MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
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定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 109 - 隣りの国は仲が悪いね。(2019年10月12日/42日め)

2019年9月12日 ノンラーの村、「ラン・チュオン」で出会ったおばあさん。


10月12日


オペラハウスから南方向に歩き、
2軒のレストランを下見したあと、
今度は西方向に、どんどん歩いてみました。


ハノイの道路は、街路樹がほんとうにすごいです。^^ モリモリと育っていますね。こんな街並みが大好きです。

午後4時を過ぎたころから、帰宅を急ぐ人々のバイクの数が急に増えてきます。

これはおもしろい! 通りの両側にある建物が、道路の上に建物を増築し、つながってしまいました。建築基準法とか、無視しまくってるんだろうな、と思いますが、誰も気にしません。笑 ある日突然、全部落っこちてくるんじゃないか、とか、心配ですが。

標識の通り名を、地図で確認しながら歩くので、道に迷うことはありません。ハノイでは、知らない場所でも、どんどん歩けてしまいます。写真は、フランス風のケーキ屋さん。

こちらは、フランス風のパンのお店。とてもはやっていて、お客さんでいっぱいでした。

たくさんのサンドイッチが、きれいにパックされて並んでいました。ケーキも見えますね。おいしそうです。

パンもおいしそうです。ひとつ買って食べたい、と思いましたが、このあとベトナムフレンチのお店に行くので、ぐっと我慢です。^^

ピザ風のパンは、一個135円くらい。ベトナムでは、庶民のごはん一回分の価格です。

美しいケーキ。色彩も上品で、日本で売っているのと変わりませんね。^^

ハノイでよく見かける、「日本製品専門店」。はいってみたら、1/3近くの品には、ハングルが書いてありました。(苦笑) 通常は、日本製品しか置いてないのですが、ここのお店では、区別がつかないようです。

これは、以前、タムさんと歩いていて見つけた日本製品専門店、「こんにサンキュー」。(2019年9月11日)

日本の旗と扇がロゴになっています。


初めてこのお店を見た時、
「日本のもの限定で売っているお店」
というコンセプトに驚きました。


タムさんに、
「日本のもの、好きですか?」
と尋ねると、
「好き。日本のものは高いよ。でも好きです。
 日本のものは、良い物だから。」
と…。


「おもしろいね。
 ベトナムの人は、日本のものをわざわざ選んで、
 買い物をするんですね。
 今、韓国では逆に、『不買運動』というのが起こっていて、
 みんなで日本のものを買わない運動をやっています。」


タムさん、驚きません。
そういうタムさんも、いっしょにスーパーに行ったとき、
お菓子を手にとって、
「このお菓子は中国製?
 こんなものいらない!」
と、投げ捨てるように、元の場所に戻していました。(苦笑)


「タムさん、違うよ。
 これ、中国製でなくて、台湾製。
 裏に、Made in Taiwan って書いてあるよ。」
と言うと。
「そう? だったら買います。」
と、また取ってカゴに入れたので、笑えました。


韓国人の、日本製品不買運動の話をしたとき、
タムさんは、さらりと、こういいました。


「隣りの国は、仲が悪いね。」


ああ、そうなんだなあ…。
日本と韓国が仲が悪いのって、
ベトナム人のタムさんから見たら、
あたりまえのことなんですね。


ベトナムも、隣国である中国とは、
(たぶん)何千年も戦争を続けてきました。
だから、ベトナム人は、中国が大嫌いです。
それでも、隣国であるだけに、
中国の文化は昔からどんどん入ってきたわけで、
ベトナムの歴史、文学作品、建造物などには、
随所に、中国の影響が見られます。
残念ながら、中国のコピーとしか思えないものもあり、
それがまた、ベトナム人のジレンマとなっています(苦笑)。


「隣りの国は、仲が悪いね。
 ベトナムと中国もいっしょです。」
という、タムさんのことばは、腑に落ちたというか、
私の心に、ストンとはいりました。


「日本と韓国は隣国なのだから、
 仲良くしなくてはならない。」
などと言う人がいますが、
それって、誰が決めたのでしょう。
隣りの国は、仲が悪くてあたりまえなのです。
それをわかったうえで、
「では、どうつきあっていこうか」と、
関係を模索していけばいいのだと思います。


当時は、タムさんと話しながら、
そんなことを考えていたのですが、
それからちょうど3か月たった今になって、
麻生副首相が、12月9日発売の「文藝春秋」2020年1月号で、
こんなことを言っているのを知りました。


「よく『隣国だから韓国と仲良くしよう』と言うような
 一部の論調があるが、
 世界中で隣国と仲の良い国などあるのか。
 そういうことを言うのは、
 外国に住んだことがない人。」
「隣の国とは利害がぶつかるもの。
 友好は単なる手段に過ぎない。
 友好を築いた結果、損をしたら意味がない。」


麻生氏のことは、なんとなく、
あまり好きではなかったのですが、
この言葉だけは、とても共感しました。


「隣国だから」「切っても切れない国だから」
などと、わけのわからない理由に流されず、
日本は韓国という国をしっかり見て、
今後どうつきあっていくのかを、
よく考えてみるときが来たのだ、と思います。


「隣りの国は、仲が悪いね。」
と、さらりと流したタムさんのことばを、
今でもよく思い出します。


日本のものが大好きなベトナムの人々。コンビニや街の雑貨屋さんにも、日本語や日本風の物が並んでいます。(2019年9月29日 お寺の前のコンビニで)

ラン・チュオンにある、小さな雑貨屋さんで見つけたスナック菓子。(2019年9月12日)

同じくラン・チュオンで。どう見ても、「おっとっと」のぱくり。笑(2019年9月12日)


(つづく)

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