定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 128 - カットカット村・全景(2019年10月19日/49日め)
2019年10月19日 カットカット村で。糸を紡ぐ、黒モン族の女性。
10月19日
山道を歩き続けて、
カットカット村に着きました。
村の入り口に、美しい衣装の方々が多数。
小高い丘の上に見えているのは、黄色いカゴリュックと笙の笛の巨大なオブジェ。そこを目指して歩きます。
着いたら記念写真。丘の上は、美しい衣装の女性があふれていました。
次にやってきたのは、一面のお花畑。
ここからさらに、ガイドさんの案内で山道を降りて行くと、家が並ぶ村に。
この家の中はカフェになっていました。お店が並んでいましたが、実際に人が住んでいる家は見当たりませんでした。
トウモロコシで作った、水車のオブジェ。
川には、いくつもの細い橋が架かっていました。
カットカット村の全景。立派な家や不思議なオブジェが並んでいます。
立派な家の片隅で、黒モン族の女性が糸を紡ぐパーフォーマンスをやっていました。女性の民族衣装は、結婚すると黒になる場合が多いです。
以上、村の景観が壊れていなさそうな写真を
選んでみました(苦笑)。
いかがでしょうか?
普通、少数民族の村に行くと、
粗末な家に素朴な人々の生活が見えて、
その中で、私たちは自分の生活を考えなおす、
なんてことが起こったりするのですが…。
ここには、そんなものは、
なにひとつありませんでした。
巨大なオブジェ、一面のお花畑、
あちこちに作られた、写真スポット。
すべてが、観光用に作られたものです。
住民の生活に欠かせない、水車や橋ですらも、
ここでは、観光用でしかありません。
サパで最も観光化されている村、
とは聞いていましたが、
ここまですごいことになっているとは、
驚きでした。
そういえば、この村には、「生活感」がありません。
ここに住んでいたはずの村人たちは、
一体どこに行ったのでしょうか。
「ここはもはや、少数民族の村じゃないね。
ただのテーマパークだね。」
そう話しながら、家族で歩きました。
「だから、入り口で入場料をとるんだ」
と、ようやく気がつきました。
巨大な「フォトスポット村」となりさがったこの村では、
実はさらに、この村ならではの景観がありました。
それについては、次回にご紹介したいと思います。
(つづく)