MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
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骨折でもイタリア。シチリアを歩く、9泊10日のおトク旅 30 - タオルミーナの街を歩く(5日目)

2019年1月22日 タオルミーナ・ギリシャ劇場(古代劇場)


1月22日


タオルミーナ (Taormina) は、メッシーナとカターニアの中間にある街で、
タウロ山の中腹、標高約200mに、細長く広がっています。
標高が高く、シチリア島の突き出た部分にあるため、
周囲の眺めが抜群です。


北にイタリア本土とメッシーナ海峡、
東にイオニア海、
南に雄大なエトナ山とカターニアまでの海岸線が臨めます。


タオルミーナと言えば、映画「グランブルー」で有名ですが、
実は、映画になる以前から、
その風光明媚ゆえに、世界的なリゾート地として知られています。
イタリア人にとっては、憧れの地となっているのです。



・・・ということで、まずは、現地ガイドさんの先導で、
市内を歩きました。
タオルミーナの、愛らしい町並みをご覧ください。



メインストリートのウンベルト通りは、
町を南北に走っていて、年中歩行者天国です。
北端のメッシーナ門から南端のカターニア端までは、
約800mで、約15分で歩けます。


メインストリートのウンベルト通り

メッシーナ門をくぐると、たくさんのお店が並んでいます。



大聖堂と噴水


大聖堂は、12世紀に創建されました。
一見すると、城塞のような建築であるのが特徴です。
内部は三廊式の教会で、
ギリシャ劇場にあったタオルミーナ産の花崗岩の円柱が、
身廊と側廊を仕切る柱として再利用されています。


その前にある噴水は、17世紀のバロック様式です。
噴水の一番上には、半身半馬の女性版ケンタウロス像が見えます。
これは、タオルミーナの町のシンボルで、
町の紋章に用いられています。


大聖堂と噴水です。ここは、 映画「グランブルー」のロケ地でした。


さらに、ウンベルト通りを歩きます。
ひとつひとつのお店を、ゆっくりのぞきたいのですが、
現地ガイドさんはどんどん歩いていくので、
ついていくのがせいいっぱい。


そのガイドさん、実は、
「日没前にギリシャ劇場へ行かなくては」と、
先を急いでいたんですね。^^


でも大丈夫。
ギリシャ劇場まで行ったあとは自由時間になり、
帰りは、この通りをゆっくりと散策することができました。^^



ウンベルト通りからは、いくつもの細い路地が、
左右に伸びています。
そんな路地に足を踏み入れ、
奥へ奥へと歩いてみるのも、
シチリア観光の楽しみです。



タオルミーナは小さな町なので、
中心地の町の観光だけならば、半日ぐらいで終わります。
が、実はこの町は、日帰り観光に来るのではなく、
泊まりがけで来てこそ、本当の価値がわかる町なのです。


小鳥のさえずりを聞きながら、
海から朝日が上がってくるのを眺めたり、
ブーゲンビリアの花咲く庭に入ってみたり。
そして夜は、海岸線の美しい夜景に見とれたりするのが、
本当のタオルミーナの味わい方です。
ただの観光地というだけではないからこそ、
イタリア人に愛され、毎年訪れるリピーターが多いのです。


イタリアに来て以来、毎日毎日、駆け足の旅でした。
宿泊する場所が毎日変わるので、
ホテルの部屋で、
ゆっくりと荷物を広げることもできませんでした。


そんな私たちですが、このタオルミーナでだけは、
二泊しています。
おかげで、観光を楽しむだけでなく、
地元のスーパーでゆっくりと買い物し、
レストランで食事を注文してワインを楽しみ、
夜の海岸を散歩することができました。


そんなおだやかな時間を、
この小さな町で過ごすことができたということを、
とてもなつかしく思い出します。


タオルミーナに特別な思い入れがある、
イタリアの人々の気持ちが、少しわかるような気がします。
ここタオルミーナは、
タイル階段を上がり続けたカルタジオーネと同じくらい、
私にとって、思い出深い町になりました。


(つづく)

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