定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 17 - 怒りの「ケバブサンド」とナイトマーケット②(2019年9月7日/7日め)
2019年9月7日 旧市街で、ベトナムコーヒーを。
9月7日
たくさんのレストランや屋台が並ぶ、旧市街。
この日、ローさんが連れて行ってくれたのは、
KEBAB & CO
という、カフェ風のレストランでした。
店名でわかるとおり、
ケバブが人気のお店です。
店内は、欧米人旅行者ばかりです。
外食するときの注文は、
すべてローさんにおまかせしています。
「ブンは、魚と牛肉のどちらにしますか?」
くらいのことは、聞かれることもありますが。
まあ、なんでもみなさんに合わせるだけ、と思っているので、
あまりこだわりはありません。
でもって、「これはまずい」と思ったことも、
一度もありません。
いつも、おいしくおいしくいただいています。^^
このときも、注文はローさんにまかせて、
私は、ただ、イスに座って、
店内を眺めていました。
ベトナム語だから、どうせなに言ってるか、
わからないし。笑
すると…。
お店の人が持ってきたのは、特大のケバブサンド。竹の土台の切込みに挟むようにして、中身をオシャレに見せています。おチビちゃんたちふたりには、ハンバーガー。
フォークの大きさと比べてください。すごい量です。これでもか、とばかりに、ケバブがはいっています。
ハンバーガーもでかい。笑 さすが、欧米人ご用達のお店らしいですね。^^
みんなで、ハイ、チーズ!
喜んで、はぐはぐ食べ始めたのですが、
あれ? なんかヘンです。
上の写真の、タムさん、ローさんが持っているケバブサンド、
片手におさまってます。
つまり、MIYOのケバブサンドの、半分しかありません。
ってことは、「ハーフサイズ」ですね。
そんなのがあるなら、私だってそれにしてほしかった!(泣)
また太るじゃないですか。
「なんで私のだけ、こんなに大きいんですか?
ローさんたちのは、半分じゃないですか。」
と、一応、抗議しました。
そしたら、その答えに絶句。
「このあと、ナイトマーケットで、
おやつを食べるからね。
その分、ここで少なめにしています。」
はい?
それ、私も同じだとは思いませんか?
自分たちは、食べすぎると苦しいから、とか、
ダイエットしてるから、とか。
そんな理由で量をセーブしておきながら、
私には2倍の量を食べさせる?
かる~~く、イラッとした瞬間でした。(苦笑)
こんなにも毎日、
「お腹が苦しい。」
「食べ過ぎたくない。」
「少なくしてください。」
「太ると困ります。」
とお願いし続けてるのに、
まだ、こんなことするんだ、と。
これはもう、はっきり言うしかないです。
「これは、とてもおいしいです。
でも私は、こんなにたくさん食べたくないです。
おふたりが半分でいいと思うように、
私だって、半分でいいんです。
わかってください。
私は、残すのが嫌いなので、全部食べています。
でも、本当は、こんなにたくさん、食べたくないんです。
私にだけ食事の量をたくさんにするのは、
もう、絶対にやめてください。」
食べ物をたくさん食べろ、と出されて、
迷惑と思う人種が世の中にいるなんて、
きっと考えたこともないんだろうなあ…。
彼らにとって、これは精一杯のおもてなし。
それは、よくわかっています。
でも、それを断り切れず、
あげくに太りまくって、困るのは私。
(もうすでに、一週間で2キロは増えてると思います。泣)
この日を境に、私は、
毎日だしていただいていたフルーツを、
はっきりとお断りするようになりました。
でちゃったものはしかたないからと、
気をつかって少しだけつまんだりするのは、
もう終わりです。
そうしないと、本当にいやがっている私の気持ちは、
わかってもらえないのだ、と、
ようやく理解しました。
だから、これ以後は、
「フルーツ食べないのなら、飴どうぞ。」
「いりません。
飴もカロリーありますから、いりません。」
「リンゴはカロリーないね。だいじょうぶ。」
「あ・り・ま・す!」
なんて会話もしょっちゅうです。笑
まあ。
こういうやりとりができるほど、
ここのお家の方々になじんできた、
ってことなんですけど。^^
これまで自分がやってきた食生活(間食はなるべく食べない)に、
できるだけ、戻そうとしたわけです。
ベトナムで、太りすぎました。
ダイエット。
とにかく、ダイエット。
そしたら。
また笑える展開になったのですが、
その話は、また次回に。
話は、ケバブサンドに戻ります。^^
ケバブサンドは、日本でもよく売っていますが、
あれ、おいしいと思ったこと、ないんです。
中身はぱさぱさのチキンだし、
外側のパンのようなのもボソボソしてるし。
でも、ここのは違いました。
外のパンのようなものは、
イタリアのパニーニのような食感。
パリッとしていて、サクッとしていて、
おいしい。^^
そして中のお肉が、これまた、うまうま。笑
マヨネーズのようなソースで和えてあるのですが、
とってもジューシーなのです。
中身充実。お肉も野菜もすごい量でした。
さんざん怒っておきながら、結局、またまた完食。笑
飲み物は、ベトナムコーヒーをアイスでいただきました。グラスの底にコンデンスミルクがたっぷり。
グラスの上に置いたドリッパーから、すこ~しずつ、コーヒーが落ちていきます。
10分以上かかってドリップされたコーヒーのグラスに、氷を一気に入れて、できあがり。おいしい!^^
お腹いっぱいでお店を出て、
さらに旧市街を歩きました。
串焼きの屋台。
食べ物屋さん街が終わり、このあたりから、ナイトマーケットに突入です。
今年はブタ年だからなのか、ブタちゃんのおもちゃをよく見かけました。
アクセサリー屋さんの奥には、なぜか招き猫。^^
小さなノンラーで作った、風鈴やモビール。カワイイ^^
ナイトマーケットは、道路という道路に広がっていて、
全部でいったい何百メートルあるのか、わからないほどでした。
歩いても、歩いても、屋台。笑
道路をまっすぐ進んでも、右や左に曲がっても、
屋台の列はいっこうに終わりません。
世界のあちこちで、ナイトマーケットを訪ねてきましたが、
こんなに大規模なものは、見たことがありません。
かばん、衣類、アクセサリー、靴などのお店が、はるか向こうまで並んでいます。
歩けば歩くほど、どんどん人が増えていきます。
まるで、ラッシュアワーの電車に乗っているような混雑ぶり。
人でもみくちゃになりながら、歩き続けました。
でも、あまりにも大勢の人で、通路がいっぱいになり、
とうとう、一歩も前に進めないような状態になってしまいました。
そのまま立ち止まって、しばらく待って、
またのろのろと動き出す。
その繰り返しでした。^^
屋台の灯りが、延々と、どこまでも続いています。
このマーケット、外国人は、あまり見かけません。
歩いている人の多くは、ベトナム人です。
ナイトマーケットは、ハノイの人たちにとって、
たいせつな、楽しみの場になっているようでした。
(つづく)