定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 120 - ベトナム民族学博物館①(2019年10月18日/48日め)
2019年10月18日 ベトナム民族学博物館で。ベトナムには、54もの民族が住んでいます。
10月18日
夫・長女との待ち合わせ場所に決めたのは、
「ベトナム民族学博物館」でした。
もちろん、夫のリクエストです。笑
私だったら、こんな予定は組まず、空港から、
タムさん、ローさんが待っている家に直行します。
でも、なにしろ「ハンキュウ」の夫です。
阪急交通社並みに、ぎりぎりのスケジュールを詰め込んでいて、
「空港からは、とにかく
この博物館へ行きたい。」と。
はいはい。わかりましたよ…。
ってことで、国立歴史博物館から、
ベトナム民俗学博物館に向かいます。
でも、これ、かなりの距離があるんです。
国立歴史博物館は、ホアンキエム湖の東南。
そしてベトナム民俗学博物館は、
はるか向こうの、タイ湖のさらに西側です。
つまり、ほとんど旧市街を横断するようなもの。
事前に、ローさんに訊いてみたのですが、
「あまりに離れすぎていて、
両方をつなぐ、ちょうどいい路線バスはない。」
とのことでした。
そこで、路線バスをあきらめて利用したのが、
バイクタクシーです。笑
MIYOが載せてもらった、バイクタクシーです。この緑のジャンパーは、Grabという、バイクタクシー組合のユニフォームだそうです。料金は、乗る前に交渉します。
Grabのお兄さんの後ろに乗っかって、
旧市街を大横断!
「あ~、私、
とうとうこんなものにまで、
普通に乗るようになっちゃった。」
と思うと、なんだか笑えてきます。^^
この日はすでに、ハノイに着いて48日めになっています。
毎週末、ハノイの旧市街をかなり歩いていたので、
MIYOが知っている場所を、
バイクが通りかかることも多いんですね。^^
「あっ 今は**のあたりだなあ。」
などと、頭の中で地図を描けるくらい。^^
自動車よりも効率よく走るバイクタクシーですが、
それでも、30分近く走りました。
いい気持ちで市内を走り回っているうちに、
めざす博物館に到着しました。
ベトナム民俗学博物館。右側に見えるのが、入場券売り場。左側には、ATMがありました。
入場料は、40000ドン(約200円)。
ついでに、ATMで、1000000ドン、おろしておきました。ゼロが多いですが、日本円にしたら、5000円です。^^ ベトナムでは、お金を使う機会があまりなかったので、結局、このお金は、帰国する日まで使わず時じまいでした…。
この、民俗学博物館には、
ベトナムを代表する54の民族の、
暮らし、風俗、祭礼などが、展示されています。
ベトナム全土から収集された資料は、
1万5000点にも及ぶそうです。
生活道具や衣装、図解や模型、ビデオを用いて、
視覚的に展示している部分が多いので、
とてもわかりやすく、
楽しみながら見学することができます。
展示は、北部、中部、南部と、
地域ごとに分けられています。
順路をたどりながら見ていくと、
ベトナムが多民族国家であるということが、
よくわかります。
夫が、
「ハノイでは、どこよりもここに行きたい」
と言っていた博物館でしたが、
当の夫を差し置いて、
私ひとりが見学することになってしまいました(苦笑)。
なにしろ、飛行機が遅れたのだから、
仕方ありません。
…ということで、
とりあえず、中に入ってみました。
魚を取るときに使う、魚籠(びく)。竹で編んだ魚籠を、自転車に満載して売り歩きます。
ノンラーを作る手順と材料を説明しています。
「ノンラーの村」で、これらの材料が山積みにされていたのを、思い出しました。
以前、ローさんに連れて行ってもらった、
「ノンラーの村」(ラン・チュオン)で見たのと
同じ材料が展示されていました。
こうして順に並んでいると、
なにをどこで使っているのがが、
よくわかります。^^
ノンラーの村へ行ったときの日記はこちらです。
そして、色とりどりの、美しい民族衣装が続きます。民族ごとに異なる衣装の実物が見られます。
館内には、少数民族の家屋が移築されていて、中に入ることもできます。
カゴのおもちゃのようですが、実はこれ、少数民族の家屋の模型です。天井が高いですね。屋根についている飾りの実物が、右側に置かれていました。
こちらも、少数民族の家屋です。右奥に、もうひとつ、別のタイプも見えます。民族ごとに、衣装だけでなく、家まで異なるんですね。^^
2時前に、この博物館に着いて、
中を見学したあと、
3時に、正面玄関に行ってみました。
本当は、1時半にハノイに到着するはずで、
手続きを終えて、空港をでるまでに1時間。
そこから博物館まで、車で1時間。
なので、博物館で、3時半ごろに会う、
ということになっていました。
でも、出発が1時間遅れたのだから、
博物館に到着するのは、
4時半ごろになってしまうと思われます。
でも、もしかして…、
「手続きが早くすむかもしれない。
空港から博物館まで、案外早く到着するかもしれない。」
…などと考えてしまって。
まあ、一応、待ち合わせ場所にいたほうがいいかな、
と思ったわけです。
3時から、正面玄関の、鉄柵の内側で、
炎天下の中、待って、待って、待って、待って…。
結局、夫と長女が乗った車が到着したのは、
想定どおりの、1時間半後、でした。
私、炎天下に1時間半も、立ち尽くしていたんです。
いつも、ぎちぎちに予定を詰め込む夫。
結局、そのワリをくうのは、本人ではなく、
ほとんどの場合、私、なのでした(怒)。
(つづく)