MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
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をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
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小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
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定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 71 - 自分の名前(2019年9月26日/26日め)

2019年9月25日 チャンアンの川下り。ちょっと背伸びしながら、写真を撮っているところです。


9月26日


MIYOが勤務しているのは、旅行会社です。
ハノイ発の日本語ガイド付きツアーを毎日催行していて、
日本のお客様は、インターネットやメールで、
ツアーの申し込みをします。


日本の旅行会社を通さず、
直接、ハノイの会社に申し込みますから、
日本の会社の手数料が発生しません。
その分、ツアー価格がお安くなるという
メリットがあります。


お客様から申し込みがあると、
折り返し、メールで、
「ツアー催行予約票」をお送りします。
もちろん、メールは日本語です。


MIYOがベトナムに来るまで、
お客様とそのメールのやりとりをするのは、
タムさんの仕事でした。


タムさんは、日本語の会話は上手なのですが、
メールで文章を書くと、
やはり、ちょっとアヤシクなってきます。


たとえば、メールの最後に登場する、
「当日はお楽しみください。」
という文章…。
気持ちはわかるのですが、
普通の日本人なら、言わないような表現がでてきます。


そこで、MIYOが、お客様に送る文章のサンプルを作りました。
タムさんは、それをコピーして、
催行日やお客様名を書き換えるだけです。


この方法だと、タムさんが送信するメールであっても、
「日本人が書いた文章」なので、
受け取った方は、違和感なく読むことができます。


メールの本文だけを読むと、
タムさんが書いたのか、MIYOが書いたのか、
まったく区別がつきません。


「うんうん。
 タムさんのメール、完璧。^^
 よくなったわ~。」


と思いながら読んでいたら、
メールの最後に、
「JVTAツーリズム
 ** MIYO」

とあるではありませんか。笑


「タ、タムさん。
 メールの最後に、私の名前を使っちゃだめよ。
 ここは、自分の名前にしてね。
 サンプルで作ったメールは、
 私が作ったから、私の名前を書いてあったけど、
 タムさんが出すメールの名前は、タムさんの名前にしなくちゃ。」


と言うと、
「そうですか?」
と、ちょっと不満そうです。


タムさんの気持ちもわかります。
ここは日本人向けの会社なので、
「うちには日本人が働いていますよ。」
というアピールを込めて、
日本人の名前で、メールを送りたいのです。


でも、私の知らないところで、
私の名前でメールがどんどん発信されてしまうというのは、
あまり気持ちがいいものではありません。


MIYOに言われて、
タムさんは、送信者名を変えました。
次のメールからは、
「JVTAツーリズム 心」
と書いてありました。
意味がわかりません(苦笑)。


「あの、あの…、
 この、『心』というのは、なんですか?」


と訊いてみました。


「私の名前、『タム』は、日本語の『心』という意味です。
 だから、日本にメールを送るときは、
 いつもこう書いています。」


少しでも日本人らしく、という、
タムさんの気遣いはわかります。
でも、「心」という字を見て、それが名前であると、
私はすぐに理解できませんでした。笑


「タムさん。かえって不自然な気がします。
 『心』という名前の人は、日本には普通、いません。
 あなたの名前は『タム』なのだから、
 『タム』と書けばいいじゃないですか。
 その方が、名前だとすぐにわかるし、
 ずっとすてきですよ。」


それ以来、タムさんは、メールの最後に、
「JVTAツーリズム タム」
と書くようになりました。
ね? このほうがすてきですよね?^^


そういえば、以前、私が働いていた会社にも、
何人もいました。
っていうか、多くの人がそうしていました。
欧米とやりとりするときに、
自分の名前を、「サム」とか「マイク」とか、
欧米風のものに変えてしまうのです…。


日本人として、りっぱな名前があるのに、
どうして、わざわざ欧米人風の名前に変えて仕事をするのか。
そのことに共感できず、
私だけは、37年間、ずっと、
海外のお客様に対して、MIYO で通しました。


つまらないこだわりだったかもしれません。
でも、自分の名前ですもの。
相手に合わせて簡単に変えてしまうというのが、
どうしても、納得できなかったんですよね…。


今日の朝ごはんです。

コロッケ、目玉焼き、アボガド、アイスベトナムコーヒー。

昨日から泊りに来ている、ローさんのおかあさん。

よそ行きの服を着て、いらしたんですよね。^^  MIYOには、わかっていましたよ…。

ローさんとそっくりです。^^ 「市場の仕事があるから、長居はできない。」と、お昼前には、田舎に帰って行かれました。


お昼ごはんです。
お姑さんが突然やってきて、
タムさんは気疲れしたのでしょうか(苦笑)。
珍しく、宅配のお弁当でした。
一人前が、150円だそうです。


真ん中にあるのは、蒸したニワトリ。市場で買ってきたものです。

ハム、豚肉そぼろ、カボチャの葉のニンニク炒め、青菜のスープ、ごはん。

こちらは、上のお弁当のハムが、揚げ豆腐になったバージョン。

そして、晩ごはんです。

牡蠣のガーリック焼き、焼き魚(鯖)、焼きエビ、ほうれん草のニンニク炒め、ごはん、スープ(きのこ、豆腐、トマト)。

このころから、ようやく、ごはんの量が少なめになってきました。笑


今日も楽しい一日でした。


(つづく)


(おまけ)
掲載しきれなかった、チャンアンの写真です。


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