骨折でも台湾。家族で食べ歩いた、4泊7日のおトク旅 23 - タイペイ・アイで、台湾伝統舞台芸術②(2019年1月2日/3日め)
2019年1月2日 タイペイ・アイで。
1月2日
はじめに、この日の演目だった「金銭豹」のあらすじを、
ご紹介しておきます。
【金銭豹・あらすじ】
三蔵法師一行が、天竺へお経を求めに行く旅の途中でのことです。
ある山に棲んでいる妖怪・金銭豹が、街の富豪・鄧洪の娘を気に入り、手下の妖怪を、富豪の家に使いに出します。
鄧洪は、その縁談を断るのですが、勝手に、婚礼の日を決められてしまいます。
鄧洪が悩んでいると、三蔵法師がそこを通りがかります。
事情を聞いた三蔵法師は、妖怪を退治することにしました。
婚礼の日。孫悟空と猪八戒は、金銭豹と戦います。
派手な合戦を繰り広げ、最後は、金銭豹を破り、鄧家を災難から救い出します。
妖怪・金銭豹の棲み家で。金銭豹の手下どもの、派手な群舞で幕開けです。
こんなおもしろいこともやってくれます。^^
金銭豹が登場しました。
富豪・鄧洪家に縁談を申し渡せと、手下に命じます。
場面が変わって、孫悟空の登場。
天竺へ行く旅の途中の、三蔵法師一行が、街にやってきました。
富豪・鄧洪が窮状を訴え・・・、
みんなで助けることになりました。
安堵する鄧洪。
婚礼の日になりました。鄧洪の娘と小間使い・・・に見えますが、実はこのふたり、孫悟空と猪八戒が化けています、・・・という設定です。^^
孫悟空が化けた、「お嬢様」。
猪八戒が化けた、「小間使い」。・・・そんなばかな、ですが(笑)。
そして、小間使いが歌っているあいだに、お嬢様がベールをかぶり、「花嫁さん」の完成です。
結婚式が始まりました。人間の花婿に化けた「金銭豹」と、孫悟空が化けた「花嫁」、そして、猪八戒が化けた「小間使い」(笑)。
劇の最中は、すべての台詞(せりふ)が日本語に翻訳され、
舞台横のモニターに表示されます。
京劇の歌だけ聞いても、
意味なんてわかりませんが、
この方式だと、ストーリーが全部わかります。
それぞれの役者さんは、自分の見せ場では大きなポーズを作り、
大見得を切ってくれます。
そのときは、
「よっ にっぽんいち!」
みたいな掛け声をかける人もいます。
出演者に大きな拍手をおくり、
アクロバティックな演技には、歓声をあげながら、
いっしょになって京劇をもりあげる・・・。
それが、タイペイ・アイの楽しみ方なのです。^^
さてさて。
花婿に化けた「金銭豹」と、
花嫁に化けた「孫悟空」と、そして、
小間使いに化けた「猪八戒」(笑)。
舞台は、いよいよ、佳境にはいります。
長くなりましたので、この続きは次回に(笑)。
(つづく)