MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
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定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 26 - 朝ごはんは「ソイ・セオ」と「バインクォン」(2019年9月9日/9日め)

2019年9月19日 花屋さんで。ベトナムの不思議な花。


9月9日


ハロン湾に行った日の翌日です。
この日は、「いつもより30分遅く来ていいよ。」
と言われていました。
ハロン湾に行って疲れただろうから、だそうです。


日本の会社にいた頃なら…。
「取材」で行ったのだから、
これは仕事、となります。
日曜に行ったのだから、休日出勤扱いになり、
日当が出て、休日出勤割増手当が付きます。
日当の代わりに、翌日を代休にして休むこともできます。


でも、ここはベトナム。
もちろん、手当なんかないし、
代休ではなく、30分の短縮でした(苦笑)。


考えてみると、ハロン湾に行ったのは、
仕事のような気もするし、
お楽しみだったような気もします。笑
タダで遊びに行けたと思えば、ま、いっか。


日本の会社員時代は、組合もあり、
労働基準法が順守され、
いろんな意味で、守られていました。


でも、それは同時に、
いろんな意味で管理されていた、
ということでもありました。
自分のパソコンをオンオフした時間が記録され、
勤務時間中にネットで見たサイトの内容まで管理され、
送ったメールの中身も把握され、
数か月おきに、成果を厳しく評価される。
その繰り返しでした。


もう、そんなことがいやになったのです。
定年の後まで、そんな働き方を続けたくない、
と思いました。


いろんなことに見切りをつけ、
やってきた、ベトナム。
ここハノイで、ゆるーーーーーく、働いています。


仕事だか楽しみだかわからないような仕事をして、
翌朝はちょっと遅めに起きる。
それでいいじゃない、と思います。


ハノイでの、ゆるーーいお仕事、
今日も、続行中です。^^


…ということで、
言われたとおりに、いつもより30分遅く、
キッチンに行ってみました。
すると、私の席に置いてあったのは、
例によって、紙に包んだ不思議な物体。


どうやら、おこわのようですね。

ほら、やっぱり。^^  バナナの葉に包まれたおこわ「ソイ・セオ」です。ウコンで黄色く色づけしてあり、その上に、緑豆のマッシュと炒めたたまねぎがどっさり。これがおいしいんです。

タムさんとローさんは、「バインクォン」。ベトナムハムをはさみでチョキチョキ切って載せます。

そうめんのように、つけ汁で食べます。おいしいです。^^

バインクォンの詳細はこちらです。

私のおこわにも、有無を言わさず、ベトナムハムが載せられました。ああ、また食べる量が増えた…。

そして、今日も完食(泣)。

今日の紙はなにかな?と裏返してみると、どこかのラボの「分析証明書」。詳細な検査データと、個人名やサインまで。ひっくり返りました。


「日本では、こんな紙を社外に流したりしたら、
 クビになるかもしれませんよ。」
…と言ってはみましたが、
タムさんもローさんも、
MIYOといっしょになって、笑い転げてるだけ。


み「私が小さいころには、こういうのは、
  新聞紙で包んだものでしたが。」
ロ「あ、それは、ベトナムも同じです。
  昔は、新聞紙で包んでましたよ。
  でも今は、みんなニュースをネットで見るから、
  新聞を買う人がいません。
  だから、新聞を捨てる人がいなくなったのです。
  それで、今はこんな紙を使うようになりました。」


なるほど、そうだったのか。
…って、感心してどうする?笑


こんな、機密書類でおこわを包むなんて。
でも、ベトナムに来てまで、
こんなことが気になってしまう自分が、
おかしくもあります。


それにしても、このおこわ、大きすぎます。
優に、コンビニのおにぎり二つ分はあります。
いくらおいしいとは言え、
毎回、これだけの量を食べるのは、つらい。


み「タムさん、おこわ大きすぎます。
  もっと小さいのは、ないんですか?」
タ「あります!(きっぱり)^^」


え…
あったんかい…。
じゃあ、私のために、市場に行って、
毎回、わざわざビッグサイズを選んで、
買ってたわけね…。


どーーーーして、そういうひどいことをするの?
っと、またまた、かすかにイラっとしました。


み「おこわはおいしいです。
  でも、これは多すぎます。
  次からは、小さいのにしてください。
  必ず、お願いします。」
タ「はい。わかりました。」


どうやら、食べるものが変わるたびに、
この会話をしなければならないようです。爆


ローさんは、前日もハロン湾で、
ガイドとして一日中働いたというのに、
この日も、朝食のあとで、仕事に行ってしまいました。
そして、お昼ごはんです。


ランチはいつも、タムさん、同僚のハイさんと、3人でいただきます。

ハイさんが、市場で買ってきてくれました。アルミホイルで包まれていて、まだあったかい。^^

イタリアのパニーニのようですが、これも、バインミーなのだそうです。パンになにかをはさんだものは、全部バインミー、と呼ぶみたいですね。私たちが言う、「~サンド」にあたるのかも。

中はこんなふうになっています。このベーコンの味のつけ方は、たしかにバインミーだと思います。

ここに、タムさんが作ったサラダを、大量に投入します。

野菜たっぷりの、豪華版バインミーのできあがり。激うまです。^^


最近は、午前も午後も、おやつはお断りしています。
いくら断っても、持ってこられちゃうんですけどね…。


晩ごはんです。今夜も、女性4人でいただきます。

豚肉の甘辛炒め、煮魚、卵焼き、チンゲン菜のスープ煮、ピーナツ、わかめと豆腐のスープ、冷や奴


冷や奴にしょうゆをかけたり、
わかめと豆腐のスープがでたりするのは、
ベトナム料理ではありません。
でも、ここのお家で普通に出てくるのは、
タムさんが、昔、日本に住んでいて、
日本食を知っているから、なんです。
普通のベトナム人は、ワカメを食べないそうです。


タ「うちは、家族全員、ワカメが好きですよ。」


なるほど。


毎晩、タムさんのおいしい手料理をいただいています。
でも、仕事熱心なローさんは、
夕食も、外で食べて帰ってくることが、少なくありません。


この日の帰宅は、午前1時だったそうです。
ローさんは、家族のために、
毎日、一生懸命、働いています。
えらいなあ…。


ゆるーーーーーく働くMIYOと、
毎日、せっせと働く、ローさん。


いったい、どっちが日本人らしいんだろう、と、
ときどき、考えてしまいます。


(つづく)

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