骨折でも台湾。家族で食べ歩いた、4泊7日のおトク旅 7 - 猫空ロープウェイ(2日め)
2019年1月1日 猫空ロープウェイで、大喜び。(全盲難聴・のんたん 23歳)
1月1日
ホテルの部屋に荷物を置いて、
トイレに行ったら、即、出発です。
通りに出て、タクシーをつかまえました。
(写真の、黄色い自動車が、台湾のタクシーです。)
タクシーで向かったのは、
猫空(マオコン)ロープウェイ
です。
(画像をお借りしました。)
「タクシーで入り口まで行って、そこからロープウェイ」
ということは、
自分の足で歩くことはほとんどなく、
猫空の頂上まで行ける、ということです。
「なるほど、それなら、松葉杖でも行ける。
夫さん、よく考えましたね。」
・・・と言われそうです。
いえいえ、これ、私のための観光コースではありません。
夫がこれを企画したのはずっと前だし、
そもそも長男のためなんです。^^
猫空(マオコン Maokong)は、
台北市文山区(Wenshan District)にある、
丘陵地帯の名前です。
そして猫空ロープウェイ(Maokong Gondla)は、
台北市立動物園から猫空までを結んでいて、
全長が4,033mもある、長いロープウェイです。
鉄観音茶の産地として有名な猫空には、
段々に形成された茶畑が広がっていて、
ロープウェイからは、それを眼下に望むことができます。
また、山頂の猫空駅周辺には、
茶館がいくつもあり、
おいしいお茶を楽しむことができます。
まずは、入り口でチケットを買い、エレベーターで2階に上がりました。
ロープウェイのチケットです。
2階では、たくさんの人が列に並んで待っていました。
私たちもその列に並ぼうとしたのですが、
MIYOの松葉杖を見かけた係員さんが案内してくれて、
列で待つことなく、そのまま、
ゴンドラに乗せていただくことができました。
(譲ってくださった皆様に感謝です。)
ロープウェイのゴンドラです。カワイイですね。
長女が長男を、しっかりとガイドしてくれています。
猫空ロープウェイのゴンドラには、
Regular Cabins(一般車廂)
Crystal Cabins(水晶車廂)
の2種類があります。
クリスタルキャビンは、
床が透明の強化ガラス仕様になっています。
こんな感じですね。
床下の風景が丸見え! このころの松葉杖は、まだ新品同様で、ピカピカしていますね。^^
このまま、下に向かって、吸い込まれそうですね。^^
クリスタルキャビンは、台数が限られているため、
時間帯によっては、希望してもなかなか乗れないこともあるそうです。
私たちの場合は、運良く、
ちょうど目の前にやってきたゴンドラが、
クリスタルキャビンでした。
ということで、クリスタルキャビンのゴンドラに乗って、
出発です。^^
あいにくの雨模様でしたが、
それでも、丘陵地帯の美しい風景を
楽しむことができました。
しゅっぱつだよ!
ゴンドラが動き始めたとたんに、この笑顔。
ひゃっほ~い!
「のんたん、楽しそうだね!^^」
ここで、
「目が見えないと、
ゴンドラからの景色を見ることができないし、
のんたんは楽しめないんじゃないの?」
と思った方もいらっしゃることでしょう。
ところが、ところが。
長男は、ロープウェイが大好きなのです。^^
ゴンドラが移動するときの、ゴトンゴトンという音や、
前後左右に揺れるようすなどを、
長男は、耳だけでなく、全身で受け止めます。
景色が見えなくても、
長男には長男ならではの、楽しみ方があるんですね。^^
なので、長男が小さい頃から、家族旅行では、
日本各地のロープウェイに乗ってきた私たち(苦笑)。
それが昂じて、とうとう台湾に来てまで、
ロープウェイに乗ってしまいました。
まあでも、長男が楽しければ、それでよし、です。
おとうさんといっしょに歌まで歌って・・・、
長男、大喜び。
おとうさんが、ゴンドラの音を口まねするのが面白く、じっと聞き入っています。
この笑顔が見たいから、ついつい、どこに行ってもロープウェイに乗ってしまう、私たちです。
長男のうれしそうな顔と、眼下に広がる茶畑を見ながら、
ここまで来てよかったなあ・・・
と、しみじみ思っていました。
雨の中、冬だから寒いはずなのに、
なんだかすがすがしい気分でした。
途中で、動物園南駅と指南宮駅で止まりながら、
ゴンドラは終点の猫空駅に着きました。
(つづく)