MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
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定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 127 - カットカット村へ行こう(2019年10月19日/49日め)

2019年10月19日 カットカット村の衣装屋さんで。


ベトナム日記を完結できないままで、2019年を終えることになりました。
長い連載になっておりますが、ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
皆様のniceやカテゴリークリックに励まされて、ここまで書くことができました。
来年も、あと少しだけ、連載が続きます。

がんばって、なんとか完結させたいと思いますので、
おつきあいいただけましたらうれしいです。^^
新しい年が、皆様にとって幸多い年となりますように…。


10月19日


ハノイから夜行列車でラオカイに行き、
車で3時間かけて、
ベトナム北部の高原地帯である、
サパまでやってきました。


この「サパ」の中心部から、
一番近くにある少数民族の村が、
カットカット村(Cat Cat Village)です。
サパと言えばカットカット村、というくらいに有名で、
サパまで来てここを訪ねない人は、
まずいないのではないでしょうか。


私たちも、ホテルで朝食をいただいたあとは、
ガイドさんといっしょに、
このカットカット村に行くことになっていました。


サパの中心部から村までは、歩いて30分ほどです。
トレッキングツアーなどに参加しなくても、
カットカット村であれば、
気軽に訪れることができます。


街から簡単に行けるところであるだけに、
カットカット村は、サパの少数民族の村の中では、
一番観光化されている村だそうです。


ちなみに、私と夫は、34年前に、
中国の西双版納(シーサンパンナ)に行ったのを皮切りに、
石林、広西省チワン族自治区、
タイのゴールデントライアングル、
ラオス、ビルマ、ベトナムなど、
少数民族の村には、何度も行っています。
(夫が、少数民族フェチなんですよ…。泣)


中国とビルマ国境にある、西双版納まで行ったとき、夫が、
「オレ、あの山の向こう側に行きたい。」
と言い出し…。
もちろん、山越えできるわけもなく、
いったん日本に帰り、翌年は、ビルマへ。
中国で見た山の反対側までトラックの荷台で行くとか。
(アホです。)


あのころは、日本からそれぞれの国に行っては、
全身ホコリまみれになりながら、
東南アジアの山岳地帯にたどり着き…。
よく考えると、国が違ってるだけで、
結局は同じ山岳地帯を歩く、という繰り返しでした。


当時は、どの村も、ほとんど観光化されていませんでした。
村に行くプロペラ機が飛ばず、毎日飛行場に通ったり、とか、
一日中ゾウに乗って、ろくに道のない山を越えたり、とか。


お土産を買おうとしても、
そもそも、物がほとんどなくて、
当然、お土産物屋さんなんてものもなくて、
お土産もろくに買えなかったとか…。笑


どの村も、たいてい、簡単には行けない場所にあったので、
「街から歩いて行ける少数民族の村」
なんてのは、初めてです。


私自身は、
少数民族の村は、もう、一生分、見た。
 いまさら、もう行くこともないんじゃないの?」
とすら思ったりします。
でも、夫の頭の中には、34年たっても、
少数民族しか住んでいないようです。爆


今回のサパも、夫の、
「どうしても行きたい」
という気持ちに、強く反対する理由もなく…。
私と長女は、半ばあきらめ気味に、
つきあっているようなものでした(苦笑)。


そんなわけで、カットカット村。
少数民族の村にはさんざん行ってきたので、
どんなところであるか、
大体、予想はつきます。
そして、この村は特に、観光化されていると。
なるほど…。


朝10時半、ホテルのロビーに、黒モン族の女性が迎えに来てくれました。民族衣装を着ています。彼女が、これからのツアーのガイドさんです。

なぜか、ガイドさんといっしょにやってきた、黒モン族の女性3人。美人ですね。^^

ガイドさんの先導で、サパの街を歩きます。ツアーの参加者は、私たち3人と韓国人3人。全部で6人でした。

サパの街。思ったよりも大きな街でした。

中心地の広場。正面はホテルで、右にあるのはサパ駅です。

あたりまえですが、黒モン族のみなさんが、ふつーに佇んでいます。^^

サパ駅の前で。

カットカット村へと続く、ファンシーパン (Fansipan) 通り。この先に、村の入り口があります。私たちは、ツアー料金に含まれていたので払っていないのですが、通常は入場料が必要で、ひとり40,000ドン(約200円)だそうです。村に入るのに入場料? なんか、違和感がありますね。

だんだん、街はずれまで来たようです。家がまばらになってきました。標識には、「カットカット村まで850m」と書いてあります。


ここまで、黒モン族の女性3人が、
私たちといっしょにずっと歩いていました。
彼女たちは、なにかと話しかけてくれるので、
歩きながら楽しくおしゃべりしました。


でも、彼女たちの真の目的は、
背中のリュックに詰め込んでいる、
お土産物を売ることです。笑


ちょっと仲良くなったので、
心苦しい気持ちもあったのですが、
基本、モノは買わない私たち。
ここはやはり、きちんとお断りしました。
彼女たちも、しつこくくいさがることはなく、
街のはずれまで来たら、
あきらめて、駅の方へと戻って行きました。


ここは崖になっていて、見下ろすと、ふもとの方に向かって、家並みが見えます。

靄がかかっていて、幻想的ですね。^^

こういう山道を、とにかくどんどん歩いていきます。

唐突に、お店が出現しました。民族衣装のお店でしょうか。看板に、「黒モン族のカットカット」と書いてあります。

これまで数々の村に行きましたが、こういう衣装を見たことがありません。何族の衣装なのでしょうか?

…と、同行の韓国人女性が試着し、そのまま着て行くことになりました。どうやらここは、衣装をレンタルしているようです。

さらに歩いていくと、またも同じようなお店が…。手前にいるのは、衣装をレンタルした女性と、所在なげにパートナーの試着を待っている男性陣たち。笑

このあとも、延々と、衣装を並べたお店がいくつも続くのでした。


これだけたくさんの衣装屋が並ぶ村というのを、
私はこれまでに、見たことがありません。
それがいったい何を意味しているのか…。


実は、このあとカットカット村で、
驚くような光景を見ることになるのですが、
このときにはまだ、
そんなことはつゆ知らず、
ひたすら、村の坂道を歩き続けていました(苦笑)。


(つづく)

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