定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 175 - 焼肉パーティー(2019年10月24日/54日め)
2019年10月24日 みんなで焼肉パーティー。
10月24日
この日は平日(木曜日)でしたが、
ローさんのガイドの仕事がお休みだったので、
焼肉パーティーをやることになりました。
朝ごはんです。サラダとスクランブルエッグ、ハス茶。うーん。ローカロリーでいいですね。^^ 「私も痩せたいです。」と、タムさんも、いつも同じメニューを食べていました。
お昼ごはんです。ブン(ベトナムそうめん)と、葉っぱの盛り合わせ、昨日の残りの焼き魚(秋刀魚)。つけ汁の中には、ミニハンバーグと漬物がたくさん入っています。
上の写真の奥に、
ビニールに入ったブンが写っています。
ベトナムの人は、
日常的にブンをよく食べます。
けれど、家庭でブンを作ることは、
まずありません。
市場に、「ブン屋さん」があって、
そこで欲しい量を購入し、
写真のようなビニールに入れてもらって、
持ち帰ります。
あとは、お皿に盛るだけ。笑
つけ汁や中に入れる具、
葉っぱの盛り合わせも、
すべて、市場で買うことができます。
ブンと、具がはいったつけ汁です。全部、市場で買ってきたものですが、こうやって見ると、いかにも手作り風(苦笑)。
写真の、お箸のイラストをご覧ください。
片方がドラえもんで、もう片方がドラミちゃんです。
これは、夫が、「日本のお土産」として、
プレゼントしたものなのですが…。
後で夫に確認したところ、
「一膳がドラえもんのセットで、
もう一膳がドラミちゃんだった。」
とのこと。笑
このお箸は、
「ドラえもんとクレヨンしんちゃんが大好き」
という、ノックちゃんのために、
夫が買ってきたのですが、
それをここのお家では、
それぞれが一本ずつのセットにする、という、
斬新な使い方をしていました。^^
そのうえこの日は、
「ノックちゃんのお箸」が、
私の食事に置いてある、という…。笑
「ノックちゃんのお箸を、
私が使っていいの?」
と考えるのは、
日本人ゆえ、ですね。^^
日本以外のお箸の国では、
「各々が自分用の箸を持っている」という家庭を、
あまり見たことがありません。
たいていは、全部、同じ色・形の箸で、
それを全員で使います。
全部同じだと、食卓では、
それぞれの席に二本ずつ置くだけでいいので、
カンタンです。^^
ひとり分ずつ、
デザインや色を合わせたセットにして、
その箸の持ち主の席に置く、というのは、
日本ならではの文化のようです。
二本の箸のデザインをそろえて使う、
という習慣がないので、
「ドラえもんとドラミちゃん」
という複合セットで使うことにも、
抵抗がないのだな、と思いました。
日本人なら、普通は、まず思いつきませんね。^^
「お箸は個人に属するもの」
という考えがないので、
他の食器と同じように、
「ノックちゃんのお箸をMIYOが使う」
ということにも、
抵抗がないのだな、と思いました。
たかがお箸ですが、こんなところにも、
日本人ならではの習慣に気づかされました。^^
さて、晩ごはんは焼肉パーティーということで、
午後、タムさんは大はりきりでした。
市場に行って、大量の食材を買ってきて、
あれこれと下ごしらえをしています。
その隣りには、
かいがいしく手伝う、ハイさん(苦笑)。
本当は、ハイさんはSEなのです。
まあ、勤務時間中なので、
これもお仕事、
というわりきり方なのでしょうね…。
私が以前働いていた会社でも、夏には、
事業所ごとの夏まつりが開催されました。
そういうときは、
社員食堂の厨房を借りて、
若手社員が総出で、
屋台で販売するおでんや焼き鳥を
作ったりしたものです。
そういえば私も、20代の頃には、
夏まつりのおでんを、同僚といっしょに
作ったことがありました。笑
今思うと、ハイさんの料理も、
それと似たようなことだったのかもしれません。
さて、少しずつ、あたりが暗くなってきて、
焼肉パーティーが始まりました。
場所は、自宅の5階にある、
ベランダです。
ふだんは、このフロアを、
洗濯物を干すための場所にしているのですが、
この日はここにゴザを敷いて、
「焼肉パーティー」です。^^
けっこうな煙が出るので、
ベランダでやる、というのは、
いい考えでした。
ホットプレートに、たくさんの食材が並べられました。牡蠣、ソーセージ、海老、豚肉、鶏肉、エノキ、オクラ、豆腐…。
左から、ハイさん、ローさん、そしてアインちゃんです。
ん~、おいしそうです。^^
タコもありました!^^
お豆腐も、もちろん焼いて食べます。
葉っぱが山盛りなのも、ベトナムらしいですね。^^
この中に、私もいっしょに座っていたんだなあ…。
2か月前、このお家に来たとき、
初めての晩ごはんでは、
ベトナム風の鍋料理を、
みんなで囲みました。
そして今、
ベトナム風の焼き肉を、
みんなで囲んでいます。
私がもうすぐいなくなってしまう
ということなど、
誰も口にすることなく、
にぎやかで楽しい、
焼肉パーティーでした。
でも、もしかしたらこれは、
私の送別会だったのかな、
と、心の中でそっと思いました。
(つづく)