骨折でも台湾。家族で食べ歩いた、4泊7日のおトク旅 21 - 京鼎樓(ジンディンロウ)で夕食(2019年1月2日/3日め)
2019年1月1日 猫空ロープウェイのゴンドラで。(全盲難聴・のんたん 23歳)
1月2日
烏来から台北まで戻ってきたときのことです。
たまたま、車の中から、
「京鼎樓(ジンディンロウ)」の看板が
見えてしまったのです。
台湾で小籠包、と言えば、日本人の間で有名なのは、
京鼎樓(ジンディンロウ)
鼎泰豊(ディンタイフォン)
ということになると思います。
今回の旅行でも、両方は無理でしょうけど、
どちらかひとつには行きたいな、と思っていました。
そうしたら、なんという偶然。^^
京鼎樓のお店の前を、乗っていた車が通り過ぎたのです。
ほんの一瞬のことでしたから、
家族の誰も、そのことに気がつきませんでした。
でも、食いしん坊のMIYOが、見逃すはずはありません。笑
場所も、ツアーの解散場所だったお土産物屋さんから、
ほど近いところです。
そこで、
「今日の夕食は京鼎樓(ジンディンロウ)で!」
と、即決しました。
「京鼎樓(ジンディンロウ)」は、
台北のオススメ小籠包の店として、
常にトップクラスに顔を出す名店で、
日本にも数店舗出店しています。
店主の陳さんは、元々は、鼎泰豊で修行を積んで、
その後独立した、陳三兄弟の一人です。
「本格的な小籠包が味わえる」と言うことで、
日本の雑誌等でもよく取り上げられることから、
日本人の間でも人気店となっているそうです。
台湾のお店でも、開店前から並ぶことはザラだとか。
ただし、このお店。
日本のメディアに取り上げられすぎて、
日本人のお客の比率が高いらしいのです。
「店内のお客全員が、ほぼ日本人」
ということもあるそうです。
まあ、おいしければ、いいんですけどね。^^
私たちは、台湾の京鼎樓には行ったことがなく、
その場所も知りませんでした。
でも、日本では、これまでにもう何度も行きました。
池袋パルコ内にある京鼎樓が、夫のお気に入りです。)
(と言っても、必ず、
グルーポンなどの半額クーポンを利用するので、
フルコースで食べて、ひとり3000円くらいです。)
ということで、京鼎樓の料理がおいしいことは、
もうよくわかっています。
ユアンソープを買ったお土産物屋さんを後にし、
意気揚々と、4人で歩いていきました。
途中で見つけた、祠のようなところ。たくさんのお花が手向けられていました。
「蘇というお嬢さんのお墓」と書いてあります。お墓、と言っても、商店街の一角にあります。
帰国してから、ネットで調べてみると、
こんな説明がありました。
【蘇姑娘廟】
民間の習俗では、嫁に行かずに逝ってしまった女の子を祖先の墓に葬ることができませんでした。彼女らを彷徨う霊魂・行き場の無い幽霊にしないために、人々は資金を出し合って廟を建て、娘たちの位牌を安置して祀りました。これを姑娘廟と呼び、台湾各地で見ることができます。
お供えものは、生花および女性が使うもの、例えば化粧品や装飾品・櫛・鏡など何でもかまいません。夜店で売っているような安価な物でもかまいません。
嫁ぐ前の娘は綺麗なものが大好きなので、供え終わった化粧品はその場に残しておきます。持ち帰ってはいけません。
さて、お土産物屋さんから歩くこと数分。
ありました!
「京鼎樓(ジンディンロウ)」
です。^^
京鼎樓(ジンディンロウ)。(画像をお借りしました。)
開店まで、まだ20分ほどありましたが、
お店の前には、もう並んでいる人がいます。
ちなみに、並んでいるのは、全員、日本人(笑)。
夫に長男をまかせ、長女とふたりで、
その辺をちょこっと散歩している間に、
開店時間になりました。
お店に入りま~す。^^
入り口を入ってすぐの左側は、ガラス貼りの厨房です。小籠包を作っているところを見ることができます。
席に案内され、その後、店内を見渡してみると、
たしかに、座っているお客さんは、
たぶん全員が、日本人だったと思います。
ちょっと不思議な光景でした。
台湾でも有名なお店なのに、
台湾人のお客さんが、ほとんど居ないなんて・・・。
ああ、いっぱい歩いて、疲れたね・・・。
黄色い紙に、すべての料理名が書いてあります。右側の欄に希望の数量を書き込んで渡すと、注文完了です。
このときに食べたお料理です。
言わずとしれた、小籠包。^^ 注文が10個単位だったのが残念でした。少人数で行くと、10個を食べきるのがたいへんで、多くの種類を注文することができません。
鶏肉のスープ麺。
青菜のにんにく炒め。
餅米と豚肉の焼売。繰り返しますが、10個単位の注文でないと受けてもらえないので、けっこうがんばって食べなければなりません。
蒸し餃子。しつこいようですが、注文の単位は10個です。量が多すぎて、3種類を食べるのがやっとでした。
がんばって食べている長男。
くりかえしますが・・・。
京鼎樓は、小籠包がとてもおいしいお店です。
日本の池袋店には、もう何度も行ったことがありますし、
いつ行っても、おいしいお店です。
のはずですが・・・。
この日の京鼎樓は、なにか違っていました。
よく知っている、あの小籠包ではありません。
明らかに、日本の京鼎樓ほど、美味しくないのです。
驚いたのは、ラーメンです。
器の中で、麺が固まっていて、
塊をほぐしながら食べるというありさまです。
茹でた麺を長時間放置していると、
こんな感じになるのでは・・・。
でも、開店直後に入店しているのに、
放置された麺がでてくるでしょうか?
期待していたのとは別物の、お料理の数々。
がっかりでした・・・。
京鼎樓、どうしちゃったのでしょうか。
でも、我が家では、
「食べているときには文句を言わない。」
という、ルールがあります(苦笑)。
まずいものを「まずい」と言いながら食べると、
もっとまずくなってしまうからです。
「文句を言いたければ、全部食べ終わったあとで」
というのが、我が家のルールです。
なので、私も夫も、言いたい気持ちはありましたが、
黙って我慢しながら、料理を食べ続けました。
そのときです。長女が、
「おいしい」
と言ったのです。
生まれて初めて、小籠包を食べたのですから、
長女には、おいしいと思えたのでしょう。
でも、その言葉を聞いたとき、私は、
長女に申し訳ない気持ちになりました。
「こんなものじゃないんだよ・・・。
台湾には、
もっともっとおいしい小籠包があるんだよ。」
そう、長女に言いたい気持ちでした。
でも、「おいしい」と言いながら食べている長女に、
それを言うことはできませんでした。
「おいしい? よかったね。^^」
と言いながら、そのとき私は、心に決めました。
「台湾にいる間に、
長女を、鼎泰豊に連れて行こう。」
と。
残り3日間も、旅のスケジュールはびっしりと詰まっていました。
時間は、あまりありません。
お店の前で行列に並び、
1~2時間待つことも多い「鼎泰豊」に行き、
食事する時間を捻出するのは、ちょっとたいへんかもしれません。
でも、「なんとかやってみよう」と思っていました。
せっかく、台湾まで来たのです。
「本当においしい小籠包を、
なんとしても、長女に食べさせたい。」
そのとき私は、そう思っていました。
あ、もちろん自分も、食べたかったんですけどね。^^
800円のユアンソープを買うのは悩むMIYOですが、
鼎泰豊の小籠包を800円で食べることに、
迷いはないのです。(笑)
鼎泰豊に行こうね。^^
(ウーライの花)
(つづく)