ガンになって、ウィッグ - ヅラをクリーニングにだしました。
写真は、2013年11月のものです。ポール・マッカートニーのコンサート会場の前で。
(全盲難聴・のんたん 18歳。)
当時、ポール・マッカートニーが来日して、日本中が大騒ぎ。そのときコンサート会場となったのが、長男が通っていた盲学校のすぐ近所にある、東京ドームでした。だから、だったのかどうかわかりませんが、ポールさんが、なんと、「盲学校の子どもたちに。」と、学校あてにチケットをプレゼントしてくれたのです!! すごい!!
我が家がいただいたチケットは、付き添いの親の分を含めて2枚。
当時、夫は、「毎朝、長男を学校に送っているのは、オレだ。だから、当然オレが行く権利がある。」と宣言し、さっさと長男を連れて行ってしまいました。
別に、いいんですけどね…。こんなことでもめる気ないし。でも、「悪いけど、オレが行ってもいい?」くらい、言えないものか…。
今も心に残る、「ばか夫のむかつく発言集」のひとつとなりました。(爆)
ヅラをクリーニングにだしました。
私は、ヅラをふたつ持っています。
ひとつめのヅラは、Rという専門店で購入しました。
有楽町駅に近い、日比谷シャンテの地下にあるお店です。
どうしてそこで買ったのか。
特に理由はありません。
ただ、日比谷シャンテであれば、
なにかの用事でまたそのお店に行かねばならないとき、
ついでに銀座にも遊びに行けていいなあ、と思いました。
それが、理由といえば理由です。
そうは言っても、療養中は、それほど出かけることもないので、
ヅラの出番も、そう多くありませんでした。
メンテナンスも、ごくたま~に。
お風呂に入ったついでに、ヅラもシャンプーする程度でした。
けれど、仕事に復帰すると、毎日、ヅラをかぶったままで、
一日のほとんどを過ごすことになります。
なんとなく、ヅラの髪質がくたびれてきたような気がしてきました。
そこで、購入したお店に持っていくことにしました。
ちょうど週末に、友人と銀座でランチする予定があったので、
そのついでに。
(銀座で買って正解でした!^^)
Rでヅラを購入したのは昨年の9月で、抗がん剤治療が始まったばかりの頃でした。
「医療用ウィッグ10万円」というのを買ったのですが、
たまたまその日は、月に一回の20%引きサービスデーだったので、
8万円になりました。^^
そのとき、店員さんから言われたのです。
「髪が伸びるまで、ウィッグが必要な間はいつでも、お店にお持ちいただければ、
無料でウィッグをシャンプーいたしますよ。」
その後、ふたつめのウィッグを買ったお店では、
このようなことを言われなかったので、
これは、Rならではのサービスなのかもしれません。
「無料で」と言われたことだけは、しっかりと覚えていたので、
「ならば、お願いしなくてはソン」と、ついつい思ってしまう私。^^
というわけで、行ってきました。
専門のスタッフがいるときは、その場でやっていただけると聞いていました。
なので、シャンプーが終わるまで、
1時間くらい、待っていようかな、と思っていました。
が、あいにくその日は、専門のスタッフがいない日であるとのこと。
しかたないので、とりあえず、ヅラを預かっていただき、
クリーニング後、あらためて受け取りに来ることになりました。
ヅラをはずすとき、
店員さんは、私を試着室へ案内しようとしてくださったのですが、
私ときたら、
「あっ いいですよ~。ここで脱いじゃいます。(笑)」
と言って、受付カウンターでがばっとヅラをはずし(爆笑)、
なんと、そのヅラのない頭で、そのままお店を出てきました。^^
佐伯チズさんのような、少~しだけ伸びた髪。
ベリーショートと言えないこともない?
おもいきって、そのまま、銀座シックスまで歩いていきました。
道路を歩いているときも、
シックス店内でも、
だ~れも、私のことなんて、見ません。
あっ ベリーショートだと思われてるんだ…。
6階のレストラン街に行き、オイスターバーで食事までやっちゃいました。
だいじょぶ、だいじょぶ。
誰も私を見てない。
この頭で、いける。^^
ワインも牡蠣も、おいしいわ~^^
ヅラをクリーニングに出した夜。
銀座シックスのバーカウンターで、ひとりささやかに祝杯をあげました、
「脱ヅラデビュー、おめでとう!」
と。
「ガンになって」シリーズを、
http://limings.sweet.coocan.jp/miyo01/miyo1704.html
でご紹介しています。
MIYO'S WEBSITE(全盲難聴の、のんたんの育児記録)
http://limings.sweet.coocan.jp/
も、少しずつ更新しています。