定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 161 - 一柱寺(2019年10月21日/51日め)
2019年10月21日 ハノイ・鎮国寺で。
10月21日
次にローさんが案内してくれたのは、
ホーチミン廟のすぐ隣りにある、
一柱寺です。
【一柱寺】
リー(李)朝のリー・タイ・トン(太宗)が1049年に創建したジエンフー寺(Dien Huu Tu:延祐寺)内の楼閣で、1本の柱の上に仏堂を載せたユニークな形から、この名で呼び親しまれています。先の太宗は、蓮華の上で子供を抱いた観音菩薩の夢を見てから、間もなく子供を授かりました。そこで太宗は、夢の観音に感謝し、ハスの花に見立ててこの寺を建立したと言い伝えられています。
仏堂は小さいですが、ベトナムを代表する古刹であり、ハス池の中に浮かび立つ優雅な姿は、ハノイのシンボルのひとつに挙げられます。
斜め前から見た、一柱寺。小さなお寺です。
一柱寺を横から見るとこうなります。
そしてさらに、後ろ側から見た一柱寺です。ハスの花を模して、一本の柱だけで建っているのが、よくわかります。
一柱寺を囲む池では、ハスの花が咲いていました。
正面の階段を上がってみました。
お堂の中の仏様です。ザボンの実が供えられています。
周囲には、ザボンの樹がたくさん植えられていて、大きな実がたわわになっていました。
さて、せっかく、
ありがたい(?)お寺に来たというのに、
ここで長女がいちばん熱心に見ていたのは、
壁に貼ってあったポスターでした。
「やってはいけないこと」が、絵で説明されています。左側と右側の2枚が対になっています。
たとえば…。
一段目左: 動物を殺してはいけません。
一段目右: 背くと、自分の子供が死にます。
二段目左: アダルトビデオに出てはいけません。
二段目右: 背くと、夫のDVに苦しみます。
三段目左: 深酒をしてはいけません。
三段目右: 背くと、不眠症になります。
…という具合に、
ちょっとありえないような展開が
何十枚もの絵で描かれているのです。
実は、ここだけではなく、
同じようなポスターは、
鎮国寺の境内にもありました。
「やってはいけないこと」が延々と描かれています。
なぜか、これがとてもおもしろかったようで、
夫と長女は、お寺の見学もそこそこに、
絵ばかりを見ていました。
「せっかく来たんだから、
ちょっとはお寺も見なさいよ。」
と言いたくなりましたが、
ぐっと我慢しました。
どうせ、人は誰でも、
自分が見たいものしか見ませんからね(苦笑)。
ハノイで見かけた花です。
(つづく)