんと、おいしかったです。そして、とってもなつかしかったです。^^
鶏肉としいたけの甘辛炒め煮。
卵と豚肉の煮もの。
蒸しエビ。ベトナム風の醤油でいただきます。
スペアリブのロースト(甘辛い味付け)。MIYOはコレが大好きでした。^^
イカのさっぱり煮。これも美味美味。^^
青菜のガーリック炒め。
夫が、手前のふたつのお料理の写真を撮り忘れておりました。左がベトナム春巻き(ネム)で、右がブン。青菜、牛肉の炒め物がのっています。
野菜をライスペーパーで巻いた、生春巻き。
スープは、肉団子と野菜のスープ。タムさんが、夕食でよく作ってくれた、あのなつかしい味でした。おいしかった~。^^
みんなで、かんぱーい!🍺🍺🍻
チョンさん、次女のノックちゃん、姪のルンさん。
4年前も、テーブルのこの位置がMIYOの席でした。2か月間、この席で、ご家族といっしょに食事したことを、なつかしく思い出しました。^^
女性5人が勢ぞろい。左から、次女のノックちゃん、姪のルンさん、同僚だったハイさん(今はアンさん)、長女のアインちゃん、そしてタムさん。みんな楽しそう。😄😄
デザートは、冷たく冷やしたマンゴーと梨。
たくさんおしゃべりして、
おいしいお料理をたくさんいただき、
お腹いっぱいになりました。
宴たけなわではありましたが、
「そろそろ戻らなくては…。」
と言うと、
「まだいいじゃないですか。」
とチョンさん。^^
「でも、明日の朝7時10分に、
迎えが来るんです。
だから今日は早めに帰らないと…。」
と言うと、
「じゃあ、コーヒーはいかがですか。
ベトナムコーヒーを
飲んでいってください。」
と…。
チョンさんが作ってくれた、冷たいベトナムコーヒー。おいしかったです。日本で、自分で作っても、なぜかこんなにおいしくならないんですよね…。
…と思って、
チョンさんが作るのを観察してみると、
決め手はやはり、コンデンスミルクでした。笑
普通のお砂糖では、
やっぱりあの味にはならないんですね。
日本に帰ったら、スーパーに行って、
コンデンスミルクを買ってこようと思います。
夫は、ハノイビールをたくさんいただいてご満悦。^^
タムさんは、30分に一回くらいはオフィスに入り、パソコンで仕事していました。かつてはふたつだったデスクが、今ではみっつになっていました。みっつめの席では、チョンさんの従兄弟が働いているそうです。
かつてはMIYOも、このデスクで働いていました…。(2019年9月14日)
タムさんは、ツアーの申し込みを受信すると、
すぐに返事をしないではいられない人でした。
4年前に働いているときは、
私もそうするように、と求められました。
深夜でも休日でも、
3時間以内にメールの返事をしなければならない、
というルールに、気持ちがついていかず、
戸惑ったこともありました。
今となっては笑い話ですが。🤣🤣
タムさん、がんばってるなあ。あいかわらずだなあ…。😅
なにはともあれ、
ビジネスがうまくいっているようでよかった。
ほっとしました…。
最後は3人で、ちょっとだけお仕事の話。この家で働いていた頃は、よくこんなふうに、3人で話し合ったことを思い出しました。😄
おいしいお料理を、お腹いっぱいいただきました。
「コロナが何年も続いて、
あなたたちがどんなに困っているかと、
日本でずっと心配していました。
でも、こんな立派な家に住んでるなんて、
ほんと、想像もしていなかったわ。笑」
と笑いながら言ったら、
「いや。本当にたいへんだったよ…。」
と、チョンさんが真顔になって言いました。
そりゃあそうだよね…。
夫婦で立ち上げ、
がんばって経営していた会社の売り上げが、
ゼロになったのです。
ベテランの日本語ガイドとして、
連日、ツアーで働いていたチョンさんも、
仕事を失いました。
たいへんじゃなかったわけがありません。
でもそんな中でも、ふたりは、
あきらめなかったのだと思います。
この20年近く、チョンさんは、
ガイドとして働き、家族を支え続けました。
そしてふたりで設立した会社を、タムさんが、
家事や子育てをしながら、自宅で運営しました。
そんなふたりですから、
コロナ禍のたいへんな状況だったときも、
きっとしたたかに、しなやかに、
たくましく生きてきたのでしょう。
さすが、ベトナム人。😄
けっしてあきらめず、
がんばって生きてきたからこそ、
今の暮らしがある。
今この豪邸で、家族そろって、
笑顔で暮らしている、チョンさんとタムさん。
その生活は、ふたりが結婚してからずっと、
あきらめることなくがんばり続けて、
築き上げたものでした。
頭がさがりました。
とっても楽しい夜でした。
みんなに会えてよかった。
チョンさん、タムさん、ごちそうさまでした。
そして、ありがとうございました。
(つづく)
(おまけのお話)
チョンさんとタムさんの旅行会社、JVTAでは、
日本語ガイド付きのツアーを毎日催行しています。
JVTAのサイトです。↓
JVTATourism
ハノイ市内観光やハロン湾日帰りツアーなど、
ツアーは各種あります。