定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 143 - 家畜市場①(2019年10月20日/50日め)
2019年10月20日 サンデーマーケットで見かけた、花モン族のおばあちゃん。笑顔がすてきです。
10月20日
サンデーマーケットの中の道を歩き続けると、
そのつきあたりに、川があります。
その川に沿って、たくさんの人々が、
お店を開いていました。
川沿いに続くマーケットの全景です。大きな川ですが、水は、真ん中あたりに少し流れているだけでした。
川沿いの道を歩きながら、
ひとつひとつのお店をのぞいてみました。
タピオカドリンクのお店。緑色のは抹茶です。ベトナムでは、今、抹茶が大人気です。
青空理髪店。
おや? ニワトリが入った檻が並んでいるのが見えます。
ニワトリ屋さんです。^^
ニワトリを買う、花モン族の女性。
買ったニワトリを布袋に入れ、重さをはかっていました。どうやら、「一羽いくら」ではなく、重量で取引されるようです。
ニワトリ市場を過ぎると、次に目に入ったのは、カゴに入れられた子豚クンたち。ここでようやく、私たちが家畜市場に入り込んでいることに気がつきました。
少し大きな豚さんは、ヒモにつながれていました。
子豚を売る、花モン族の人々。道にころがっている袋には、売り物の子豚クンがはいっています。
売れた子豚クンを、袋に入れているところです。
さらに歩いていると、子犬クンを見かけました。
…と思ったら、隣りには、もっとたくさんの子犬クンがいるではありませんか。笑
みんな、ヒモでつながれて、おとなしくしています。
子犬クンたちは、とてもかわいかったけれど、
ここは「家畜市場」です。
もしかして、コレも食べる予定なのでしょうか…?
ニワトリ、豚、ときて、次は子犬なら、
そうとしか思えないのですが、
かわいい子犬クンたちを見ていると、
ちょっと切なくなりました。
これについて、ハノイに戻ってから、
ローさんに訊いてみました。
すると、こう説明されました。
「子犬は、買って帰って、家で育てます。
みんなでかわいがりますが、
大きくなったら、肉屋に売ります。」
ひゃ~…(汗)
「趣味と実益を兼ねてる」って、
こういうことを言うのでしょうね…。
「私は農村で生まれ育ったので、
小さい頃は、食べ物が少なくて、
肉があまり食べられませんでした。
だから、イヌは、ごちそうでした。
でも、だんだん豊かになって、
もっとおいしい肉を食べられるようになったので、
今ではイヌは食べません。
タムさんは、イヌを食べたことはないそうです。」
現在では、イヌを食べるのは、
「イヌの肉が好きな人」だけだそうです。
これも、この国の文化です。
批判してはいけないと思います。
けれど、市場に並ぶ、
たくさんの子犬クンを見ていると、
ついつい、感傷的な気持ちになってしまうのでした。
子豚やニワトリを見ても、
「かわいそう」なんて思わないのに、
不思議ですね…。
日本人の捕鯨を非難する欧米人の気持ちも、
多分、こんなものなんでしょうね…。
ローさんが言いました。
「日本では、イヌはペットですね。
でも、ベトナムでは、そうではありません。」
子犬市場で見かけた、花モン族の女性。赤ちゃんを背負っていました。
目がおかあさんに似ています。カワイイね。^^
このあとで見かけた、別の女性。おんぶ紐まで、この美しさです。^^
子犬市場の終わりまで来たら、
そこには大きな橋がありました。
大勢の人が、橋の上を歩いているので、
私たちも行ってみることにしました。
(つづく)