MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
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ベトナム家族旅行:
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定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 133 - ファンシーパン①(2019年10月19日/49日め)

2019年10月19日 ファンシーパンで。笙を拭きながら踊る男性。


10月19日


ようやくヴィクトリア・サパ・リゾートに
チェックインできたのですが、
ここには荷物を置いただけで、
すぐにまた出かけることになっていました。


もともと、夫のプランでは、この日は、
 ・午前中にカットカット村に行く。
 ・午後は、シンチャイ村とタヴァン村にトレッキング。
という計画でした。


このプランが決まったとき、
その内容をローさんに話したところ、
ローさんは、なにも言わず、
ちょっと困ったような顔をしていました。


当時は、その理由がよくわからなかったのですが、
今思うと、ローさんは、
MIYOにどう説明すればいいのか、
と、悩んでいたのだと思います。


MIYOの夫が行きたいと言っているのに、
「どれも、観光化された村ばかりですよ。
 みっつも行くことはないですよ。」
と言っていいものか、迷ってたんですね。^^


その数日後、ローさんは、
サパ・ツアーのガイドの仕事に行ってしまいました。
(ガイドの仕事で、ローさんは月に1、2回、
 必ず、サパにでかけています。)
そして、ツアーから戻ってきたときに、
ローさんは私に、こう言ったのです。


「今回のツアーでは、
 ファンシーパンに行ってきました。
 とてもいいところだったので、
 時間があれば、MIYOさんも行くといいですよ。」


そう言われて、私は初めて、
夫がたてたプランに疑問をもつようになりました。
他にも観光スポットがあるらしいのに、
どうして、同じような少数民族の村ばかり、
みっつも行かなくてはならないのか…?


そこで、夫に電話して、
「どうしてみっつも行くの?」
と訊いてみました。
夫の答えは、
「少数民族が好きだから。」爆
全然、説得力がありません。


「もうさ、昔、村にはさんざん行ったよね。
 いまさら、みっつも行くことないんじゃない?
 サパには村しかないのならともかく、
 ほかにも観光スポットがあるみたいだから、
 そっちにしようよ。」
と、私に言われて、最終的には、夫は、
シンチャイ村とタヴァン村に行くのをあきらめました。
代わりに、ローさんが勧めてくれた、
ファンシーパンに行くことになったわけです。


このときの予定変更は、
後になって考えてみると、
本当に良い選択でした。
なにしろ、カットカット村が、
あの惨状でしたからね…。(苦笑)


カットカット村を訪ねた直後、
長女に訊いてみました。


私「あのね。おとうさんの最初の計画では、
  カットカット村のあとに、
  シンチャイ村とタヴァン村に
  行くことになってたんだけど、
  どう思う?」
娘「こんなの、ひとつ見れば十分だよ。」
私「だよね…。笑
  でもね。シンチャイ村とタヴァン村は、
  カットカット村よりは、少しはマシらしいよ。
  どう? 行ってみたい?」
娘「マシだろうがなんだろうが、
  これ以上、村はいらない。行きたくない。」
私「おかあさんもそう思うよ。爆」


当初の予定通り、一日かけて、
観光化されまくりの村をみっつもまわっていたら、
たいへん悲惨な一日に
なっていたのではないかと思います。


あとでネットで調べてみたら、
シンチャイ村とタヴァン村には、
観光客用のレストランやホテルまで作られていて、
お土産の販売がすごいらしいです。
で、なにも買わないと、
いやな顔をされたり、
悪態をつかれたりするらしい…。
ああ、行かなくて、本当によかった。


まあ、こんな経緯を経た結果、
ローさんのアドバイスにしたがって、
この日の午後の予定を
ファンシーパンに変更することになりました。
夫と長女が日本を出発する直前になってからの、
急な予定変更でした。
でも、同じ旅行代理店にメールで連絡するだけで、
簡単に手配をしてもらえました。


そんなわけで、この日の午後は、
ファンシーパンに行きます。


午後2時半。
ホテルに迎えの車が来て、
ファンシーパンまで連れて行ってくれました。
車は普通の乗用車で、
メンバーは私たち3人だけです。


ファンシーパンの駐車場。「ここに5時半に戻ってくるように」と言われました。ここから先は、私たちだけで行くことになっています。

数分歩くと、見えてきました。ファンシーパンの入り口です。ここは、テーマパークのようになっています。手前には、なぜか乗馬コーナーもあるようです。

ベトナムの人たちは、どういうわけか、つながって写真を撮るのが好きみたいです。

次々と、不思議なオブジェや建物が見えてきます。

笙の笛をモチーフにしたと思われるオブジェもありました。

そして、花のアーチで飾られたトンネルを抜けると…、

おお、少数民族の歌と踊りのパーフォーマンスが始まったところでした。^^

手前のふたりは、笙を吹きながら踊っています。これが、笙の正しい持ち方です。

次は、バーを持った女性たちの踊りです。

最後はバンブーダンスになりました。

棒を飛び越えながら進みます。

メインストリートのいちばん奥にあるお寺。


歌と踊りが、延々と30分くらい続き、
これはこれでおもしろいので、
ついつい見入ってしまいました。
でも、ここに来た目的は、
もちろんこれではありません。笑


一番奥に、お寺があるのですが、
そのお向かいにある建物が、
ロープウェイ乗り場になっています。
これこそが、ファンシーパンに来た理由なのです。


ファンシーパン山は、ベトナム最高峰で、
標高3,143mです。
これから、この山に登ります。


(つづく)

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