MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
http://limings.muragon.com/tag/?q=2019%E5%B9%B49%E6%9C%88-10%E6%9C%88%E3%80%80%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0&p=4 
をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
https://limings.muragon.com/tag/?q=2017%E5%B9%B412%E6%9C%88%E3%80%80%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0
小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
http://limings.sweet.coocan.jp/

定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 98 - ナイショで泊まれない(2019年10月9日/39日め)

2019年10月9日 家の玄関にある、仏様。同じようで、いつも少しずつ違っています。タムさんがいつも、違うものをお供えしているからです。この日は柿。日本から伝わったようで、ベトナムでも「カキ」と呼ばれていました。


10月9日


ベトナムでは、公立の小学校に通うのに、
一か月5000円もかかります。
が、これは安い事例です。


私がお世話になっていた家には、
ふたりのお子さんがいましたが、
私立の小学校に通っており、
その授業料は、月に10万円(二人分)でした。


その金額を聞いたときは、
ほんとうに、これが社会主義の国?と、
耳を疑いました。


「学校は無料だし、医療費は3割負担だし、
 日本の方が、社会主義共和国みたいですね。」
とローさんに言われたことばは、
その後も、私の心に残りました。


そうですね…。
言われてみれば、日本では、
政府からいろんな補助金があるし、
本当に豊かであるかどうかはともかく、
自分を「中流」と思ってる人が、
他国よりも多いらしいし。


かたや、ベトナム。
社会主義の国ではありますが、
普通に生活したり、旅行したりしているぶんには、
他の資本主義のアジアの国々と変わりません。
だから、この国を「社会主義」と実感することは、
はっきり言って、ありませんでした。


ところが、ある日のことです。
タムさんから、
「パスポートをだしてください。」
と言われました。
理由をきくと…。


タ「市役所にだします。」
ミ「それはどうしてですか?」
タ「家に外国人が住むときは、
  市役所に届けを出さないといけません。」


あっ


と思いました。


この発想は、普通の日本人にはない、と思います
「家に誰を泊めようが、
 私の家だもの。私の勝手。」
と、普通は考えます。


それは、日本人なら誰でも思っていること。
いえ、思うことすら、していない、
ごくあたりまえのこと、なんですね。


けれどベトナムでは、そうではありませんでした。
そういえば、30年くらい前に、
中国でも、そんな話を聞いたことがあります。
「自宅に、外国人を勝手に泊めてはいけない。」と。


私たちには、にわかに理解できないことですが、
ベトナムでは、自分の家に、
外国人を勝手に泊めてはいけないのだそうです。


まあ、お役所できちんと手続きすればいいだけなので、
どうということはありません。
けれど、
「自分の家に誰を泊めようが、
 しのごの言われることはない。」
と考えるのが、ふつうの日本人。
なので、ベトナムでは、
「わざわざ届け出ないといけない」というのは、
私にとっては、やはり違和感があることでした。


んーーーー。
ここはやっぱり、「社会主義の国」なんですね…。
そのことを実感したエピソードでした。


朝ごはんです。今日も、ダイエットアプリを参考にしたメニューでした。トースト、ブロッコリースプラウト、きゅうり、目玉焼き、蓮の香茶。

市場に買い物に行ったタムさん。「帽子を買ってきたよ!」とニコニコ。600円だったそうです。市場には、食べ物だけでなく、こんな日常雑貨、衣類、靴、お供え品など、なんでもそろっているので、便利です。

お昼ごはんです。お粥、蒸したチキン、おやつ2種。

おやつは、ベトナム風の揚げドーナツとお餅。白いお餅の中には、緑豆のあんこがはいっていました。

ベトナムのお粥は、独特のスープ味がついていて、とてもおいしいです。

この日は、学校の遠足の日だったのですが、ノックちゃんはお熱があったので、お休みしました。でも、お昼には熱も下がり、ごはんをいっしょに食べました。^^


子どもたちが通う学校からは、
毎朝7時に、お迎えのバスが、
家の前までやってきます。
でも、この日は、遠足にでかけるということで、
お迎えのバスはありません。
朝6時に、学校まで、
親が子供を送り届けることになっていました。


ミ「朝6時に学校に集合なの?
  タムさん、明日は何時に起きるの?」
タ「4時半です。」


タムさんも、前日までは、そのつもりだったのです。
でも、今朝になったら、
「ローさん、ムリ。起きられない…。」
と言ったとか。(爆)


結局、ローさんが5時に起きて、
アインちゃんをバイクで送っていったそうです。
どこまでも、タムさんに頭が上がらない、ローさんです(苦笑)。


ちなみに、日本と違って、
「遠足のお弁当つくり」はありません。
お弁当もおやつも、すべて、
学校が用意してくれるのだそうです。
さすが、ひとり分の授業料が月に50000円の学校ですね。
いたれりつくせり、です。


晩ごはんです。

レモングラスつくね(ネムサーヌーン、Nem sa nuong)、きのこと鶏肉のスープ煮、ブロッコリー、ごはん、スープ(冬瓜、ねぎ)。


タムさん、今日は、新しいメニューに挑戦しました。
上の写真の右側にある、マラカスのような形のもので、
レモングラスつくね(ネムサーヌーン、Nem sa nuong)と言います。


本当は、レモングラスのまわりにひき肉を巻き付けるのですが、
この日は「練習」ということで、
レモングラスではなく、ベビーコーンを代用していました。


レモングラスつくね(ネムサーヌーン、Nem sa nuong)


いったいなんの「練習」なのかと言うと…。
それはまた、のちほどお話いたします。^^


(つづく)


(おまけ)
掲載しきれなかった写真です。
フンイェンは、田舎の、美しい町でした。


タムさんの故郷、フンイェン。(2019年9月21日)

街はずれにある、仏塔。

街の中心にある湖。

湖で釣りを楽しむ人たち。

車ごとはしけに乗って川を渡り、ハノイに戻りました。

×

非ログインユーザーとして返信する