MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
http://limings.muragon.com/tag/?q=2019%E5%B9%B49%E6%9C%88-10%E6%9C%88%E3%80%80%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0&p=4 
をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
https://limings.muragon.com/tag/?q=2017%E5%B9%B412%E6%9C%88%E3%80%80%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0
小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
http://limings.sweet.coocan.jp/

定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 146 - 花モン族の「ファミレス」(2019年10月20日/50日め)

2019年10月20日 バックハーの食堂街で、穀物を売る家族。


10月20日


家畜市場を出て、食堂街にやってきました。
ちょうどお昼時なので、
昼食をとるたくさんの人々でにぎわっています。


道路のずっと向こうのほうまで続いている、食堂街。

中はこんな感じです。コの字型に設置したテーブルが一区画になっていて、区画ごとに、オーナーがついているようです。

手前から、嫁、夫、姑、長男…といったところでしょうか。^^

あたりまえですが、みなさん、家族ごとにかたまって座っています。つまり、遠くの村から家族みんなでやってきているんですね。商売、買い物、外食を兼ねた、家族の楽しい外出なのかもしれません。

食べているものはと言えば…、またまたこんな感じです。笑

鶏肉を揚げる、香ばしい匂いが漂っていました。

もちろん、誰もが食べている、フォー。^^ 子供のために、茶わんに取り分けている女性。

弟に食べさせるお姉ちゃん。お母さんは食事中です。笑

お母さんとおばあちゃんにはさまれて。

様々な家族の食事風景を垣間見ることができました。^^

このふたりは、久しぶりに出会ったようです。

しばらく、立ち話に興じていました。

食堂街の、エネルギッシュなパワーに圧倒され、ボー然と立ち尽くす、MIYOと長女。笑

食堂街と道路をはさんで、反対側にも、ところどころで、花モン族の皆さんがお店を開いていました。

家族総出で、穀物を売っているお店。手前から、夫、姑、妻、次女、長女、のようです。

トウモロコシの粉のようなものを、茶わんに盛り…、

それをさらにビニール袋に移して、「一杯あたり**ドン」として売っていました。


上の写真で、注目していただきたいのは、
家族それぞれの衣装です。


お母さんとおばあちゃんが着ているのは、
伝統的な花モン族の衣装です。
が、隣りにいる長女と次女のそれは、
まったく異なる、「なんちゃって民族衣装」です。


ぱっと見はかわいらしいのですが、
よくよく見てみると、
「なんちゃって民族衣装」には、
あたりまえですが、伝統や品位が感じられず、
安っぽいな、という印象です。


実は、このあとに行く土産物市場で、
このような「なんちゃって民族衣装」を
たくさん見ることになります。
ですが、それらを買っているのが、
観光客ではなく、花モン族の人々だとは、
このときはまったくわかりませんでした。


この、「なんちゃって民族衣装」。
おそらく、もともとは、カットカット村で、
観光客向けのレンタル衣装として
始まったのだと思います。


それが、なぜか、
花モン族の人々のオシャレ着として、
オオウケしてしまった、
ということではないでしょうか。
残念ですが、こうして、
伝統はくずれつつあるのだなあ、と思います。


でも、彼女たちにとっては、
「なんちゃって民族衣装」は、精一杯のおしゃれ。
私たちがそれを、むやみに責めることはできない、
とも思うのです…。


安っぽい、「なんちゃって衣装」に親しんだ彼女たちが、
この先、どのような文化を作っていくのか、
または、失っていくのか。
それは、誰にもわかりません。


(つづく)

×

非ログインユーザーとして返信する