MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
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骨折でもイタリア。シチリアを歩く、9泊10日のおトク旅 36 - ピッツォでタルトゥーフォアイス(6日目)

2019年1月22日 ピッツォの Bar Dante で。


1月23日


旅の6日めです。
ようやく、後半にはいりました。
この連載、いったい何回続くのでしょうか…(苦笑)


シチリアから船でイタリア本土にもどり、
そこからは、バス、バス、バス。
ひたすら、バス。


今日は移動の日です。
朝、タオルミーナからメッシーナの港まで移動した分も合わせると、
今日一日で、全部で500キロを走り抜けることになっています。


でも、それだけではつまらない、ということで、
途中で、ピッツォに寄ることになっていました。
もともとは、この時間帯に、
「農園レストランで2時間の食事をする」
というアクティビティを入れていたのだそうです。


が、あまりに長すぎて、参加者には不評だったとか。
そこで、企画担当の方が知恵をしぼり、
ピッツォに変更した、と聞きました。
おそらく、ピッツォに寄るイタリアのツアーというのは、
この阪急交通社さんのもの以外にはないのではないか、と思います。


ピッツォは、海沿いにある、小さな田舎町です。
日本ではあまり知られていませんが、
ここには、美しい海岸線と優雅な街の広場があり、
中世の美しい町並みが今も残っている、小都市です。


バスは、丘の上の駐車場に到着しました。
下の方に、ピッツォの町が見えます。
つまり、ここから町まで、歩いていけってことですね。(苦笑)
町の景観に配慮し、
大型観光バスの乗り入れを制限しているのかもしれません。


ピッツォは、ティレニア海に面した断崖に作られた町です。

雨に濡れた坂道を延々と下っていくと、少しずつ、町が近づいてきました。

海が広がっています。

町まで、もう少しです。

よいしょ。よいしょ。雨の中、滑らないように、注意しながら歩きました。この坂を下りきったところに、町の中心地である、広場があります。

街の中心広場です。

広場に面して、いくつものカフェがありました。


実は、この町でのいちばんのお目当ては、
タルトゥーフォアイス
イタリア各地のバールやレストランで、
イタリアの人々が大好きな、アイスクリームです。
チョコレートとヘーゼルナッツ味をきかせたアイスクリームで、
トリュフの形を模してあります。


その発祥の地が、ここ、ピッツォ・カラブロ。
つまり私たちは、その「元祖・タルトゥーフォアイス」を食べるために、
わざわざ、この小さな街に来たというわけです。(笑)


街の中心広場にある、「バール・ダンテ」は、
タルトゥーフォアイス発祥のお店で、
1950年代から作り続けている老舗です。


Bar Dante

このお店のお勧めは、ピスタッチオナッツを砕いたものがいっぱいまぶしてある、タルトゥーフォ。


タルトゥーフォのお店は、ほかにもいくつかあるのですが、
30人全員が、このお店に押し寄せました。
理由は、「ツアー割引」があるからです。(笑)
阪急交通社さんがお店にかけあったのかどうかわかりませんが、
このお店だけが、少しだけ割引してくれるのです。


Bar Dante は、小さなお店でした。お父さん、お母さん、長男、長女の4人家族で経営しています。コーヒーを淹れてくれるのは、長男。その奥に少しだけ見えているのが、お父さん。


一般的には、お勧めは、伝統の「タルトゥーフォ・ネロ(黒)」だそうです。
外側はカカオで覆われ、アイスはヘーゼルナッツ味、
そしてその中心には、濃厚なチョコレートクリームが入っています。


Tartuffo のメニュー。いろんな種類がありました。カフェのお母さんが、「Nero はこれよ。」と教えてくれました。

私たちは、お母さんに勧めてもらった、ピスタッチオのタルトゥーフォを注文してみました。カプチーノとほぼ同じ大きさ。けっこうなボリュームです。夫とふたりで分け合って食べました。

カフェのお母さんといっしょに。いい笑顔です。


実はこのお店。
この日は定休日でした。
でも、私たちのツアーが来るとわかっていたので、
特別に、一時間だけ、お店を開けてくれていたのです。


そして、私たち全員が、アイスやカフェを購入し、
トイレをお借りしたあとは、
長男さんがカウンターを掃除し、
さっさとお店を閉めてしまいました。(苦笑)


ほんの一時間だけで、30人分の売り上げです。^^
お母さん、うれしそうでした。
そりゃあ、そうでしょう。^^


カウンターのカレンダーには、
これから、このお店を訪れるツアーのスケジュールが、
びっしりと書き込まれていました。
きっと、阪急交通社さんが、
「この日は、必ずお店を開けてくださいね。」
と、お願いしてあるのでしょう。


小さな田舎町で、ふってわいたような、
タルトゥーフォ景気(笑)。
突然やってくるようになった、日本人ツアーの一団。
毎日のようにやってきて、
ほんの一時間で、何十個ものアイスを食べ、
カフェを注文し、
あっという間に去って行きます。(苦笑)
おかげで、この小さなバールは、
ちょっとだけ、売り上げが上がったことでしょう。


バール・ダンテのお母さんは、今日も笑顔で、
日本人のツアー客に、
タルトゥーフォアイスを勧めているんだろうなあ・・・。


(つづく)

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