MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
http://limings.muragon.com/tag/?q=2019%E5%B9%B49%E6%9C%88-10%E6%9C%88%E3%80%80%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0&p=4 
をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
https://limings.muragon.com/tag/?q=2017%E5%B9%B412%E6%9C%88%E3%80%80%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0
小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
http://limings.sweet.coocan.jp/

全盲難聴・のんたん ボランティアさんとおでかけ(2017年6月17日)

2018年6月24日 ウクレレ発表会で。(全盲難聴・のんたん 22歳)


6月17日


2017年6月17日に、
ボランティアさんといっしょにおでかけしたときの日記です。


この日は、「おひとり体制」で、
タケダさんにいらしていただきました。


朝10時に、S園にお迎えに行き、
長男といっしょに高田馬場へ。
ランチとウクレレ教室のレッスン後、S園にもどりました。


【タケダさんからいただいたメールです。】
スタッフの方といっしょに降りてきたノゾミくんに挨拶をすると、
すんなりとスニーカーを履き、玄関を出てくれました。
(おぉ~、今日は早いなぁ・・・・笑)

毎回の事ですが、駅までは「カラオケに行きたい」と言い、
今日は行かないと分かると、「夏休みに行こうっか」の繰り返しです(笑)。


高田馬場駅で、ノゾミくんに「お昼ご飯は何を食べますか?」と聞くと、
「ハンバーグ」と即答!(アハハハ、やっぱり)でガストへ。
(他のお店も考えたのですが、ガストだったら、食べ終わっても、
 レッスンの時間まで居られるかなと思い、つい 行ってしまいます。)

この日は、混んでいたせいか、ハンバーグがくるまで時間がかかり、
そのせいか、ノゾミくんも食べ始めるのに時間が少しかかってしまい、
すみません最後の方は促してしまいました。
毎回ハンバーグの時は、ご飯・みそ汁セットと一緒に食べるのですが、
前回も今回もご飯を半分近く残していましたので、
黎明くんにとって、ご飯の量が多いのかもしれません。
(残すことを考えると、少な目がいいかもしれませんね)

教室では、先生より、「レッスンを始めます。」と声をかけられても、なかなかレッスン曲を始めず、でした。
何回か目でやっと弾き始め、それからは集中し、終わりの声のときには不満がありそうなくらいでした 。
(次の方々がいらっしゃったのであきらめたようでした。笑)

帰りは、疲れたのか、駅まで発表会の日にち確認をちょっとだけしたり、
電車の中も最初だけレッスン曲の音階を口ずさんでいましたが、
そのうち、眠ることはなかったですが、眠そうにしていました。


豊田駅からも、「チャンピオン」を1回歌っただけで、
あとは私が歌いながら、一緒に歌おうと誘っても歌わず、無口のままでした。
S園に着いて、玄関で待っている間(3分ほど?)も、
ソファに横になろうとするくらい疲れていたようです。


この日の長男は、完全燃焼だったようで、
S園に着いたら、電池が切れてしまったようです。(苦笑)
タケダさん、楽しい一日を、ありがとうございました。

全盲難聴・のんたん ボランティアさんとおでかけ(2017年7月30日)

2018年6月24日 ウクレレ発表会で。(全盲難聴・のんたん 22歳)



7月30日


2017年7月30日に、
ボランティアさんといっしょにおでかけしたときの日記です。
掲載が追いつかず、約一年経過してしまいました(汗)。


この日は、「おふたり体制」で、
ヤマシタさんとタケダさんにいらしていただきました。
おふたりのボランティアさんに、
前半と後半に分かれて対応していただいたケースです。


朝10時に、ヤマシタさんがS園にお迎えに行き、
長男といっしょに高田馬場へ。
そこでタケダさんと合流し、3人でランチ。
ウクレレ教室のレッスン後、ヤマシタさんは帰宅。
長男は、タケダさんといっしょに、S園にもどりました。


【ヤマシタさんからいただいたメールです。】
受付を済ませ、S園の生活棟で待っていても、なかなか登場しません。再度受付に戻り確認すると、電話が通じないと。新生園に戻り、暫く待っていると、職員の方がやっと現れ、「排便でこもってしまって…」と。それで電話にも出られなかったのでしょう(笑)。
駅まではずっと、2人で「12番街のラグ」を歌いながら行きました。
車内では、杖をついている女性に席を譲りました。

のんたんのヘッドフォンから音がもれていたので、「小さくして」と言ったところ、さきほどの女性が、「私、アフリカ音楽が大好きなの。太鼓の音、うっとり聞いていたのよ。」と言ってくださいました。
それからジャンベの話になりました。彼女は、ジャンベを知らなかったとの事。「帰って調べてみるわ。あなたに会えて、本当に良かった。有難う。」と、しっかりのんたんの手を握りました。のんたんも「有難うございます。」と…。
お昼はガストに。「ハンバーグが食べたい」との事で、エビフライ二本付きの品を注文しました。お皿の料理は完食、味噌汁は一気飲みでしたが、ライスがどうも…半ライスで良かったようです。
レッスンは、次々と息つく間も無く、5曲練習しました。
「第三の男」では先生から「ここ難しいね」と言われ、繰り返し弾き直していました。
もっと弾いていたかったようですが、次の方が来てしまい、仕方無く退室しました。
先生の言葉が心に残った様で、何回か、「難しいね、難しいね」とつぶやいていました。
のんたんは8月のカラオケを物凄く楽しみにしています。早く夏休みになりますように…。
楽しい1日を、本当に有難うございました!!


【タケダさんからいただいたメールです。】
先ほど、ノゾミくんをS園に送ってきました。
今日も元気いっぱいでした。
「タッチ」「第三の男」などを弾いていました。


ヤマシタさんも、タケダさんも、長男が小学生の頃から、
ずっとお世話になっている、ボランティアさんです。
初めていらしていただいた頃から、
10年を軽く越えてしまいました。


長いおつきあいなので、長男との息もぴったりです。^^
ヤマシタさん、タケダさん、どうもありがとうございました。

西武 「旅するレストラン・52席の至福」号と芝桜をたずねて⑦ - 充実の、2時間20分

2017年12月30日 サイゴン・オペラハウスで。(のんたんとあみちゃん・22歳)


2018年4月22日


おいしいお食事でお腹いっぱいになったあとは、
車内の探検をしてみました。


こちらは、私たちが乗った、4号車。最後尾の車両です。
中央奥に見えるのれんの向こうに、3号車が続きます。

こののれんも、秩父名産品の、秩父銘仙織でできているそうです。(by 黒柴かあさん)^^

隣りの、3号車です。
2号車を背にして、写真を撮っています。
客車は、この2両だけです。

2号車です。
この車両は、厨房になっています。
私たちのお食事を、乗務員さんは、
こちらで受け取り、電車が揺れる中、
3号車を通って、4号車まで運んできてくださったわけです。
たいへんな作業だと思います。

厨房を過ぎると、細長い通路が、1号車へと続きます。
この写真は、1号車を背にして撮っています。

1号車です。
ドアをはいってすぐのところにあるのが、広いトイレです。
まるで、宇宙船の中の、カプセルのようですね。^^

トイレの隣りは、多目的スペースになっています。
お掃除が行き届いていて、ピカピカですね。^^
この列車は、貸し切りとしても運行しているので、
その場合に、パーティースペースなどで使用されるのかもしれません。


終点が近づいてきました。
最後に、乗務員さんから、プレゼントをいただきました。
「52席の至福」と書かれたオリジナルのバッグにはいっています。


いただいたお土産の品々です。
 「秘蜜飴」という、秩父のキャンディ(アップルハニーとキハダの実がはいっています。)
 太田甘池堂の古代秩父煉羊羹(享和3年/1803年創製だそうです。)

 52席の至福」号の絵はがき4枚

 ディナーで使用したコースターも、持ち帰ることができます。


(おまけ)
お食事も終わり、
車内でヒマだったので、今月のネイルの写真を撮りました。笑

楽しい一日でした。


「52席の至福」号での、
秩父の食材をふんだんに使った、おいしいお食事。
それにくわえて、
この場所が、走っている列車の中であるということが、
ロマンにあふれています。^^


なにより、たった52席しかないというプレミア感。
この列車は、私たち52席の乗客だけのために、
走っているのだ、という事実。
得がたい体験をしているのだという思いで、
心が躍りました。
ふだんはなかなかできないような、
貴重な旅ができたと思います。


西武新宿駅には、定刻の20時02分に到着しました。
西武秩父駅を17時42分に出発して、
2時間20分。


それは、とても、とても充実した、
2時間20分でした。



この電車の存在をおしえてくださった、
黒柴かあさんに、感謝をこめて。^^


今日も楽しい一日でした。


(おわり)

西武 「旅するレストラン・52席の至福」号と芝桜をたずねて⑥ - 秩父の味を堪能しました。

2018年6月2日 障害者スポーツ大会で。お弁当の時間です。(全盲難聴・のんたん 22歳)


2018年4月22日


それでは、この日のメニューをご紹介いたします。


テーブルに置かれていたカードを開くと、メニューが書かれていました。

まずは、乾杯のシャンパン。食事中は、私たちのテーブル担当の乗務員さんが、少し離れたところに立っていて、ほとんどつききりで目配りしてくださいました。私が上着を脱いだら、すぐにそれに気がついて「おかけいたしましょうか?」と席までいらしてくださったので、びっくりしました。

ひとりの乗務員さんが担当するのは、2~3テーブルくらい。なので、ファーストクラスのように、きめ細かなサービスをしてくださいました。乗務員のみなさんの、居住まいの美しさをご覧ください。

白ワインと、黒柴かあさんおすすめの、Ichiro's Molt CHICHIBUを注文しました。(これは別料金です)

ソフトドリンクは、すべて無料なので、紅茶もいただきました。


おまちかねの、お食事が始まりました。
秩父の食材にこだわって供された、
お料理の数々をご覧ください。


秩父の春の息吹~フレンチ・イタリアン・和食3種の前菜
①カブとフォアグラのズッペッタ ラズベリーの香り(上)
②桜最中 春の香りを手にとって(右上)
③ヤシオマスのマリネ ラビゴットソース 緑の野菜仕立て(下)

②の桜最中は、ふたを取ると、たくさんの具が詰められていました。宝石箱のようで楽しい。^^

魚料理 ハマグリの出し汁で蒸し上げた鮮魚のヴァポーレ オレンジの香り

下に敷くソーサー部分の中央からずらして、スープカップが置かれていて、ちょっと不思議です。カップを取ってみると、ソーサーにこんなつくりが施されていました。この盛り上がった輪の部分に、カップがしっかりとはめ込まれるようになっているのです。揺れる車内で、カップがずれたり倒れたりしないための工夫です。

カップのふたをとると、白身魚のスープ仕立てが。ハマグリのお出しが、しっかりときいています。

メイン 牛ほほ肉のラグー 秩父味噌が香るソース クリーミーポテト添え

ご飯物 秩父の春 桜海老と竹の子のご飯
ポットにはいったお出しをかけて、お茶漬けのようにしていただきます。

デザート 秩父錦の酒粕ソルベ 苺スープとハイビスカスのジュレ

途中の駅で、お二人の女性が乗車され、生演奏が始まりました。

どこまでもすきのない、乗務員さん。物腰の美しさに、感動しました。

よこぜのおいしい紅茶 ちちぶまゆを添えて

「ちちぶまゆ」という、マシュマロのようなお菓子をいただきました。これを、紅茶に浮かべて、いっしょにいただきます。

「52席の至福」号のカード。乗務員さんの手書きのお手紙が添えてありました。


おいしいお料理をいただきながら、
窓の外の景色も楽しみました。
鉄道ファンが喜びそうな、
車庫のようなスポットも、
よく見えるようにと、
列車はゆっくりと走ってくれました。


そして、外はすっかり暗くなり、
夜行列車の趣に。
お食事も終わり、
車内の誰もが、くつろいだ雰囲気でした。



連載、もう少しだけ続きます。
次回は、厨房車両など、
車内のほかの場所もご紹介します。


(つづく)

西武 「旅するレストラン・52席の至福」号と芝桜をたずねて⑤ - わくわくしながら、出発!^^

2018年6月24日 ウクレレ発表会で。(全盲難聴・のんたん 22歳)


2018年4月22日


いよいよ、「52席の至福」号が入線してきました。
まずは、記念撮影です。^^


ミス秩父が、着物を着て出迎えてくれました。

たった4両しかない、かわいい列車です。そのうち、客車は2両だけ。なので、52席しかありません。もう1両は厨房で、残る1両は予備スペースとトイレになっています。

窓から車内をのぞき込むと、セッティングされたテーブルが並んでいます。どんなごちそうがでるのかと、わくわくしてきました。^^

乗車口に赤いマットが敷かれました。乗務員さんに出迎えられて、いよいよ乗車です。

じゃーん! 車内はこんな感じです。もう、気分が上がりっぱなし。笑

私たちが予約していたのは、こちらのふたり用テーブルでした。でも、この日は予約が少なく、席に余裕があったので・・・。

4人用のテーブルに移動させてくださいました! もう、夫婦そろって、おおはしゃぎ。笑

この列車のチケットは、ネットで申し込み・支払いを行います。支払いが完了すると、こんなファイルに入れられて、チケットが送られてきました。

同封されていた、パンフレットです。


夫婦が向かい合って席につき、
わくわく感が最高潮になっているところで、
17時42分、列車は静かに走り始めました。


いよいよ、ディナーが始まります。
この日のコースを監修したのは、
 音羽 創 氏 シエル エ ソル(東京/白金台)
 山口 智也 氏 イル テアトリーノ ダ サローネ(東京/南青山)
 崎 楓真 氏 京都 吉兆 嵐山本店(京都/嵐山)
という、すごい顔ぶれです。


いったい、どんなものがでてくるのでしょうか?
気になるお料理のご紹介は、次回に。^^


(つづく)