MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
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定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 145 - 花モン族の「なんちゃって衣装」(2019年10月20日/50日め)

2019年10月20日 水牛市場で見かけた少女。


10月20日


水牛市場で、ぬかるんでいるのをものともせず、
どんどん入っていく、少女たちがいました。


おそらく、仲良し4人組のようですが…、

彼女たちの衣装は、全部、テイストが違います。同じ民族の衣装とは思えません。っていうか、こんな民族衣装はありえません。たぶん、「なんちゃって民族衣装」だと思います。

2番目の少女だけは、かろうじて花モン族の衣装のようです。そして、どの衣装も、一様に、真新しいのです。


カットカット村のように、
観光客が「なんちゃって民族衣装」を着て
インスタ映えを狙っているのとは、
どこか違います。


カットカット村と同じように、
「なんちゃって」を着てはいるものの、
ここでは、着ている女性の風貌が、
なんとなく素朴なのです。


彼女たちは、いったいなんだったのでしょう…?
夫に訊いても、夫も「わからない」と。


あれから何か月もたちましたが、
この日に撮った600枚の写真を、
何度も見ながら、考えに考えて、
ようやく出した結論は、こうです。


 彼女たちは、全員、花モン族である。
 サンデーマーケットで行商する家族と一緒に、
 山間の村からやってきた。


 そして、バックハーの衣装屋で、
 「なんちゃって民族衣装」を、買い(または借りて)、
 おめかしして、街を歩くのが、
 彼女たちの大きな楽しみとなっている…。


これは、まったくの想像でしかありません。
でも、お気づきでしょうか。
典型的な花モン族の衣装を着て歩いているのは、
中年以降の女性ばかりであることに。


バックハーでは、
赤ちゃん、子ども、少女で、
花モン族の衣装を着ているケースには、
ほとんどお目にかかりませんでした。


そして、出産し、
背中に赤ちゃんを背負って歩くようになると、
なぜか、民族衣装を着ているんですね。^^


こんな感じです。


若い人たちにとっては、伝統的な衣装よりも、
不思議な飾りがついた「なんちゃって民族衣装」の方が、
魅力的なのかもしれません。


それに、たいへんな手間をかけて刺繍の服を作るよりも、
お店で売っている「なんちゃって」を買う方が
ラクなのは、あたりまえです。
すぐに成長する子どものために、
伝統的な民族衣装を作る余裕は、
もはやないのかもしれません。


このあとも、サンデーマーケットのあちこちで、
「なんちゃって民族衣装」を着ている
花モン族(←おそらく)の若い女性や子どもを、
多数見かけることになります。
そんな彼女たちが、いずれ大人になったとき、
どんな服を着るようになるでしょうか。


それを考えると、とても残念ですが、
花モン族の美しい衣装にあふれるマーケットも、
やがては、見られなくなる日が、
来るのかもしれないと、
思わないではいられませんでした。


再び橋を渡って、元の場所に戻ります。売約済みの水牛サンが、橋を渡って行きました。^^

橋の上では、たくさんの少数民族の女性がくつろいでいました。

ランテン・ザオ族の女性がいました。買い物を終え、バイクで帰宅するため、ご主人を待っているようです。

これは、橋のたもとにある、休憩所です。ここにも、右端に、ランテン・ザオ族の女性が写っていました。

みなさんといっしょに写真を撮ってみましたが…、かなり浮いている私たちです。笑

橋を渡りきって、元の対岸に戻りました。ここを右に曲がると、子犬クン、子豚クン、ニワトリさんの市が続きます。

歩いてきた道を引き返し、家畜市場の入り口まで戻ってきました。

花モン族の母と息子。男の子だけを見たら、もはや、少数民族であるとはわかりません。茶髪にジーンズという、ふつうの若者のかっこうです。

「なんちゃって民族衣装」を着た少女たち。MIYOの想像では、バックハーに来ておめかしした、(たぶん)花モン族の女性。

次に行ったのは、食堂ばかりが立ち並ぶエリアです。はるか向こうまで、全部、食堂です。

商売を終え、休憩している花モン族の女性が、たくさんいました。


朝早く、村からやってきて、
サンデーマーケットで商売し、
お昼になったら食堂で食事する、
という流れのようです。


次回は、食堂街を歩いてみます。


(つづく)

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