MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
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をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
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小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
http://limings.sweet.coocan.jp/

全盲難聴・のんたん ボランティアさんとおでかけ(2019年9月21日)

2019年9月21日 イナガキさんと、ウクレレ教室に行きました。(全盲難聴・のんたん 24歳)


9月21日


私がベトナムで生活していたころに、
長男がおでかけしたときの日記です。
この日は、事件がありました。
もともと、ヨリさんとイナガキさんが
いらしてくださることになっていました。
おふたりに、前半・後半を、
それぞれ、担当していただいたのです。


ところが、その2日前になって、
ヨリさんに、大変なことが起こりました。
台風で、庭のビワの木が倒れてしまい、
その後始末をしているときに、
落ちてしまったそうです。


穴にハマった状態で動くことができず、
やむなく携帯で、救急車を呼んだそうです。
救急車が来るのを、ひとりで待っているあいだ…、


「真っ先に、のんたんのことが脳裏を走りました。」
と…。


穴に落ちたままで、
救急車が来るのをひとりで待っている状態で、
ヨリさんはなんと、夫にメールをくださったのです。
21日のボランティアをお休みする、という連絡のために。(泣)


こんなたいへんな状態であったにもかかわらず、
まっさきに長男のことを考えてくださったこと。
なんとお礼を言っていいか、
わかりません…。
このときのヨリさんのお気持ちを思うと、
涙が出そうになります。


その後、搬送された病院で、ヨリさんは、
「右肩脱臼と骨折。全治3週間。」
と診断されました。
とりあえずは、自宅で安静にしていることに…。


「全治3週間なので、
 来月の介助にはうかがえると思います。」


と言うメールまでいただき、
ますます恐縮してしまいました…。
いやいや、とんでもありません。
一年前に、私も骨折しましたから、
よくわかります。


「来月の件は、キャンセルさせてください。
 のんたんのことは気にせず、
 どうぞゆっくり、養生なさってください。」


と返信しました。


9月21日の介助については、
分担してくださることになっていたイナガキさんが、
おひとりで全行程を担当してくださることになり、
事なきを得ました。


たいへんな状況であったにもかかわらず、
救急車を待つ間に、
キャンセルの連絡をくださった、
ヨリさん。


急なお願いになってしまったのに、
快く、おひとりでの介助を引き受けてくださった、
イナガキさん。


おふたりのおかげで、
この日も、長男は、
楽しい週末を過ごすことができました。


【イナガキさんからいただいたメールです】
こんにちは。今日はありがとうございました。
朝10時にお迎えに行くと、のんたんが直ぐ出て来たのですが、ヘッドフォンが無いのに気がつき、取りに戻りました。次は、お財布が入ってないことに気付き、取りに行きました。結局、出るのに時間がかかったので、予定よりも少し遅れ、豊田駅10時34分発の中央特快に乗りました。

駅までの道すがら、来月の発表会で、しのぷえで曲を披露すると、ずっと口ずさんでいました。電車では、立川からいっしょに座ることができたのですが、私の手の甲の上で、ずっと笛の手の動きを教えてくれました。
お昼は、お決まりになってしまったハンバーグを注文したのですが、珍しく待っている間にうたた寝をしてしまいました。起こしても直ぐに起きなかったので、15分位して起こして食べてもらいました。一度寝たせいか、食欲があまり出なかったみたいなので、おかずを中心に食べてもらい、ご飯は残しました。
ウクレレに着いても、先生のご好意で、のんたんが口ずさんでいた曲を練習しました。さすがに先生は、聴いただけで曲がわかるのだ、と感心しました。
帰りの電車では、ウクレレで練習した曲の録音をヘッドフォンで聞いていました。豊田駅からS園までは、行きと同じように、私の手の甲に笛の指使いをして、歌いながら帰りました。
写真は、ウクレレの練習が終わった所です。


イナガキさんには、長男が高校生の頃から、
もう10年近く、いらしていただいています。
さすが、大ベテランでいらっしゃるので、
急なお願いだったにもかかわらず、
おひとりで、朝10時から16時までの介助を、
無事こなしてくださいました。
イナガキさん、どうもありがとうございました。


突然のけがにもかかわらず、
長男を気遣ってくださった、ヨリさん。
どうもありがとうございました。
どうぞお大事になさってください。
一日も早く、またもとの生活に戻れますよう、
お祈りしています。


おふたりのお心遣いのおかげで、
長男の一日が、無事に終わりました。

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