MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
http://limings.muragon.com/tag/?q=2019%E5%B9%B49%E6%9C%88-10%E6%9C%88%E3%80%80%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0&p=4 
をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
https://limings.muragon.com/tag/?q=2017%E5%B9%B412%E6%9C%88%E3%80%80%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0
小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
http://limings.sweet.coocan.jp/

17年めのタイ。8人で食べ歩いた、3泊5日のおトク旅 16 - チャオプラヤー川を舟で進む(2019年5月11日/3日め)

2019年5月11日 舟に乗って、チャオプラヤー川を進みました。(全盲難聴・のんたん 23歳)


5月11日


前日の記事では、
「バンコク初体験組」5名の「てんこ盛りツアー」をご紹介しました。
それに対して、残りの3名が参加したのは、
「一個盛りツアー」でした。


これは、午前中に出発し、
ワットパクナムという寺院のみを訪れ、
お昼には解散するという、
「一個盛りツアー」です。
解散場所は、なんと、今をときめく、「アイコン・サイアム」。^^


アイコン・サイアムは、
昨年の11月にオープンしたばかりの、巨大なショッピングセンターで、
今、バンコクでいちばんおしゃれな場所なのです。(たぶん)
今回の旅で、私がいちばん楽しみにしていたのが、
この、「アイコン・サイアム」でした。


この「一個盛りツアー」、
参加費は、ひとり1000円。
安いです。^^
どうしてこんなに安いのかと言うと、
HISが顧客サービスで実施しているからなのです。


つまり、HISのツアーでタイに来た人なら、誰でも、
1000円で参加できるのです。
日本を出発する前に、HISに電話で申し込み、
代金1000円の支払いを完了した場合にだけ、
集合時間と場所の案内が送られてくるようになっています。


行き先である「ワットパクナム」は、
色彩が派手なお寺です。
インスタ映えするということで、
近年、急に有名になりました。


夫は、今回のタイ旅行をするにあたって、
「オレ、ワットパクナムに行きたい!
 そこだけは絶対に行きたい!」
と、何度も言っておりました。


初体験組の「てんこ盛りツアー」は、
内容充実だけあって、ひとり12000円もしますが、
私たちにとっては、20年前に、すでに訪れた場所ばかりです。
それに、「てんこ盛りツアー」には、
ワットパクナムが含まれていません。
私たちは、ワットパクナムさえ訪れればよかったので、
「一個盛りツアー」で十分でした。


ところが。
出発直前になって、ツアー会社から連絡があり、
「てんこ盛りツアー」にワットパクナムが、
追加されることになりました。


すると夫、急にうらやましくなったようです。
前日の、サイアム・ニラミットに行くバスの中で、
Yさん、Hさん相手に、しきりと、
「いいなあ。明日のツアー。
 オレもそっちに行きたいんだけどなあ。
 ほんとはね。
 ショッピングセンターなんか、行きたくないんですよ。
 でも、ヨメサンが行くって言うから、
 しょうがなくつきあうんです。」
と、まくしたてているのが聞こえました。


えっ ちょっと待って。
この「一個盛り」ツアーに行くのは、あなたが、
「ワットパクナムにどうしても行きたい。」
って言いはったからでしょう?
私は、そんなお寺、どうだっていいんだけど?
・・・そのときは、黙って聞いていましたが、
理不尽な気持ちが、募ります。


ましてや、「てんこ盛りツアー」は、ひとり12000円です。
3人で参加すれば、36000円。
行き先は、私達がこれまでに訪れたところばかりであるうえ、
長男が楽しめるようなスポットは、ひとつもありません。
だから、私たちは行かなくていいよね、と
夫婦で話し合って、「一個盛りツアー」に決めたはずでした。


バスを降りてから、夫に訊いてみました。
「ふたりで話し合って、
 あなたが行きたいというワットパクナムのツアーに
 申し込んだんでしょ。
 私に言われて仕方なくつきあう、
 みたいな言い方するのは、
 おかしいよね?」


すると夫は、
「まあ、いいじゃない。
 ただの冗談だよ。」
と。


冗談で、こんなことを影で言われてたまるか。(爆)
昔の私なら我慢したけど、
もう、夫に我慢しないと決めたので、言いました。


「あなたが冗談を言うのは勝手だけど、
 私を笑いものにして、うけようとするのはやめて。
 『ショッピングセンター』は、たまたま解散場所だっただけで、
 あなたを無理矢理つきあわせてるわけじゃない。
 明日のツアーのメインは、ワットパクナム。
 『ワットパクナムにどうしても行きたい』
 というあなたの希望で、申し込んだんでしょう。
 事実と違うことを言ってまで、他人に受ける必要はないでしょ。」


すると、夫が逆ギレしました。


「オレはとにかく、買い物なんかしたくないんだよ!!」


・・・私は、「買い物したい」と言ったことは、
一度もありません。
「ショッピングセンターを見たい」と言っただけです。


私があまり物を買わない人間だということを、
夫はよく知っています。
でも、夫の脳の中では、なぜか、
「ほんとうはてんこ盛りツアーに行きたかったのに、
 ヨメサンが買い物に行きたいというので、
 しかたなく、こんなツアーにつきあわされて、残念だ。」
というストーリーができあがっているのでした。


このときの捨て台詞を、夫は、
あとで大後悔することになるのですが、
その話はまた後ほど・・・。(苦笑)


・・・ということで、
「バンコク初体験組」がてんこ盛りツアーに出発してから、
約一時間後、私たち3人も、ホテルを出発しました。


まずは、ホテルの前でトゥクトゥクに乗り、
BTS(スカイトレイン)のサパーンタクシン駅に向かいます。


一台のトゥクトゥクに、3人いっしょに乗りました。

トゥクトゥクの天井部分。はさみとか、いろんなものがはさんであります。あっ 仏さまの写真も・・・。^^

サパーンタクシン駅の高架下で、演奏していた人たち。全員が視覚障害者でした。長男、じっと聞いています。楽器に触ろうとするのを、懸命に押さえている、MIYOです。

駅の反対側でも、男性が演奏していました。30分以上早く着いたので、しばらく、演奏を聞いて過ごしました。

ここが集合場所です。今日は、夫と長男がおそろいのシャツを着ています。^^

8時45分。ガイドさんといっしょに出発しました。この日の参加者は、約15名。下の写真は、舟 (BOAT4U) のチケット売り場です。

さらに歩くと、いきなり視界が開け、目の前にチャオプラヤー川が広がりました。テンションが上がります。^^

この舟に乗るのだそうです。このときになって初めて、「ワットパクナムまで舟で行く」と知り、ますますテンションが上がりました。てっきり、車で行くものと思っていました。

長男:わくわく。MIYO:わくわく。

舟が動き出しました。長男、真剣な顔で、音と揺れを楽しんでいます。いや~、こっちのツアーに連れて来てよかったなあ~。^^

HISタイ支店の社員の方が、案内してくれました。ふたりとも、日本語が上手です。

舟はどんどん進み、チャオプラヤー川の真ん中を走ります。いい気分です。

橋の下をくぐって、さらに進みます。

さきほどのチケットオフィス (BOAT4U) でチケットを買った場合は、この舟に乗るようです。

MIYOが行きたがっている「アイコン・サイアム」の、シャトルボート(無料)です! ますますテンションが上がります。笑

風が気持ちいい~。

そして・・・、見えました! 大型複合施設、アイコン・サイアムです! これが見たくて来たんです~!(笑)
上からみっつめのロゴに、Takashimaya とあります。そう、ここには、高島屋も入っているんです。^^

このツアーでは、ワットパクナムを訪問したあと、この、アイコン・サイアムで解散することになっています。私にとっては、こちらがメインです(笑)。あとでここに行くと思っただけで、ときめきます。^^


HIS社員のガイドさんが、
「これから、運河に入ります。
 住んでいる人たちの生活のようすも見れますよ。」
と、説明してくれました。


えっ 運河?


そんな話、聞いていません。
ちなみに、このツアー、スケジュールはこうなっています。


08:45 サパーンタクシン駅集合
          チャオプラヤー川遊覧
10:00 ワットパクナム到着(自由行動1時間)
11:45 大型複合施設「ICON SIAM」で解散


この、「チャオプラヤー川遊覧」に、
「運河見学」が含まれていたわけです。
どんなところなのでしょうか。


・・・なんて思っているうちに、舟は運河に突入しました。


(つづく)

×

非ログインユーザーとして返信する