MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
http://limings.muragon.com/tag/?q=2019%E5%B9%B49%E6%9C%88-10%E6%9C%88%E3%80%80%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0&p=4 
をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
https://limings.muragon.com/tag/?q=2017%E5%B9%B412%E6%9C%88%E3%80%80%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0
小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
http://limings.sweet.coocan.jp/

定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 47 - 犬のはなし(2019年9月16日/16日め)

2019年9月12日 ラン・チュオンで見かけたイヌの親子。


9月16日


ひな鳥のゆで卵「ビトロン」の話を書いたとき、
たくさんの方からコメントをいただきました。
ほっとしたのは、非難のコメントが全くなかったことです。
コメントをくださった方々は、誰もが、
驚きながらも、「ベトナムの食文化である」と、
うけとめてくださっていました。
ありがとうございました。^^


「異なる文化をどれくらい許容することができるかで、
 その人の文化度がわかる」
ということばを、聞いたことがあります。
なんでも、自分たちのやり方だけが正しいと決めつけ、
違うものを非難するような姿勢には、違和感を感じます。


たとえば、クジラ。
クジラを殺して食べる日本人は、残酷であると、
欧米から非難されています。


「あなた方だって、牛や羊を殺して食べるではないですか?」
と尋ねると、
「あれは、神が私たちに与えてくださったものだから、
 問題ない。」
と言うそうです。


私は、クジラ料理が好きなわけではありませんが、
こういうことばを聞くと、
「日本人は、堂々とクジラを食べるべきだ。」
と思います。笑


さて、今日は、「イヌ」のお話です。
たまたま、ネットを見ていて、
「ベトナム人はイヌを食べる」
と知りました。


中国と韓国では、イヌを食べることが知られていますが、
ベトナムもそうであるとは、知りませんでした。
早速、タムさんに訊いてみました。


タ「はい。そうです。
  ベトナム人は、イヌを食べます。
  でも、いつもじゃない。
  恋愛や仕事がうまくいかない人が、
  月末に食べます。」


どうやら、ツキが落ちたような人が、
「厄払い」とか「景気づけ」に食べるようです。
それも、月末限定。笑


み「イヌ食べるのって、ふつう?」
タ「はい。普通です。」
み「じゃっ じゃっ 笑
  おとなりの家にイヌが3匹いるけど、
  あれ、ベトナム人は、おいしそうって思う?」
タ「はい。思います。」


ひえええええ


み「じゃっ じゃっ 笑
  夜、誰かがこっそりやってきて、
  おとなりのイヌ、盗んだりすること、ある?」
「ありません!!怒」


最後は、怒られてしまいました。(爆笑)
こんな会話をしながら、
仕事をする毎日です。笑
ハノイに来て、2週間が過ぎました。


朝ごはん。なんと、インスタントラーメンでした。


「おいしいですが、
 インスタントラーメンを朝から食べたくないです。」
と言うと、タムさんは理解できないようす。
「子どもたちは、毎朝、これを食べて学校に行くよ。」
と。


うわっ 体に悪そう、と思いましたが、言えません。
毎朝、フォーを食べるお国柄。
フォーがインスタントになった袋麺も販売されていて、
家庭で食べるフォーは、たいてい、それです。


スーパーで売ってるインスタント麺。
インスタントのフォーと、同じ売り場に並んでいます。
どこの家庭でも、日常、ふつうにそれらを食べます。
「フォーなら良くて、ラーメンならわるいか?^^」
タムさんの疑問も、もっともです。


私にかぎって言わせてもらえば、
フォーであれ、ラーメンであれ、
「どんぶりいっぱいの炭水化物を、
 朝から食べたくない。」

のです。


しょうがない。
紙に書きました。


 太る原因(げんいん)。
 ①油(あぶら)
 ②糖分(とうぶん)
 ③炭水化物(たんすいかぶつ)


20分かけて、タムさんに「ダイエット講習会」です。
ベトナムに来て、
こんなことまでするはめになるとは…。


でもね。
それから3週間。
「私、やせたい。どうして太る?」
と言ってたタムさんが、3キロも痩せたんです。


「よかったね。
 ほーら見なさい。
 私の言う通りにやったら、痩せたでしょ?」
と、いばるMIYOです。
なのに、なぜ、私は痩せないのか?
心の中では、ちょっと悔しかったのでした。笑


朝のおやつ。ドラゴンフルーツです。たしかに、龍のひげみたいに見えますね。「10年前、南ベトナムを走る列車の窓から、一面のドラゴンフルーツ農園が見えました。」と言ったら、「そうそう。これは南のくだもの。ハノイではとれません。」と。南から運んでくるので、高いそうです。

そして、ドラゴンフルーツのお皿が、MIYOのデスクにどん!と置かれました。「くだものは果糖というお砂糖が入っているので、太りますよ。」と、ダイエット講習会で説明したばかりだったのですが。爆

お昼ごはん。ブンチャーです。素麺そっくりですね。手前中央がMIYOの席。左端がタムさん。右はハイさん。私とタムさんの食事の量が激しく違っているのに、お気づきでしょうか。後になってよく考えると、「3人分買ってきて、自分は痩せたいから少なめにする。その結果余ったものを、全部MIYOの器に入れる」ってことだったみたいです。むかつく~。苦笑

おいしいのですが、このつけ汁の中のミニハンバーグの量を見てください。器に大盛です。左に座っているタムさんのと比べると、ブンもお肉も、1.5倍くらいあります。このころは、こんな大盛を毎日食べさせられていたのだから、そりゃあ、私だけ太るはずです。一か月が過ぎた最近では、こんな大盛は断固拒否しています。笑

午後、急に雨が降り出しました。このころから、毎日のように、スコールのようなものが見られるようになりました。

降ると涼しくなります。いい雨です。^^

晩ごはんです。やはり、タムさんのごはんだけ、めちゃ少ない。自分は痩せたくて量を減らしているのに、私のごはんは、容赦なく大盛です。スープなんて、子どもたちの量の3倍はあります。「やめてください」と、いくら言っても、理解してもらえなかったのはどうしてなのか、いまだにわかりません。

ごはん、ベトナム風ハンバーグ、キャベツのスープ煮、スープ(ブロッコリー、ネギ、人参、肉だんご)。

おかずは、豚肉の甘辛焼き、ミニハンバーグのトマトソース。

このころから、「おかずは自分で好きなだけ取る」スタイルに変えてもらいました。食事の量を自分で調節できるので、助かります。


(つづく)


(おまけ)
近所で見かけたあれこれ。


家の前にある、電柱。梯子のような形になっています。作業のときに登りやすいからでしょうか。(2019年9月5日)


ベトナムの家には、必ず、玄関にスロープが作ってあります。家の中にバイクを入れるためです。スロープが公道であるはずの歩道にはみだしていますが、気にしません。笑(2019年9月11日)

こんなふうに、どこの家も、家の前にはスロープ。隣家は、歩道のほとんどをスロープにしています。よいことだとは思いませんが、ベトナムではこれがふつうです。こんな具合だから、歩道は歩けず、みんな車道を歩きます。笑(2019年9月11日)

そして、玄関の前に置くゴミ。行政の収集はなく、各家庭が業者と契約し、持って行ってもらいます。料金は、家族の人数を基に決められ、このご一家の場合は、4人家族で年間2000円だそうです。紙だろうがプラスチックだろうがいっしょくた。「分別」というものはありません。笑(2019年9月5日)

街を歩いていて、子どものおもちゃがいっぱい置いてあるお店を見つけました。タムさんに訊いたところ、「赤ちゃん用のおかゆを売る店」だそうです。(2019年9月11日)

×

非ログインユーザーとして返信する