定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 144 - 家畜市場②(2019年10月20日/50日め)
2019年10月20日 子犬を売る、花モン族の女性たち。右端の女性が着ているのは、正統派の民族衣装。左端の少女が着ているのは、「なんちゃって民族衣装」。
10月20日
家畜市場の通りを歩いています。
すごい人で、にぎわっています。
通りを闊歩する、花モン族の女性たち。いいなあ、この雰囲気。これが見たくて、はるばるここまでやってきたのです。^^
道端で子犬クンを売っている、花モン族の女性たち。立っているのは、彼女たちの娘さんのようです。
右側の女性は赤ちゃんを背負っていますが、ふたりとも同じくらいの年頃のようです。
購入した子豚クンや子犬クンを持ち帰るための竹かごと一緒に、水タバコのパイプを売っていました。
売りながら、自分でも吸っています。笑
子犬クンの市場が終わりに近づいてきました。これから、後ろに見えている橋を渡って、対岸に行ってみます。
子犬クンを売っている人は、みんな花モン族で、
それも顔見知りのようです。
お互いに相手の売り場に行っては、
親しげにおしゃべりしていました。
家族4人で、子犬を売る女性たち。が、右のふたりは、民族衣装を着ていません。そして、左の二人が来ているのは、花モン族の衣装ではありません。写真の右端に少しだけ写っている女性の衣装が、正しい花モン族のものです。このふたりの女の子の服には、花モン族の特徴である、流れるような刺繍、プリーツスカート、脚絆が見られません。袖の生地は、なんとジョーゼットです。ありえませんね…。
それでも、こうしてふたりが立っていると、なんとなく、少数民族の衣装のように見えてしまいます。このときには、私もわかりませんでした。帰国して写真を整理していて、初めて、この服に漂っている違和感に気がつきました。
向こうから歩いてきた美しい衣装の女性。私も長女もすっかりだまされて(苦笑)、いっしょに写真なんて撮ってしまいました。女性は、たぶん、少数民族なのですが、着ているのは、ほんとうの民族衣装ではなく、「なんちゃって民族衣装」です。
ほんとうの花モン族の衣装は、こうです。流れるような刺繍、プリーツスカート、脚絆。どうですか? 全然違いますよね…。
でもこのときは、「不思議な衣装」の意味が、まだわかりませんでした。とりあえず、花モン族がたくさん歩いている橋を渡ります。
橋の上で、お土産物の布バッグを売る女性。
橋を渡りきったところに、人だかりが見えます。あっ あれは…。
水牛市場です!^^
わあ、いるいる! いっぱいいる!笑
水牛を売っているのも、やはり、花モン族です。
手前に写っている3人の女性ですが、花モン族の衣装を着ているのは、左端の女性だけです。右のふたりは、上着と帽子が、「普通の衣類」になっています。
山間部の棚田は、区画が狭いので、
耕すときに、機械は使えません。
そのかわりに、水牛にとりつけた鍬を引いて、
耕していきます。
なので、山岳民族にとって、
水牛は、欠かすことができない存在なのです。
こんなふうに水牛の市がにぎわうのも、
山岳民族ならでは、と言うことだと思います。
(つづく)

















